まぁまぁ呑気だった。
痛くなっても、癌という言葉は頭をよぎらない。
素人じゃけん、よう分からんけど子宮筋腫が大きくなりすぎて、いたずらしてるんかな?
とか。
予約したのは、この辺ではかなり人気の産婦人科。
大病院じゃないのに、待ち時間が長い長い。
万が一、入院てことになったら、食事が良いらしいという噂を聞いたけん😁
まぁ入院はないじゃろうけど。
万が一よ。
ホンマに万が一。笑
ようやく待って、やっと受けた内診。
先生が、まぁまぁおじいちゃんに近いおっちゃんじゃけん、股広げるんもたいした恥ずかしさもない。
チャチャっと診てくれぃ〜😤
先生「んー・・」
先生が他の先生を呼ぶ。
「これは、○☓△・・ですかね?」
「ん〜 ですかねぇ。」
なんか聞き慣れん言葉が続く。
で。
結果は?
診察台を降りて、おじいちゃんに近いおっちゃん先生の言葉を待つ。
先生「おそらく○☓△が□#◇なんだと思います。」
さっぱり分からん。
メモでもしとくべきじゃったか。
一時間後には忘れるような、聞いたことない言葉。
とりあえずはまぁ、そこまでひっ迫してなさそうじゃし。
いっか。
先生「癌検診もしてますので。木曜日また来てください。」
え?
木曜日?
また?
そんな急に?😱
私「あの。木曜日はお仕事で。お客様にとてもご迷惑がかかるんです。ずらせませんか?😩」
すると、先生の返事よりも先に強い言葉で遮られた。
看護師「命を優先して下さい。」
命?
まさか、命という単語が出てくるとは思わんかった。
往生際悪くとか、出来ん。
もう・・
はい。
としか言えんかった。
その日かえってから、お客様に片っ端からお断りのお電話を差し上げた。
どんだけ迷惑かけるか。
申し訳なさハンパない。
本当の事ではあるんじゃけど、体調を理由にお断りする。
スマホ片手に、見えない相手に何度も頭を下げながら。
でも、
謝る私に、誰も怒った言葉を投げかけない。
こんなに急な事なのに。
お客様の事情を全く無視した、一方的な事なのに。
むしろ優しい。
優しすぎる。
受診を先延ばしにしてた事が、色んな人たちを巻き込んでいく。
この日から、まわりの沢山の人への迷惑が始まっていった。