東京国立博物館の所蔵品 その41 | 浮世な世界

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こんばんは


ここ最近は所蔵品紹介しかしていないですが、ここ数週間で近場ではありますが、ちょこちょこと出かけてきたのでボチボチ紹介しようと思っております。


あと数回ありますが、所蔵品紹介も一区切りできそうです(;´▽`A``







↑藤原鎌足像 島村俊明作 1892(明治25)年


今回は近代工芸を紹介しますが、上の作品は島村俊明という彫刻家が作った『藤原鎌足像』です。この作品、素材は木ではなくなんと象の牙!!

象牙彫刻(略して牙彫)という技術なのですが、日本人はこの技術が素晴らしく、特に明治の初めには石川光明安藤録山といった作家が活躍していました。


これらの作品は欧米のコレクター向けに制作されたものも多々あるため、現在でも海外では根強い人気があるようです。








↑牙彫婦人小児像 相馬邦之助作 1892(明治25)年


現在は象牙を獲ることは国際的に厳しく禁じられているため、このような作品を作ることは難しいですが、明治の日本では彫刻といえば牙彫と呼ばれるほど、数多くの作品が作られていたようです。








↑牙彫小児愛鳩像 朝日明堂作 1892(明治25)年


子どもの丸い顔、柔らかそうな肌の質感が見ているだけでわかる作品ですね。

一瞬これが動物の牙で作られたのかと疑ってしまいます。








↑七宝菊唐草文瓶 並河靖之作 1892(明治25)年









↑重要文化財 七宝富嶽図額 濤川惣助作 1893(明治26)年


並河靖之と濤川惣助は、漢字がちがいますが読みは両者とも「なみかわ」。

しかも、両者は日本を代表する七宝焼きの名工であります。

もちろん海外でも大人気でした。


同じ時代に、同じジャンルで活躍した二人の「なみかわ」(濤川は東京で、並河は京都で活躍しました)。

お互い帝室技芸員にも選ばれているので、面識はあったのでしょうか。気になりますね(笑)







↑七宝牡丹唐草文大瓶 梶佐太郎作 1892(明治25)年







↑七宝竹雀文大瓶 竹内忠兵衛作


上の2点も七宝焼きになりますが、やはり「ダブルなみかわ」が偉大すぎるのかかすんでしまいますね(十分凄い作品ですよ)。

あくまでも素人のわたくしの感想ですが(・・。)ゞ








↑色絵金襴手龍虎図大瓶 竹内吟秋作 1892(明治25)年








↑人長舞図花瓶 紹美栄祐作 1892(明治25)年







↑白磁蝶牡丹浮文大瓶 清風与平(3代目)作 1982(明治25)年







↑染付花鳥図大瓶 加藤五輔作 1892(明治25)年







↑黒釉茶斑文瓶 竹本隼太作 1892(明治25)年



もちろん日本の焼き物も欧米では大変な人気でした。









特に薩摩焼や金襴手といった絢爛豪華な作品は、いかにも欧米向けに作られたと分かりますね。

逆に「侘び・寂び」を思わせるような作品は外国人にはどのように思われたんでしょうね!



ちなみにすべての作品の制作年が1892(明治25)年ですが、これは翌年のシカゴ万博に出品されたものだからでしょう。



その42に続きます!