米国務省が勝手に吹聴した話に、水をかけた格好だ。
サウジがイスラエルとの国交正常化に関心、パレスチナ国家への道筋も希望 米国務長官
2024.02.07 Wed posted at 08:27 JST
抜粋
(CNN) 米国のブリンケン国務長官は、サウジアラビアが依然としてイスラエルとの国交正常化に対して「強い関心」を寄せていると述べた。一方、サウジアラビアのムハンマド皇太子は、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘は終結させなければならず、パレスチナ国家樹立へ向けた明確で信頼できて期限を定めた道筋が示されるべきだと明言した。
ブリンケン長官は5日、サウジの首都リヤドで2時間余りにわたりムハンマド皇太子と会談した。ブリンケン長官は7日、イスラエル・テルアビブで、イスラエル高官と会談を行う予定。
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いつものことだが、勝手な色を付け、他国の意思を捻じ曲げて発表した米国の国務相の談話は、相手国に一刀両断に切り捨てられた。
下記はアラブニュースの報道だ。
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サウジアラビア パレスチナ国家のないイスラエルとは国交断絶、イスラエルのガザ侵攻は終わらせるべき
抜粋
- サウジ外務省、アラブ・イスラエル和平プロセス協議に関する声明を発表
リヤド:サウジアラビアは、パレスチナ人が独立国家を持たない限り、王国とイスラエルとの外交関係はないと述べたと、国営通信SPAが外務省の声明を引用して水曜日未明に報じた。
外務省の声明によれば、リヤドはパレスチナ人が正当な権利を得ることに固執しているという。
「王国は、東エルサレムを首都とし、1967年の国境線上にパレスチナの独立国家が承認されない限り、イスラエルとの外交関係はないとの確固たる立場を米政権に伝えた」と声明は述べている。
この公式声明は、ジョン・カービー米国家安全保障(理事会)報道官の発言を取り上げたもので、彼の発言についての記述はない。
ロイター通信は火曜日、「カービー報道官は、バイデン政権はサウジアラビアとイスラエルが国交正常化の話し合いを続ける意思があるという前向きなフィードバックを受けていると述べた」と報じた。
サウジの声明はまた、「イスラエルによるガザ地区への侵略を停止し、すべてのイスラエル占領軍がガザ地区から撤退する」ことを要求した。
王国は国連安全保障理事会の常任理事国に対し、”パレスチナ国家の承認を急ぐ “よう求めた。
アントニー・ブリンケン米国務長官は月曜日、リヤドでサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した。
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悪巧みしているときは寄り目
言わずもがなだが、「国交正常化に強い関心」と「パレスチナ国家のないイスラエルとは国交断絶」とでは、トーンが真逆だ。
ブリンケンは、昨年10月にガザ紛争ぼっ発直後にサウジを訪問した際、皇太子に一晩待たされた。
今回は、発言を真っ向から否定されたも同然だ。
こうなるのがわかっていなかったのだとしたら、やはり彼は、かなり頭が悪い。 もしかすると、かなり焦りがあっての軽挙だったかもしれない。