ラグビーの持つ精神 その1
Ｏｎｅ Ｆｏｒ Ａｌｌ Ａｌｌ Ｆｏｒ Ｏｎｅ
お早うございます。
子育てコーチ辻井靖人です。
前回はラグビーの魅力をお伝えしました。
今回からはラグビーが持つ独特の精神についてお話いたします。
第一回目のテーマは
『One For All All For One』
についてです。
これを日本語に訳すと
『１人はみんなの為に みんなは１人の為に』
となりますね。
前回でもお話したようにラグビーは球技では一番多い15人/チームで戦います。
ですからチームワークがとても重要になってくるのです。
ラグビーは格闘技
そしてラグビーはボールを使う球技ですが、格闘技の要素も含まれます。
タックルやスクラム、モールやラックといった
身体をぶつけるコンタクトプレーがそうですね。
お互いに身体をぶつけ合うわけですから、
場合もよっては身体を痛めることもあります。
しかしラガーマンは自分の身体を犠牲にしても相手をタックルで止めたり、
逆に自分が相手のタックルを受けて味方を活かすのです。
それは【自己犠牲の精神】なのです。
自分がタックルしなければ相手に抜かれてトライを取られてしまう。
『俺がやらねば誰がやる』
という思いで相手を止めるのです。
それは自分が犠牲になっても仲間の為に身体を張る。
そしてチームメイトは
『あいつが身体を張ったんだから俺たちもやらなきゃいけない』
という気持ちになるのです。
2015年Ｗ杯でのエピソード
こんなエピソードがあります。
皆さんも記憶にあるかもしれませんが、
2年前のラグビーＷ杯の試合後のインタビューで
五郎丸選手が言った言葉です。
『ラグビーにヒーローはいない。みんなで取ったトライだ。』
これこそがラグビーそのものを表してる一言だと思います。
涙のロッカールーム
またこれもラグビー独自のものだと思われますが、
特に大学や高校ラグビーではキックオフ直前のロッカールームで
試合に出る選手たちが円陣を組み感極まって涙を流しています。
それはこれから勝負に挑む興奮や感動もありますが、
メンバーに選ばれなかった仲間の分も俺達がやるんだという思いから、
自然と涙が溢れ出してくるのです。
日本代表などの各国の代表選手の中にはテストマッチ（国代表同士の試合）の
自国の国歌を歌いながら涙を流している選手も多く見られます。
試合の後で勝って嬉しい、負けて悔しいという涙はいどんなスポーツでもありますが、
試合開始直前に男達が涙を流すスポーツはラグビーだけではないでしょうか。
今の子供達はどうか？
この仲間を大事にすることは、今の子供達は出来ているのでしょうか？
テレビやラジオのニュースを聞いていると、いじめ問題は無くなることはありません。
特に近年ではスマホの普及もありＳＮＳでの書き込みなど、
親の私たちが子供の頃にはなかった物でのいじめや拡散などで、
保護者もどう対応すればいいのか分からない状況なのではないでしょうか？
数年前に友人から聞いた中学校での話では、
上級生の女の子が下級生の女の子に胸を出せと強要し、
携帯で撮影しその写真を仲間に拡散したそうです。
ネットの世界では、そんな画像は一生消えないことから社会問題にもなっています。
被害者にとっては一生消えない傷になってしまいます。
もし皆さんの子供さんがこの事例の被害者になったら
また加害者になったら皆さんはどう思われますか？
逆にそんなことするなと言ってあげることが出来る子供になって欲しいとは思いませんか？
親である皆さんに必要な事
嫌な実例をお話しましたが、ご自身のお子さんがどんな大人へと成長していくのかは
私たち親がどう躾ながら子供を育てていくかにかかっているのです。
勿論、学校の先生方や身近な人たちの協力も必要です。
私はラグビーが持つ独特の精神をお伝えすることによって、
皆さんのお子さんが将来、社会で必要とされる人材に育てる
お手伝いをさせていただいています。
まずその為には親である皆さんが、子供達の未来の為に
協力しようと本気になっていただくことなのです。
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