少し前になりますが

Amazonで『It』という映画を観ました。

 

宝石赤IT イット “それ”が見えたら、終わり。 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

 

 

私、実は大のホラー好きなのです!!

 

 


 

 


ハラハラして「ギャー―ッ」と叫んで

ストレス発散するつもりだったんですが・・

 

 


この『It』は

確かにホラー仕立てではあるんだけど

 

思春期に差しかかった子どもたちが

自分の心に抱えているモノや置かれている環境と

向き合って打ち克っていく過程が描かれているように

受け取れました。

 

 

 

「負け犬」と称されている少年たちのグループが主人公。

恐ろしい『それ』=ピエロさん と戦います。

 

 


「負け犬」グループの少年たち(女の子もいます)が

みんな心に葛藤を抱えているのが

序盤で丁寧に描かれています。

 

 


全部覚えていませんが

 

・吃音(どもり)がある子

・母親の過干渉

・父親からの虐待(おそらく性的?)

・いじめを受ける転校生

・親をなくした黒人の子

 

などが登場します。

あと、何人かいたと思いますが忘れちゃったあせる

 

 






舞台はアメリカの田舎町、という雰囲気でした。

 

 

 

あんまり書くとネタバレになっちゃいますが

 

中盤からは

このそれぞれが抱える心の葛藤と向き合っていく様が

描かれていて

 

途中いじめっこに石を投げ返し

撃退するシーンもあります。

 

(でも実は、このいじめっこも

家庭での葛藤を抱えているようでした・・)

 

 

どんな人も置かれている環境から影響を受けます。

 



好きでこんな環境に身を置いているわけではない、という方も

とても多いと思う。

 

 


でも、その影響を与えてくる環境に対して

ただやられっぱなしではなく

自分も何か打って返すことができる。

 

抵抗することができる。

 

というのは、

ナラティヴのカウンセリングで目指すところであり

大切な理念のひとつなので

 

このあたりの描写は興味深く鑑賞しました。

 

 



 

 



クライマックスでもうひとつ興味深いのは

恐ろしいピエロさんは

自分を恐れてくれないと襲えない、というところ。

 

 


ホラー映画仕立てではありますが

恐れている限り

何かに囚われ自分を吸収されてしまう

 

というのは非常に深い描写だと思います。

 

 

 

ピエロという形で登場していますが

この恐ろしいものの正体は

 

・それぞれが心に抱える葛藤

 

・助けてくれない世間や多数派の人々

(実際、この映画の中では

これだけ次々と子どもが襲われるにも関わらず

大人は何も手段を講じません)

 

・置かれている環境や抱えている病気・障害によって

その人の能力・力を限定するようなものの見方

 

なのかもしれませんね。

 

 


私も思春期~20代前半くらいまでは

心にこのピエロさんを住まわせてしまっていたように

思います。

 

 

 

ちょっと、深読みしすぎかな泣き笑い

 

 



 

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