おじゅっさんのおはなし

おじゅっさんのおはなし

~高照寺住職の真宗法話~

 

本山佛光寺のホームページ上に「佛光寺チャンネル」という動画サイトがあります。ここには布教使による十五分程の法話がアップされており、誰でも聴聞することが可能です。


先日、本山より、この「佛光寺チャンネル」への法話掲載依頼があり、撮影することとなりました。撮影といっても別に「取材班」がやって来るわけではなく、自分で撮らないといけません。


三脚を立て、そこにスマホを固定し、スマホのインカメラで撮影することにしました。インカメラとはスマホで自撮りするときに使うカメラで、本体の液晶画面側に付いているレンズです。その液晶画面で映像を確認しながら撮影できるので、誰かに撮ってもらう必要がありません。


一人で本堂に立ち、スマホのビデオ撮影のボタンを押し、話をして、終われば終了ボタンを押す。


確かに一人でできました。


でも、液晶画面で自分の顔を見ながら話をすることに違和感を覚えました。あたりまえのことですが、しゃべっていても何の反応もないのです。


普段であれば、ご門徒の皆さんが、うなずいたり、微笑んだりと、いろんな反応をしてくださるのですが……。


新型コロナウイルスの影響で、オンラインや動画サイトによる法話が増えてくることも「新しい生活様式」の一つでしょう。


しかし、実際に一人で法話をして初めて、いつも聴いてくださる方々のありがたさと、法話とは一方通行ではなくコミュニケーションであることに気づかされた自撮り撮影の一日でした。