家族って、
どんなにお互い無関心でも、
お互いに関わりがないと思っていても、
影響を与え合っています。
家族の中で起こることは、
その前後をよーーく観察してみると、
一定のパターンになっている
こともよくあるんですよ。
よくある例としては、
やんちゃな年ごろのお子さんと、
仕事に疲れているお父さん。
お子さんは無邪気にやんちゃをしますが、
お父さんは疲れやストレスもあり、
余裕のなさからそれを叱る。
お母さんは
子どもが叱られるのを見るのがつらくなってきて、
お父さんが叱り始める前に
自分がお子さんに注意するようになる。
これが家族の中での一定のパターンとなり、
お母さんはいつもお子さんの行動を見張り、
お父さんから叱られないように
注意するようになるんです。
すると、育児に関わらないお父さんと
お子さんに必要以上に注意をするお母さんが出来上がります。
(あくまで一例ですよ。
お子さんにしっかり関わっているお母さんのいるご家庭が
みんなそうだとは限りません。イロイロです)
今家族の中で起こっていることは、
家族のメンバーそれぞれがお互いに影響を及ぼしあって
出来上がっているんですよね。
先ほどの例も、はたから見れば
「口うるさいお母さんだな。」となるんですが
・・一言で済むような単純な現象ではありません。
お母さんだって、注意したくて注意しているのではないし、
「なんでこんなに怒ってしまうんだろう」と悩む。
お父さんはお父さんで、
「もっと子どもと関わろうと思っていたのに。
なんか居場所がないな」と感じている。
お子さんも、
この家族の絶妙なパターンをいつしか破ることができなくなり
(人間はいつも通りをつづけようとしてしまうのです・・)
お母さんに注意されるような言動を
続けざるを得なくなってしまうんです・・
こんなふうに、
家族の中でのパターンは
恐ろしいくらいに固定されてしまいます。
どのご家族にも
このようなパターンが存在しますが、
家族の中にいるメンバーは
気づいていないことが非常に多い!!
自分の家族の中にあるパターンは、
よっぽど冷静に客観的に
家族を外から見るような感覚がないと、
気付けません。
逆に言えば、このパターンを知ることができれば、
家族の中のほとんどの困りごとは
原因がわかります。
もっと言っちゃうと、
パターンがわからなくても、
自分がパターンに組み込まれていることを逆手に取り、
自分が家族の中での言動を少~し変えるだけで、
現状のパターン崩しができます。
つまり・・
他の家族は何ひとつ変わっていなくても、
自分が少~し言動を変えることで、
パターンに変化を起こし、
お子さんの行動が変わったり、
パートナーの言動が変わったり、
家族全体が変化する可能性があるんです~
だから、不登校のご家庭や発達障害・精神疾患のご家庭では、
本人へのカウンセリングは言うまでもありませんが、
同じくらい、
ご家族に向けたカウンセリングが有効なんです。
不登校やひきこもりのケースでよくありますが、
本人がカウンセリングの場に来られなくても
ご家族が受けてくださることに意味があります。
カウンセリングを受けてくださることで、
必ず何かしらの変化がご家庭に持ち込まれます。
大きな変化じゃなくても、
「気持ちを言えた、すっきりした」という親御さんの心境の変化
「今日聞いた関わり方、試してみよう」という少しの行動変容
こんなちょっとの変化が、
現状のパターンを少し崩し、
さざ波となって家族の中に波及します。
これが、良い変化の種になるんですよ
私がカウンセリング受けてもしょうがないし・・
そんなふうに思っている方は多いかもしれませんが、
実はすごくすごーーく、意味があるのです!!
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