冷静なる自己分析

 

いきなり世界トップレベルに躍り出た日本の至宝。リンク上の彼女を想定したままインタビューに臨むと、その華奢さや16歳らしい素朴さに毎回驚いてしまいます。

 

今シーズンを振り返ってみていかがでしたか?

「昨シーズンは、本番の試合できちんと決める方法があまり分かっていなかったんですけど、今シーズンはその辺りをたいぶ調整することができました。調子が悪いまま臨む試合もあったんですけど、それでも何とか試合に間に合わせるということが、今シーズンはできたかなと。あとは練習からもっともっと決めて、試合で本当にミスのないようにしないといけない、と思っています」

今シーズンはグランプリファイナル優勝を筆頭に、名だたる世界大会での優勝を経験したにもかかわらず、まだまだ自分を顧みるそのアスリート魂には恐れ入ってしまいます。

 

昨日終わったばかりですが、世界選手権はどうでしたか?

「ショートがあまり…その、巻き返せれば良いというレベルのものでもなくて。

世界選手権は絶対にショートからと思っていたので、本当に力みすぎたと思います。力を入れすぎて、アクセルに入ってしまったので。それ以外は集中できていたんですけどね。気合を入れすぎて、自分の世界に入りすぎたので、逆に冷静に、もっと何も考えないようにしたほうが良かったのかなと。

不思議と緊張はしなかったんですけど。ただただ、力を入れすぎてしまったので、そこが反省点ですね。

フリーでは2本目のジャンプでミスが出たんですけど、自分の中では良い踏み切りではあったので、もう少しだけきちんとアクセルが踏み切れていたら、二本目も決まっていたと思います」

と悔しさをかみしめておられました。

 

メイクはバランス。食事もバランス。

 

 

今回メイクでこだわった部分はありましたか?

「ショートでは、アイライナーとアイカラーで目もとをはっきりさせるメイクをして、逆にリップは暗いイメージにならないように、少し明るめのリップを塗りました。

フリーでは、アイラインを目の下の部分にも入れるようにして、大人っぽく、格好よく見えるようにして、リップもちょっとダークな赤にしました。嵐をイメージした楽曲の世界観に合わせています」

 

衣装でのこだわりは?

「フリーでは、楽曲の稲妻のイメージで衣装を作ってもらいました。暗い感じというか、地球の誕生を思わせられるようにオーダーしました。

ショートではちょっとパジャマっぽいイメージでと、振り付けの先生に言ってもらっていたので、淡い水色のイメージで、可愛らしい感じにしました」

 

 

紀平さんが試合のときにルーティンでやっていることがあれば教えてください。
「試合前日は必ず炭水化物をしっかり摂ります。そして、ごはんやうどんやもちなどの糖質の高いものを食べてエネルギーを蓄え力が出せるように備えます。」


甘いものもまだ食べないようにしているのですか?

「甘いものは食べるとしても1日100kcalまでと決めています。最近、糖質はダメこれはダメというよりも栄養バランスに気を付けて、1日の摂取カロリーを決めて摂るようにしています。このように、怪我のない体づくりを意識した食生活を送るようにしています。」

 

スケートのこととなると“ストイック”な姿勢はますます顕著で、本当にリスペクトしてしまうのですが、自問自答しながら答えを探ってくださるときの素の彼女は、普通の16歳らしい部分もあり、そのギャップのような掴みきれない部分に、また魅力を感じてしまいます。

来年はさらに大人っぽくなって、飛躍してくれると確信しました。