ドールも3体目となりますと
すぐに服は着せずに準備が必要
これが重要な事がわかってきます。
(前置き長いので飛ばしましょうw)
分かり易く言うと
①着せ替えがしたい
→服の色移りの対策
(外皮コーティング)
②いろんなポーズをさせたい
→フレームの可動域の拡張
こういう事ですね
着せてから、また脱がして作業して
また着せて
なんて手間ですし
色移りしたら泣いちゃいます。
転ばぬ先の杖なわけです。
では、作業の手順を考えます
フレームを改造する為には、外皮であるソフトビニールからフレームを外さなきゃいけません。
その際、ソフビを熱して柔らかくしたり、伸ばしたりしますので、
コーティングしてあると痛めてしまいます。
ですから、
外皮のコーティングは、
フレーム改造後にするのが望ましいとわかります。
つまり
①外皮(ソフビ)からフレームを外す
②フレームの改造
③フレームを外皮内に戻す
④外皮のコーティング
⑥組み上げ
⑦服を着せる
こんな感じになります
アイ可動させる場合は、
③④の間にアイを取り外しましょう
アイにコーティング剤が付くのは好ましくありません。
前置きが長くなりましたが
フレームの改造やります
過去にブログに書いた内容と重複する部分もありますが
まとめ みたいな感じで
次回はアイ可動の改良版③です
まずはフレームの改造する部分
股関節 足首 肩 首
以上4つです
[股関節]
有名な改造ですので
サラッと
太もものフレームのこの部分を削ります。
デザインカッター(100均で十分)があると、狭い場所や細かな部分でも簡単に削れます。
ネジ1個外してしまいますが、この部分の締め付け無くても、ホールド力は、ほとんど変わらないのでOKです。
これだけ可動域が拡がりますので、足を組んだりとかできるようになります。
[足首]
意外と可動域が制限されているんです
前方向はほとんど無理
これじゃ”しゃがみポーズ”とか無理ですね
外皮が硬いので、お湯につけます
ケトルでお湯わかして沸騰するくらいでOK
足湯な感じで
柔らかくなって、靴下みたいに簡単に脱げるようになります
脱がしました。
こんな感じのフレームが入ってたんですね
ドライバーでネジを取って
ここが分かれて外せます
ここが邪魔してます
曲げたい位置まで、少し浮かせてズラしてマーキング
今回はだいたい90°曲げれるように削ります。
これは好みで大丈夫です
ニッパーでバチン!とカッティングしましたが、根元が邪魔してるのでカッッター削り、目的の角度まで動くようにします。
次にホールド力を改善する作業
スーパーで貰える透明なビニール袋です
適当な大きさに切って回転する部分に挟んでからネジを止めます。
余った部分は引っ張れば、ちぎれますw
ホールド力を高める為には、何かを挟んで圧力を上げればいいのですが、
動かし始めの時
紙だと、摩擦力が高いので硬く
ビニールだと、柔らかくなります。
物理勉強されていた方だと、静止摩擦係数の違いと考えて頂ければOKです。
簡単に書くと
微妙な調整をしたい→ビニールを使う
とにかく動かないように固定したい→紙を使う
足部分は、DDを立たせる時
細かい角度調整が必要になるので、柔らかめのビニールを使っています。
これで完成
屈伸やしゃがみポーズが楽にできます。
[肩]
肩は、最初から可動できるようになってたりします。
このパーツで角度を固定してるので、外せば上下に動きます。
模型屋さんならではの拘りな感じ。
[首]
可動域は広いのですが、外皮がソフビで硬く、曲げても戻されてしまいます。
なので、ホールド力を大きく上げます。
まずは横振りの可動部分
ここを取り外して
回転する部分に紙を挟みます。
首は硬くしたいので紙を使います。
次は前後振りの可動部分
紙を挟む作業が難しい場合は
ティッシュを重ねて挟んでもOKです
っていうか、こっちの方が楽ですw
次は頭側の可動部分です
上向いたり、下向いたりする時に重要です
ここに棒が入ってるので、先の細いもの
千枚通しなどで押し出します
出たらペンチなどで挟んで抜いてください
こんな感じに分かれます
強力なバネで抑えてたんですね。
ここを削ります。
前後の位置です。
削ったら、元に戻して完成
以上でフレームの改造は終わりです。
慣れてしまえば1時間かからずにできてしまいます。
パーツが余りましたが、肩のパーツは使いますので保管しておきましょう。
一例ですが
肩や首の可動域が拡がるので
こんなポーズもできるようになります。
首、けっこう傾いてます。
次はコーティング(3月3日加筆)
コーティングの際、まず知って頂きたいのが
[コーティングをすると質感が変わる]
という事
ドルフィードリームは、外皮がマット調のソフトビニールでできており、とても質感の良いドールです。
そこにコーティングをしますので、光沢が出てしまったり、ザラつき感が出てしまったりなど、人によってはイメージが大きく変わる可能性があります。
そこを理解した上で、コーティング作業をするかしないか判断してください。
アサヒペンのつや消しと
ボークスのつや消しUVカット
私が使っているのはコレですが
アサヒペンのは
高光沢タイプと書いてありますが、つや消しという修正書きが書いてあります
ですが実際は若干の光沢があるという
わけのわからないコーティング剤です
なので、アサヒペンのを使ってからボークスのを吹き付けています。
ボークスのスプレーは本当につや消しですから安心です。
ヘッドはボークスのスプレーのみにしてあります。
こんな感じにして、埃の少ないお風呂場に持っていって
シューって感じです。
乾かしている間に
アイ可動の改造(今回は超簡単)
すれば良いかなと
以上になりますが、これをやっておけば
もう心配ありません。
色移りしても、コーティング部分で止まってる事が多いので、
コーティング部分を剥がして、またコーティングしてやれば
本体は大丈夫な事が多いです。
コーティング部分を突き抜けて色移りした場合は
泣きましょう
次回は
アイ可動③です。
ものすごく簡単になりました。