木々は葉を落し草は枯れた冬の草原は殆ど茶一色で時折訪れる鳥の他には動くものも無い静寂に包まれています。

$にくきゅ~のブログ-冬_1

$にくきゅ~のブログ-冬_2

$にくきゅ~のブログ-冬_3

夏には緑の葉をつけていた草も実をつけて枯れ、落ち葉の上には木の実が落ちてドライフラワーになった紫陽花の花が風に吹かれています。

$にくきゅ~のブログ-冬_4

$にくきゅ~のブログ-冬_5

$にくきゅ~のブログ-冬_6

$にくきゅ~のブログ-冬_7

$にくきゅ~のブログ-冬_8

冷たく澄んだ流れの中には落ちた葉と木の実が沈んでいるのが見えます。

$にくきゅ~のブログ-冬_9

$にくきゅ~のブログ-冬_10

しかし良く見ると、この静寂の中にも春に芽吹く生命の兆しを見る事が出来ます。

$にくきゅ~のブログ-冬_11


$にくきゅ~のブログ-冬_12

$にくきゅ~のブログ-冬_13

$にくきゅ~のブログ-冬_14


ある日、雪が降りました。

雪に覆われて静寂に包まれた草原は寂寞として歩いても雪の上に一筋の足跡が残るだけです。

$にくきゅ~のブログ-冬_15

$にくきゅ~のブログ-冬_16

$にくきゅ~のブログ-冬_17

$にくきゅ~のブログ-冬_18

$にくきゅ~のブログ-冬_19

$にくきゅ~のブログ-冬_20

しかし、此処には咲き誇る花の影で枯れてゆく草も強い虫に補食されて死んでゆく虫達もいなければ、歩く度に踏み潰されて死ぬ虫達も踏み倒される草もいません。

だとしたら生命に溢れた美しいと思える光景の影で生存競争と云う生死をかけた戦いが繰り広げられている草原よりも、草は枯れ虫達の姿も無い今の草原の方がむしろ穏やかで心休まる世界なのではないでしょうか。

$にくきゅ~のブログ-冬_21

雪に覆われた草原にあるこの卵隗からも春になれば多くの生命が生まれ、一夏の世界に立ち向かって行きます。

今の草原はやがて溢れ出した生命が死と隣り合わせになりながらも懸命に生きようとする、美しくも過酷な舞台となる季節を待つ束の間の平穏の時なのでしょうか・・・