奈良市 子育てサポート・ふれ愛です(^^)/
自閉症のお子さまを子育て中の、先ぱいママの体験談⑥をご紹介いたします
今回のテーマは、「療育を始めてからの悩み」です
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こんにちは(*^ ^*)
我が家は中学生の男の子がひとりいます。
彼は自閉症。
言葉も遅く、落ち着きもなく、診断されたのは2歳半の時でした。
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子どもの発達に悩む保護者にとって、
行政などの相談機関や医療機関にかかり、
療育への道筋をつけるまでがまず大きな山場だと思います
発達の遅れを受け止め(受け止めたつもりでもなかなか難しいです。)、
わが子の成長のためにどんな療育が必要かも考えながら療育先を決め、
そのいずれもが時間がかかり、不安になりながらも目の前には子どもがいて
相変わらずの日常生活をこなしていかなければならない・・・
本当に大変ですよね
私も療育を始めると一安心、これで軌道に乗れる。
まっすぐと伸びた線路の先には、成長した息子が穏やかに笑っていて、
と勝手に思ってました。
でも、その軌道はまっすぐではなく、曲がりくねってアップダウンも激しかったのです
中学生の息子が療育を始めた2才半は
まだ今のような療育機関も少なく、
まずは保健師さんのすすめてくださった、市の発達の遅れを持つ子どもが
親子で通い遊ぶ園に週2~3回通い始めました
その頃は息子を連れて出かけるのもバスに乗るのも一苦労でしたが、
とにかく必死でした
そこは、たくさんの親子が基本自由に遊び、
決まった時間に音楽に合わせて歩いたり、手遊びをみんなで取り組み
段々と集団に慣れ、経験を積み、ゆくゆくは幼稚園への就園を目指すところでした
楽しそうに遊んでいるお兄ちゃんやお姉ちゃんを見て、
息子もいずれはそうなってくれるかなと考えていました。
ところが息子は自由遊びはよいのですが(好きなことをしていればいいので)、
集団遊びになると全く取り組めず、円になって歩くこともせず、
時には外の砂場でずっといて部屋に入るのも嫌がりました
母の私も息子をどうにか参加させようとしましたが、
うまくいかず少し離れてみんなが遊んでいるのを眺めていました。
日頃、育てにくさや、近所の公園でお友達とうまく遊べないとは十分に感じてはいましたが
療育先で自分の子どもがうまく参加できないのを見ると落ち込んでしまいます
比べてはいけないことは頭では分かっていても、
発達の気になる子ども達の中でさらにできないうちの子は一体・・・。
先生方は優しく声を掛けて下さり、他のお母さん方も理解されているので
肩身の狭い思いはないのですが、
息子の発達にそれまで以上の不安も感じるようになりました
発達は本当に様々で成長の程度も時期も違い、
先生方からもそんなお声かけを頂いてたのですがそれを受け止め、
実感するのには時間がかかりました。
時間が解決する―――その時の苦しい不安な気持ちはどうしようもありませんが
親はやはりそれを受け止め、
毎日を過ごしていくうちに、消化していくより他はないのかなと思います(*_*)
こう書くと、私は歯をくいしばって園に通い続け、
息子も次第に園に慣れ成長しました・・・となったのかと思われるかもしれませんが、
現実はそうもいかず、園に慣れないまま私が体調を壊して通えなくなってしまいました
園に通うのも大変でしたが、行けなくなると早期療育が必要なのにと焦ったり、
落ち込んだり、また息子と家に二人きりで、
それはそれで疲れ果て、とあの頃の私は八方ふさがりでした
診断を受けて、気持ちを切り替えて療育に取り組んだつもりでしたが、
思うように成長も見られず、すべてに自信を持てずにいました。
時間がかかる、という表現はとても主観的なもので、
今思うと、息子の成長も、それまでの経験した中での時間の流れの捉え方で測っていたのかなと。
もっともっと長いスパンで成長を見守る必要が大切だったような気がします
家族や相談機関の方に助けられながら、
休みながら療育も形を変えて再開しましたが、
本当に少しずつ自分の気持ちも整理してきました
初めての療育では落ち込むばかりで、
周りのお母さんと打ち解ける間もなかったほどですが、
どこかで療育を続けていると場所が変わっても会うことあり
そこで友だちになれたりとさまざまな出会いがあります(*^-^*)
今、療育の効果が得られない、悩みを共有する友人がいないと
しんどい思いをされている方がいるなら、
時間の流れの捉え方を、少し、ゆっくりにしてみると少し楽になるかもしれません
もちろん家族や相談機関、療育機関の方など
自分の気持ちを素直に出せる場を持ってリラックスしてくださいね