発達障害グレーゾーンとは、
診断は受けていないけれど症状はある
診断に至るほどではないけれど症状が出ている
という状態をさす俗称です。
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私は、このブログで、
診断のついている発達障害だけでなく
発達障害【グレーゾーン】にも焦点をあてています。
これまで精神科の領域でお仕事をしてきた中で
精神疾患を発症している方の中に、
軽い発達の特性を感じることが多かったからです。
精神疾患によって認知の低下が起こったり
お薬の影響であることもあるので
精神疾患が先か、発達特性が先か・・という問題は
非常に判別しにくいのですが・・
幼少期のエピソードなどを聞いていると、
少し発達の特性をお持ちなのかな、と感じるケースが多い、
ということです。
支援の中で、生育歴などをお伺いしていくと、
小学生の頃にはすでに、
【なんとなく生きづらい】と感じていたことがわかります。
この軽い発達の特性が、
ちょっとした日常生活の困難さ
ちょっとした人間関係の困難さ
ちょっとした学校生活とのミスマッチ
につながっていきます。
この【ちょっとした】というのがミソで、
頑張れないほどではないだけに無理を続けてしまう
努力が足りないのではと自分を責めてしまう
先生や親からもう少しだけ頑張れと言われがちである
水面下でものすごく努力をしてまわりに合わせている
という状況に陥りやすいのです。
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つまずき体験を繰り返してしまう
発達特性のある子の育ちを考えるとき、
環境とのミスマッチからくるつまずき体験をさけること
まわりの人に助けてもらってうまくいったという経験ができること
がとても大切だと思います。
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グレーゾーンの方の場合、
つま好き体験を避けることと、
助けてもらう体験を積むことが達成されないまま
成長してしまうケースが多いのではないかと思います。
もちろん早くから診断がついたケースでも、
今の日本ではまだまだ
育ちには苦労が大きいです。
しかし、診断がつかないままに、
まわりとのミスマッチを常に感じながら、
生きづらいのは
自分の努力不足であると思わなければならないのは
相当なしんどさだと思います。
先生から注意されやすかったり
友達の輪にうまく入れず仲間ができなかったり
勉強や習い事で思うような成果が出なかったり
そういう小さなつまずき体験を
繰り返し経験せざるを得ないのが
グレーゾーンの人たちだと思っています。
二次障害を予防できたかどうかは、
発達特性のある人の生活の質に大きく関わってきます。
発達障害があると分かった時点で、
一番気にしないといけないのは
二次障害を予防すること
と言っても言い過ぎではないと思います。
そのために、さきほども述べた
環境とのミスマッチからくるつまずき体験をさけること
まわりの人に助けてもらってうまくいったという経験ができること
が必要となってくるんですよ
小さなつまずき体験の繰り返しから生じる
自己肯定感の低下は、
精神疾患の発症や不登校・ひきこもりなどの
二次的な現象と直結していると感じています。
発達特性がある上に二次障害を抱えてしまうと、
その生きづらさは計り知れません。
私はそのような状況にある方の支援をしていますが、
ほんとうに苦しい思いを抱え、
社会の片隅で必死に生きておられます。
このような苦しみを味わう方を
ひとりでも減らしたい
というのが私の思いです。
発達特性のある子の不登校
不登校は、
大きな主語でひとくくりに語られがちですが、
その背景をしっかり捉えることが
大切だと感じています。
発達特性のある子が不登校を選ぶ場合、
①学校生活とのミスマッチ
②つまずき体験の繰り返し
③つまずき体験を避けようと努力して疲弊
④不登校
という経過を理解する必要があると思います。
そして、復学を考える場合、
もしくは新たな道を模索する場合、
このループから抜け出すことが必要です。
そのためには、個々の子どもの特性や状況から、
学校生活とのミスマッチとなったポイント
どのようなつまずき体験が多かったのか
それをさけようとして本人はどんな対処をしていたのか
(対処行動は、周囲の大人には問題行動と見える場合も多いです)
などを、丁寧に把握していくことが
現状を打開する第一歩となります
日常の小さなつまずき体験を
ひとつでも少なくするには、
特性の理解と、
適切な環境調整が大切です。
そのへんはオンライン相談会で
詳しくお伝えできますよ
個別で話したいな・・という方は
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