H26.当院初診となった女性患者のフェリチン値(H26.10~12)

以前、H26.10の1ヶ月間に初診となった女性患者のフェリチン値を報告した
今回、H26.10~12の3ヶ月間に初診となった女性患者のフェリチン値のデータを取った

フェリチン値は、10以下、11-30、31以上に分類
15-50歳患者では全員に初診時にフェリチンを測定
51歳以上患者では約1/3の患者で初診時にフェリチンを測定

欧米ではフェリチン100以下は鉄不足と判定される
当院では30以下を鉄不足と判定して鉄剤投与の適応としている

15-50歳女性患者のフェリチン値
 10以下 21人(40%)
 11-30   19人(37%)
 31以上 12人(23%)

51歳以上女性患者のフェリチン値
 10以下 1人(4%)
 11-30   4人(16%)
 31以上 20人(80%)

やはり、15-50歳女性の77%は鉄不足
食事による摂取が足りておらず、月経での喪失を補えていない状態

その中でも、第二次性徴期にある中高生では深刻な鉄不足を呈していた患者が多いという印象が強い
第二次性徴期には性ホルモン合成が活発となり、原料であるタンパク質、補酵素である鉄などのミネラルやB群が不足する
その結果、不登校、気分変動、パニックなどの症状を呈する
不登校や○○性人格障害と診断されていたもののほとんどは鉄タンパク不足で説明できる

産後の患者も著しい鉄不足を呈する
一回の出産によりフェリチン50に相当する鉄が子供に移行すると言われている
産後のうつは鉄タンパク不足が原因

51歳以上の患者では今まで5%程度に鉄不足があると思っていたが、20%に鉄不足があったのは意外だった
今後は51歳以上女性患者全員のフェリチン測定が必要であることがわかった
この年代の鉄不足患者は、野菜ばかり食べてタンパク不足の人も多いが、ガンなどの消耗性疾患が鉄不足を引き起こしている症例もあるので注意を要する