こんにちは。会津素子です。

 

成田市の学校給食の質の向上については、これまで幾度も報告させていただいた通りですが、この前進は教育委員会内に配置された栄養教諭無しには語れません。

 

教育委員会では、給食の地産地消と食育を推進するため、2016年度から指導主事として栄養教諭を配置しました。

 

この栄養教諭は、地域の直売所や生産者等を訪問し、給食への協力を依頼し、野菜が給食に提供された際は、子どもたちに生産者や野菜の紹介を行っていました。

 

市民グループが出汁の学習会や給食センターとの意見交換会を行った際も、栄養教諭が同席し、保護者の思いを汲み取った上で、専門職として的確な意見をおっしゃっていました。(この後、市内の「天然出汁」使用率が大幅に上がりました)

 

全調理場のまとめ役としても活躍されており、食材選定基準も栄養教諭が中心となって策定に向かっていたのですが。

なんと、今年度はこの指導主事である栄養教諭が・・・いない!!!

 

この件について、先日の一般質問で取り上げたのですが、教育長によると、

「限られた人材をまずは調理場へ配置することを優先した」(←つまり、栄養教諭の人材が不足している)とのことです。

 

子どもたちの食習慣が乱れていたり栄養バランスが偏っている今だからこそ、栄養教諭を中心として食育に力を入れてほしいと願っていますし、何と言っても私たちが提案した「学校給食の食材選定基準」がまだ策定されていません。このような状況下で今回の「不在」はとても残念に思っています。

 

教育長は「今後はできる限り教育委員会内に栄養教諭を指導主事として配置できるよう努めてまいります」と答弁されたので、今後に期待したいと思います。