今年の夏祭りを一緒に迎え撃つはずでした。 | 生き残りの私の呟き

生き残りの私の呟き

自死遺族の私が
笑って過ごす
。:+((*´艸`))+:。
ソロ活動ブログ

愛犬。


小太郎が

空に還りました。


私が仕事から帰宅するのを待ち


私に抱かれ


2時間後。

私の腕の中で静かに息を引き取りました。


2時間。


この子を迎えた日と同じように


抱っこして

外を散歩しました。


風の強い日でした。


お外の匂いを

最期に感じることは

できたでしょうか。


いつも通りの朝。


自力で立ち上がることが

できなくなっていましたが


立たせて上げると

自分で

バランスをとりながら立ち


私が支えをしながら

一緒に

いちに

いちにと部屋を歩きました。


お水も流動食も

しっかり採って

そんな朝でした。


夕方。


玄関の開く音に

久しぶりに反応し

声を上げました。


既に全身の力が抜け

何を運んでも口にすることが

できなくなっていました。


2時間。


この子を抱きながら

ふたりきりで

沢山お喋りをしました。


何かを訴えるように

私の目を

見えない瞳で

真っ直ぐに見続け


時折

笑いながら

返事をしてくれました。


最期の瞬間も

目を見開き

笑顔でした。


既にチアノーゼが現れ

舌が紫色に変化していましたが


この刻は

まだ此処にいました。




待っていてくれたんだね。


待たせてしまったね。


16年3ヶ月。


この子を迎えた年。

入れ替わるように

弟が他界しました。


16年。

奇しくも

私が父親と共に暮らした刻と

同じ歳月となります。


今年の夏祭りを

この子と共に

迎え撃つ心づもりだったんです。


私には

勿体ないほどイイコでした。


花丸だよ。


君のための

ご飯が

まだ沢山残っているんだよ。


いつもと変わらず

同じベッドで一夜を過ごしました。


目を覚ますのではないか。

息を吹き返すのではないか。


動いた。


それは

この子の亡骸を通して

伝わった私の脈と鼓動でした。


私の留守中に

ひとり還ることがなかったのは

幸いでもありますが


私の腕の中で

呼吸が遠くなっていき

ガクンと首を

落とした瞬間の衝撃は

言葉では言い尽くせないのです。


もう。

慌てて家に帰らなくて

いいんだね。


それは。


この家で私の帰りを

待っているものは

もういない。


最後まで読んで頂き

ありがとうございます。


私の今の真情を

吐露したまでの記事となります。


想い。汲み取っていただければ

有り難き。


小太郎のことに

心寄せて下さり

応援してくれていた方々に

この場を借りて

深く感謝いたします。


ありがとうございました。



私の家族と

関わったことのないものに


自ら命を断った家族の生きた姿は


此処に在る

私の姿を通してでしか

お見せすることができないのでしょうが


今は涙にむす。


「まみのあたりうちしぐれ

ひそみゐたり」


在りし日。











大好きだよ。

ずっと。ずっと。大好きだよ。