「川越style」

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川越の夏、ミュージカルの夏。
今年も川越にミュージカルカンパニーすてっぷ1によるミュージカルの季節がやって来ました。川越の夏の風物詩となっている舞台。

2017年8月26日、27日ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」、和物ショー「夢陽炎」。

 

二日間公演
2017年8月26日(土)
開場12:00 開演12:30
開場16:00 開演16:30
8月27日(日)
開場12:30 開演13:00
会場:川越市民会館やまぶき会館中ホール
主催:ミュージカルカンパニーすてっぷ1・NPO法人アミィプラネッツ・NPO法人あいアイ

「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」

http://step1-hisho.com/index.html

脚本・演出・振付・作詞 中山眞弓(元宝塚歌劇団)

演技指導・振付 前田真理(元宝塚歌劇団)

演技指導 鷹月笙(元宝塚歌劇団)

峰珠都

作曲 河野里香

編曲 小池若菜

歌唱指導 河野大樹

舞台監督 米澤健治

照明 本宮透雄

音響 丹野和喜

チラシデザイン 許婉菲

ミュージカルとショーの二本立てで構成される舞台、
ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」は、近松門左衛門作の「心中天網島」(しんじゅう てんの あみじま)は、近松門左衛門作の人形浄瑠璃。享保5年(1720年)12月6日、大坂竹本座で初演[1]。全三段の世話物。同年に起きた、紙屋治兵衛と遊女小春の心中事件を脚色。愛と義理がもたらす束縛が描かれており、近松の世話物の中でも、特に傑作と高く評価されている。これををベースにし創り上げたのが、「ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」。
そして和物ショー「夢陽炎」は、ミュージカルカンパニーすてっぷ1が贈る和物の華麗なダンスと歌のショー。
川越発のミュージカルカンパニーすてっぷ1の舞台は、近年は2014年の「ハムレット」から「ロミオとジュリエット」、「ZORRO~マスクの下の涙」と、これまで西洋劇が続いてきましたが今年は一転。和物ミュージカルの上演とあって一体どんなものになるだろうと街の期待も大きかった。川越の街の雰囲気にも合いそう。

「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」を率いるのが、飛翔ひかるさん。

1979年宝塚音楽学校卒業・宝塚歌劇団入団(65期生)
退団まで、星組で男役を務める
1984年宝塚歌劇団退団
1989年ダンススタジオすてっぷ1設立
すてっぷ1の演出・脚本の他、横浜赤い靴劇場「真夏の夜の夢」
国際クラシックライヴ(NY国連本部ホール・カーネギーホール・ジャパンソサエティ)「赤毛のアン」
障害者の為のファッションショーなどの演出・振付なども手掛ける。
現在、埼玉県川越市と静岡県沼津市にてミュージカルクラスを開校し指導。
SBS学苑沼津校でバレエエクササイズクラス・プリティプリンセスクラスを指導。
川越市の高校でのマナー教室の講師なども手掛けている。

1989年埼玉県川越市にて「ダンススタジオすてっぷ1」設立。
以降、毎年1~3公演を行う。
現在は劇団化し「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」として活動。
現在までに4名、宝塚音楽学校入学・宝塚歌劇団入団の実績を持つ。
NPO法人アミィプラネッツ設立。
川越市内の養護施設などのボランティアにも力を注ぐ。
NPO法人アミィプラネッツでの公演はチャリティ公演とし、自閉症の方や地元の子供達などの出演を率先し行うと共に、収益金の一部を寄付し社会貢献・青少年育成にも取り組む。
地元川越市の活性化のため、
外国文化であるハロウィンを川越市に浸透させるべく、毎年劇団員総出でハリウッド映画のような本格的な仮装を行う。近年では川越市民の参加や見物客も増え、町の活性化に貢献。
沼津市大道芸フェスタなど、県内外のイベントにも多数参加している。
近年の公演
2012年沼津市市民文化センターにて「星に願いを」公演。
2013年川越市でシェイクスピア原作「真夏の夜の夢」公演。
2014年シェイクスピア第2弾とし川越市と静岡県三島市民会館にて「ハムレット」公演。ロック調の楽曲に高評価を得る。
2015年シェイクスピア第3弾「ロミオとジュリエット」
川越市にて3ステージ公演。静岡県沼津市にて公演。
静岡県掛川市、掛川生涯学習センター大ホールにて12月13日公演。
2016年5月 中学校芸術鑑賞会ミュージカル「ロミオとジュリエット」公演。川越昭和ファッションショーへ参加。沼津バルへ参加。
7月 蔵里ディナーショーへ参加。
8月 ミュージカル「ZORRO ~マスクの下の涙~」公演。
9月 ミュージカル「ハムレット」公演。
2016年1月 三島生涯学習女性部ミュージカル「ZORRO ~マスクの下の涙~」公演。

 

(「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」2015年8月28日29日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068215748.html

 

 

(ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12195421060.html

 

今年の出演には、元宝塚歌劇団星組の飛翔ひかるさんをはじめ、星組前田真里さん、花組鷹月笙さんという三人の元宝塚歌劇団出身者が中心となって、これまでのすてっぷ1の舞台を彩ってきたお馴染みの役者たちが登場し、日本舞踊家の舟橋園恵さん、それに義太夫には大御所、野澤松也さんなどが出演するという豪華さ。

子どもたちに舞台体験を、と子どもたちの出演にも門戸を開いているのも特徴的で、また、障がいを持つ人の創作活動を支援するNPO法人あいアイと連携しているのも毎年恒例、今年もあいアイの人が舞台に立ちました。質を追い求めるだけでなく、地域を巻き込み、地域に根差しながら、川越にミュージカル文化を浸透させてきたミュージカルカンパニーすてっぷ1。

日本舞踊家の舟橋園恵さんは、2017年3月一番街で行われた「小江戸川越 江戸の日」で時代劇を演じ、義太夫の野澤松也さんは、2017年3月17日に蓮馨寺にて「野澤松也 創作浄瑠璃 弾き語り 小江戸川越“蓮馨寺”ライブ」を行ったことは記憶に新しい。

 

(「小江戸川越 江戸の日」一番街商店街 2017年3月25日 一番街が江戸一色に

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12262200017.html

 

 

(「野澤松也 創作浄瑠璃 弾き語り 小江戸川越“蓮馨寺”ライブ」2017年3月17日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12257998056.html

 

毎年のことだが、夏の本番の舞台に至るまでには、まだ寒い冬の季節から始動していく。

本読みから始まり、一人一人の出演者が、稽古を重ねるごとに登場人物をより理解し、登場人物を身近に感じ、だんだんと登場人物と一体となっていく。いや、一体となりながら自分の中に登場人物が住み分けているような感覚だと言い、だから出演者は、登場人物のことをどこまでも理解し、かつ人物を客観的に語れるのだ。

自分の中に別の人物がいる、むず痒いような感覚でもあり、ある種の快感もあるという。

自分以上にこの登場人物を理解している者はないと考え、自分以上にこの登場人物を愛している者はないと愛おしさを感じるようになっていく。舞台の登場人物を演じる全ての出演者にその過程があり、出演者の総体により、舞台上という狭い地にあたかもまったく別の世界を浮かび上がらせることができるのだ。

そしてそれに、人は魅了される。

始動から数ヶ月、日々稽古に打ち込んできた出演者は、いよいよ精悍さが増し、ここから最後の追い込みに突き進んでいく。

・・・と、そんな8月のある日。

この日の稽古場では、本番一週間を切った状況で、本番さながらの流れを何度も繰り返していた。ひりひりするような室内の空気感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声の出し方、踊り、歩の進め方、他の出演者との距離感、細かいところまで入念にチェックしていく。細部と全体は繋がっていて、細部が全体の見栄えに影響してしまうのだ。

ちなみに、実は川越のお店の人がすてっぷ1の舞台に毎年出演していて、それが、大正浪漫夢通りにある「マドモアゼル ルゥルゥ」の松本さんです。ルゥルゥの記事の中でも松本さんがミュージカルに出演していることに触れましたが、松本さんは「ハムレット」から始まって今作が4作目。

 

(「マドモアゼル ルゥルゥ」帽子、雑貨、手刺繍雑貨、刺繍教室のお店 大正浪漫夢通り

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12243577622.html
松本さんは今回の舞台について、「セリフの一言に感情や背景があっての間の取り方など、考えさせられる事も沢山ありました。このような形で日本の文化もまだまだ発信して、知ってもらいたいなと思いました。美しさや、楽しさ、切なさ、ファッション、すてっぷ1でならではのミュージカルをこれからも川越の方達に観て楽しんで元気になってもらいたいです」と語っていた。

 

何度も繰り返す様子に、これが稽古であることの驚きに震える。

稽古でこの熱量で日中から夜まで続けていることに、どれほどの想いを抱いているかが伝わってくるよう。。。

この空間に詰まっていたのは、ミュージカルが好きで、ミュージカルがどこまでも好きで、ミュージカルが好きで好きで堪らないという人たちが集まって発している独特の空気だった。

なによりこの空気が、人を魅了するものであると思いながら・・・稽古は本来、人に見せるものではない。

しかし、毎回思うのだ。この閉ざされた空間の近距離で演じていることのダイレクトが、間近に出演者の息遣いがあり、表情があり、熱がある、ミュージカルがどれほど躍動的で人間味のあるものだということかを。全身全霊で演技し、歌い、踊ることの素晴らしさ。

演技し、歌い、踊り、人が人に伝える表現という表現を全て詰め込んで表現するミュージカルは、大いなる人間賛歌、人生賛歌なのだった。

すてっぷ1の舞台は、回を重ねていくごとにファンが増え、地域密着を深めている。一方で出演者たちは、次のすてっぷ1の公演を楽しみにしている人が増えているのを肌で感じている。

出演者にとっては、年々期待のハードルが上がっていることも意味し、出演者たちはプレッシャーに身を打ち震わせながらも、自分たちこそ昨年より今年はもっといいものを、今年より来年はもっといいものを、と舞台に懸ける覚悟を新たにするのだった。

稽古場を後にしてからも、セリフや歌が漏れ聞こえてくる。

まだあと一週間、もうあと一週間、限られた時間を惜しむように一秒一秒を稽古の注いでいった出演者。今年の舞台はもうすぐそこに迫っていた。

 

2017年8月26日、ついに迎えた今年のすてっぷ1の公演初日。

やまぶき会館には毎年欠かさず楽しみにしているファンに、ミュージカルを初めて観に来たという人まで、様々な人が押し寄せていた。

舞台では全部を出し切った出演者たちだが、これはまだスタート地点。

初日の盛況を経て、達成感の余韻に浸りつつも気持ちはすぐに次へ切り替える出演者。

「明日はもっといい舞台を」、「明日は完全燃焼の最高の舞台を」兜の緒を締めてさらに闘志を燃やていたのだった。

迎えた二日目、最終日。どの出演者もこの日に完全燃焼するつもりで朝から静かに淡々と準備を進めていたのだった。

 

 

 

 


市民会館やまぶき会館の前に入場を待ちわびた観客の列が出来ていく。12時半の開城とともにホール内にどっと観客が押し寄せました。

 

今年は和の舞台ということで、例年とは違った観客の姿も見え、川越の街を巻き込んだ公演になっていた。川越に根付いているカンパニーだからこそ、和の公演に期待する声も大きかった。
観客パンフレットにじっくり目を落とし、舞台へ想像を膨らませているよう。
時計の針はきっかり13時。
いよいよ、2017年すてっぷ1の舞台、最終日の幕が上がろうとしていた。
館内にベルが鳴り響き、さあ、もうすぐ開演だと伝えていた。それを合図にホールの座席に身を沈める観客。
そして、ホールに開演のアナウンスが流されて、川越市民会館やまぶき会館の幕が上がった。まばゆいばかりの照明に舞台上が照らされている。
夢の世界が始まったのだ。
二本立ての舞台は、和物ショー「夢陽炎」から始まった。(公演の撮影はNG、この撮影は主催者の許可を得ています)

ショーを彩る「小江戸花音頭」は、川越の四季の移り変わりに街の名所や行事などを重ねた曲。1番、2番、3番がそれぞれ川越の春、夏、秋を歌っていました。
1.柳ゆらゆら薄緑 花はひらひら桜花
花の小江戸に春が来た アーアー
川越は春らんまん 天神さまの細道ゆけば
残り梅も ほのかに匂い
土手のやまぶき黄色に咲いて れんげ畑にゃ 獅子舞おどる
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ ことしゃ良い年 ヨイヤサノサ
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ 花の川越花音頭

2.茅のわ初山願かけて 夢を見ましたあの人の
花の小江戸の夏の恋 アーアー
百万灯に風そよぎ 観音様の新河岸川は
月もおぼろに 川越夜舟
誰を待つやら柳の寝方 忍び逢うのか ほたるが二つ
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ ことしゃ良い年 ヨイヤサノサ
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ 恋の川越花音頭

3.祭囃子や笛太鼓 夜空に浮かぶ夢チョーチン
花の小江戸に山車がゆれ アーアー
川越祭りひっかわせ 札の辻所に並んだ鉾を
熱と息とで 囃子ておどれ
今宵一夜の祭りにかけた 夢の打ち上げ 花火でござる
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ ことしゃ良い年 ヨイヤサノサ
ヨイヨイヨイノヨイヤサノサ 夢の川越花音頭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショーが終わると休憩後に、ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」の幕が上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」、和物ショー「夢陽炎」、万雷の拍手が送られ、幕が閉じたのだった。。。

 

川越のミュージカルカンパニーすてっぷ1の歩みはこれからも続いていく。

一歩一歩、確かなステップを地に刻みながら、川越に舞台文化を広めていく。

来年はどんな公演になるでしょう。

しばしの休息の後、また夢の世界を創るために、苦闘の日々が始まっていくのだ。

 

2017年8月26日(土)、27日(日)
ミュージカル「恋の道行~雪路のはてに~」、和物ショー「夢陽炎」
会場:川越市民会館やまぶき会館中ホール
主催:ミュージカルカンパニーすてっぷ1・NPO法人アミィプラネッツ・NPO法人あいアイ

「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」

http://step1-hisho.com/index.html

脚本・演出・振付・作詞 中山眞弓(元宝塚歌劇団)

演技指導・振付 前田真理(元宝塚歌劇団)

演技指導 鷹月笙(元宝塚歌劇団)

峰珠都

作曲 河野里香

編曲 小池若菜

歌唱指導 河野大樹

舞台監督 米澤健治

照明 本宮透雄

音響 丹野和喜

チラシデザイン 許婉菲

 

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外はしとしとと雨が静かに降る中でも、会場内の熱気は時間と共に高まっていくようでした。

 


 

 

 

やまぶき会館の舞台上では、出演者たちが剣術を何度も確認する姿があった。

最後の最後までディテールを突き詰めていく。

本番まであと2時間。。。いよいよまた、夢の舞台が始まろうとしていた。


川越の夏の風物詩となっているのが、
2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館にて開催された

ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催公演、
ミュージカル『ZORRO~マスクの下の涙』 、
ショー『TRESURE HUNTER』。
 
8月26日(金)・17:00~開場 17:30~開演
8月27日(土)
・11:00~開場 11:30~開演
・15:30~開場 16:00~開演

ここ数年シェイクスピアに挑んできたすてっぷ1が、今年趣向を変えた舞台を目指そうとしていた。

選んだ題材が、怪傑ゾロ、ZORROだった。

アメリカの作家ジョンストン・マッカレーが創作したヒーローキャラクター
1919年に執筆された小説「The Curse of Capistrano」が、1920年にダグラス・フェアバンクス主演で映画化され世界各国で人気を博した。
その後、何度も映画化され、1998年と2005年にはアントニオ・バンデラスがゾロを演じる作品2作も公開され、大ヒットを記録した。1960年代にはテレビ映画化、1990年代にはテレビアニメ化、その他、コンピュータゲーム化、アメリカンコミック化されており、長年に渡って愛され続けている大衆文化のヒーローである。なおゾロ(Zorro)とは、インディオの守護獣である黒狐を意味するスペイン語である。

 

原作ストーリーは、メキシコがまだスペイン領だったころ、
その辺境カピストラノ地方で活躍する仮面の剣士ゾロは、
強きをくじき弱きを助く、大盗賊にして真の紳士。
賞金首のお尋ね者でもある反面、虐げられたインディオを助けたり、
フェアな精神で1対1の決闘に臨むなど、まさに正義の味方だった。

 

世界的な普及の名作を基に、

すてっぷ1がオリジナルキャラクター、オリジナルストーリーでお送りする今までにないZORRO。

これまでも、原作から誰もが想像できなかった展開、あっと驚かせるエンディングへと結ぶストーリーに、

出演者それぞれの演技や歌に、舞台の照明、音響といった総合的な舞台芸術で観客を魅了してきました。

すてっぷ1の公演は年々反響が大きくなっているのが手に取るように分かり、

それは、会館ロビーに入ってくる時の観客の期待感溢れる表情から、

座席に座り今か今かと幕が上がるのを待っている様子から、

舞台上の出演者たちの一挙手一投足に目が釘付けになっている視線から、

幕が降りた時の鳴り止まぬ拍手から、

終演後ロビーで出演者たちと交流する雰囲気から、その熱は確実に大きくなっています。

8月26日の初日の公演は大盛況で終え、

興奮冷めやらぬ出演者たちは、息つく間もなくすぐに翌日に向けて準備を始めたのだった。

8月27日の9時過ぎ、千秋楽の一回目の公演に向けて、

やまぶき会館の舞台裏では出演者たちがメイクなどの準備を進めていました。

それぞれの支度に没頭しながらも、昨日の舞台の反省点などを話し合う光景があちこりに。

昨日よりもっといいものを。

自分たちの最高の演技を。表情が引き締まっていく。






 

 

ぴりぴりとした舞台裏の空気とは裏腹に、11時開場前から会館前には入場を待つ列ができ、

 

時間になると観客がロビーに押し寄せ、ホールの席も埋まっていきました。
ミュージカルの舞台独特の華やかさに溢れるやまぶき会館。
 


 
開演まであと30分。舞台裏の静とホール内の熱と、

真逆とも言える色彩のコントラストは、まさに舞台ならでは。

さらに、時間と共にその落差はよりくっきりと際立っていく。。。

時計の針がまた一つ、進んでいく。

幕が上がるまであと20分となりました。


ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙の主催である「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」といえば、

ここ川越でミュージカル文化を広めているカンパニーとしてファンも多く、

毎年川越市民会館でミュージカルを上演していることはすでにお馴染みです。

カンパニーを主宰している飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団星組。

飛翔ひかる、1979年宝塚音楽学校卒業・宝塚歌劇団入団(65期生)

退団まで、星組で男役を務める

1984年宝塚歌劇団退団

1989年ダンススタジオすてっぷ1設立

これまで、すてっぷ1の演出・脚本の他、横浜赤い靴劇場「真夏の夜の夢」

国際クラシックライヴ(NY国連本部ホール・カーネギーホール・ジャパンソサエティ)「赤毛のアン」

障害者の為のファッションショーなどの演出・振付なども手掛ける。
現在、埼玉県川越市と静岡県沼津市にてミュージカルクラスを開校し指導。

SBS学苑沼津校でバレエエクササイズクラス・プリティプリンセスクラスを指導。

川越市の高校でのマナー教室の講師なども手掛けている。

スタジオは川越の仙波町にあります。

 

すてっぷ1の近年の川越での公演は、

2014年は「ハムレット」、2015年は「ロミオとジュリエット」を行い、大成功を収めています。

 
(「チャリティーロックミュージカル『ハムレット』」2014年8月31日川越市民会館大ホール

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html

 

 

 

(「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」2015年8月28日29日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068215748.html

 

昨年、ロミオとジュリエットの公演を成功させたすてっぷ1は、

以降も各地で公演を重ね、個人ごとの活動も展開しながら、

2016年公演に向けた準備もロミオとジュリエット後から少しずつ始まっていきました。

そう、これだけの公演になるとまさに一年がかりの準備になり、

一年がこの夏の舞台を中心にしてスケジュールが組まれていた。

そして・・・2016年の公演は「ZORRO(ゾロ)」になることが決定、

8月26日、27日計3回公演となることが発表されました。

2016年3月にはすてっぷ1以外の一般オーディションが始まり、

歌や踊りが好き、ミュージカル舞台に立ってみたい、元宝塚の飛翔さんと同じ舞台に立ちたい、など

各地から様々な人が名乗りを上げ、挑戦していった。
そして今年の陣容が固まり、スタジオにまた猛稽古のあの熱気が帰ってきた。

ちなみに今年の出演者の中にも、NPO法人あいアイの画伯たちが参加していました。

これもすてっぷ1の舞台では恒例となっている出演です。

(やまぶき会館のロビーに展示されたあいアイの人たちの作品)

 

 

(あいアイ美術館「下を向いて歩こう」2016年10月13日(木)11:00~10月16日(日)

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12190838390.html

 

5月、舞台稽古が本格的になっていくさなか、

 

すてっぷ1のメンバーたちは、2016年5月5日蓮馨寺周辺にて行われた
「こころおどるKAWAGOEフェスタ」の昭和の川越ファッションショウに登場。

昭和をテーマにした衣装に身を包み、ランウェイを華麗に歩き、沿道の観客を魅了しました。

 

 

 

 


 

(「こころおどるKAWAGOEフェスタ」2016年5月5日仲町交差点~連雀町交差点、蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12157801130.html
表情を緩めたメンバーたちは、つかの間、楽しむように歩いていたのが印象的でした。

 

他にも、8月26日、27日に至るまでには、今までにない試みにも挑戦してきたすてっぷ1。

 

全ては、「川越にミュージカル文化を広めたい」という想い。

新機軸だったのが、2016年7月に小江戸蔵里の八州亭で開催したディナーショー。
今までのやまぶき会館というホール内の、舞台と客席という距離のある関係から、

八州亭というレストランでショーを開催したというのは初の試み。

レストランで、食事を楽しみながらすてっぷ1のショーを体感できるということで、

この時は予約開始からあっという間に満席に。

場内一体となった盛り上がりは、八州亭のイベントでもかつてないものでした。

 

 

 

 

 

(「ミュージカルカンパニーすてっぷ1 ディナーショー」小江戸蔵里八州亭2016年7月10日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12179836248.html

 

 

その後、2016年8月6日にはライブハウス川越DEPARTUREにてライブを行い、

 

ここでもこれまでと違う切り口での展開で、新たなすてっぷ1ワールドを魅せたのでした。

外での活発な活動は華やかなものですが、全てのステージを支えているのは稽古場での地道な稽古。

8月26日、27日の本公演に向けての稽古は、日に日に熱を帯びていきました。

本番まであと2週間となったこの日の稽古場、

出演者たちは汗だくになりながら通し稽古にショーの稽古と、

午後から夜遅くまで稽古に打ち込んでいきました。






 


 

 


 


 


  

(2016年8月、本番を間近に控えて稽古にもさらに熱が籠もる)

集まったメンバーはオリジナル脚本から舞台の全体の輪郭から掴んでいき、

理解を深めるごとにそれぞれの役の輪郭をくっきりさせていった。

それをみなで共有、演じ合いながら一つの舞台を作り上げていく日々が始まっていきました。

出演者たちは日を追うごとに役そのもののになっていき、

だんだんとそこに、別の一個の世界が立ち上がっていった。

舞台の世界が出来つつあった。

華やかな表舞台に至る、スタジオでのこの裏舞台の人間ドラマに惹き込まれていくのはいつものこと。。。

今や川越の夏の風物詩的舞台と言えるのは、

ここ川越にあるスタジオで、それこそ文字通り汗と涙を滴らせながら作り上げられた舞台であるからこそ。

中でも今年はアクション要素が強い物語で、多数の剣術シーンが見所となっていて、

もちろんそこには、稽古に稽古を重ねてきた日々があってここまで来ました。

ストーリーに合わせて作られたオリジナルの音楽、照明がプラスされ、総合芸術へと昇華していく。

数ヶ月かけて出演者たち・スタッフは、自分たちのゾロ、

自分たちにしかできないゾロの世界を創り上げていきました。

 

11時半、場内に開演のベルが鳴り響く。息を呑むような静かさに包まれていき、

 

いよいよ、すてっぷ1の今年の舞台の幕が上がりました。

ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」

1場、プロローグ

2場、サラの店

3場、ディエス豪邸

4場、教会

5場、墓前

6場、教会

7場、ヘルマンの家

8場、カサド家

9場、サラの店

10場、墓前

11場、ディエス邸

12場、街

13場、ヘルマンの家

14場、街




 




 






 


 






 


 


 


 


 








 






  






 














 








 






  


ミュージカルZORROが終わると、休憩の後に第二部のショー『TRESURE HUNTER』の時間。

 

ショーもストーリー仕立てになっているという趣向。二つの物語を楽しめる内容でした。














 

場内、割れんばかりの拍手に包まれながら、幕が下りる。

 

今年のすてっぷ1の公演が終わりました。

年々レベルが高くなっていて、今や本格的ミュージカルと言える舞台。

終演後はロビーに出演者が出てきて、観客と記念写真に収まったり交流を深めていました。

そういう光景もミュージカルならでは。

そして、しばらくしたら千秋楽最後の舞台の幕が上がる、

すぐに準備に取り掛かっていく出演者なのでした。

 

ミュージカルカンパニーすてっぷ1の来年の公演も早速決まっていて、

 

これから少しづつ物語が形作られ、あの稽古場での熱気溢れる稽古の日々が戻っていくでしょう。

川越のミュージカルカンパニーとして、地元に根差しながら、

各地でミュージカルの楽しさを伝えていく。その歩みはこれからも真っ直ぐに。。。

2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館

ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催公演、
ミュージカル『ZORRO~マスクの下の涙』 、
ショー『TRESURE HUNTER』完。


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2014年2月冬。

記録的な大雪に見舞われたことはまだ鮮明に記憶に残っていると思います。

街の交通機関はストップし、家から外に出るのもままならない状況は、

これまで経験したことない自然災害でした。
温暖化による農作物栽培の変化(お米は昔より田植え稲刈りが一ヶ月早くなっている)、農作業の難しさ(夏の暑さで田んぼの水が熱湯のようになっている、農家さんが外で作業する過酷さが増している)など

身近なところで環境の異常や変化は確実にあります。
そして回りを見渡せば、広島の土砂災害、先の御嶽山の噴火、

台風18号、これから予想される19号。


日本は世界的な自然災害大国。

地震は全世界で起こる2割が起こり、

火山の噴火は全世界の1割が起こっている。


今まで、川越はそんなに大きな自然災害を被ってこなかったので
市民レベルの防災意識が育たなかったかもしれませんが、
近年の自然災害には、これまでと何かが違う、今までの体験が当てはまらない、と
大きな環境の変化を感じ取っている方もいるかもしれません。

平和に見える川越も、かつては水害に悩まされた地域でもありました。
地名にもある、川に恵まれた土地ではありますが、
今穏やかに流れる入間川や新河岸川が

かつて暴れ川と言われていた記憶はほとんどの方にないと思います。
大雨や台風で川が氾濫し、周囲の家や田んぼ、畑をさらっていく。


入間川沿いで、土を盛って高くした上に家が建てられている場所が今でもあちこちにありますが、
それはかつてあった水害の記憶を今に伝えているものです。
今の川越で心配されるのが竜巻。
地形的に、2013年9月に越谷で起こったような竜巻災害が、
川越で起きても不思議でないと指摘されています。

川越だから安心と考えずに、

もちろん出かけた先に災害に遭うかもしれないことを含め、

自然災害を知ること、備えること、そんな意識を広めようと、
市民発であり、市民初でもある防災団体を立ち上げた3人がいます。

そのセミナーが先週行われました。

2014年10月4日、

「防災を考える集いin川越」~広島土砂災害から学ぶ~

川越市立やまぶき会館B・C会議室9:30~11:30

主催は、川越市防災を考える市民の会で、まだ出来たばかりの団体です。

去る8月に広島県で発生した土砂災害は、70名以上の方が犠牲となり、

650名以上が避難生活を余儀なくされました。

近年、川越市では、巨大台風の頻発による河川の氾濫や竜巻の発生が懸念されています。

また、報道等でご存知の通り、地震「首都直下型地震」がいつ発生してもおかしくない状況です。

「川越市防災を考える市民の会」では、市民の方に防災に対する理解を深め、

考えてもらう機会と作りたいと思い、防災を考える集いin川越を開催することになりました。


内容としては、

・防災講座

・災害を想定し、制限時間内に決断を下す防災シミュレーションゲーム「クロスロード」

・災害の原因や対処法に関するパネル展示


川越市民が集まって立ち上げた川越市防災を考える市民の会。
今回が会発足から第一回目のセミナー開催でした。
やまぶき会館の会議室には、既に参加者の方が集まっています。



会の代表を努める春山さんは、市民発の防災団体を立ち上げるまでに、

東日本大震災をきっかけにして危機管理の資格である

「危機管理主任認定証」を取得したことがターニングポイントだったと語ります。

そこから、協会主催のセミナーをボランティアで手伝うようになり、

川越にも防災を考える団体を作りたいという想いを抱いていました。

賛同した加藤さんは事務局長に、
海沼さんは顧問として関わり、
川越在住の3人が「川越市民の防災意識を高めよう」と2014年夏に立ち上げた任意団体が

「川越市防災を考える市民の会」です。


海沼さんは、元海上自衛官(横須賀勤務)。

海外派遣や東日本大震災も経験しています。

自衛隊退職後は、個人で気仙沼にボランティアに行ったり、

川越市消防団(大東分団)に加わり、川越青年会議所でも地域の活動に熱心に取り組んでいます。


川越では、市の防災危機管理課による防災訓練は定期的に行われていますが

(市内小中学校などで)、
市民発の防災の団体となるとこれが初めてで、防災セミナーもほとんどないと思います。

「備えが大事。そして災害には、自助、共助、協助の気持ちが大事です」

と今回のセミナーを開催した理由を話しています。

今回川越市防災を考える市民の会が講師として招いていたのが

入間市を中心に活動しているNPO法人

「命と子育て応援隊FAD」の皆さんです。

13年前に救命ボランティアFADから始まり、今年2月にNPO法人化。

長年防災・救命に関する講座や教室を一貫して行っています。

FADは各地でセミナーに呼ばれていますが、

川越でこうして開催するのはこれが初めてだそう。

川越市防災を考える市民の会の春山さんが、

他の地域で行われた防災セミナーでFADの方と知り合い、

今回の川越開催にも講師として来ていただいたそうです。

この日も会場に、5種類のAEDを用意し、参加者の方に紹介と使い方などをレクチャーしていました。


「川越に住んでる小さなお子様たちが、住んでいる街の災害について学び、

大きくなった時に知識が生かされればいいなと思っています」

という挨拶に続いて始まった防災講座は、

つい最近起こった大きな災害、広島の土砂災害にクローズアップして進みました。





災害というと、気をつけなければ、という意識は持っていても、

実際に何か備えている方というのは少ないのではないでしょうか。

遠い地の出来事のように思える広島ですが、

川越市も土砂災害は他人事ではなく、

市内では6ヶ所が土砂災害防止法に基づく警戒区域・特別警戒区域に指定されています。

今まで川越市内は指定されていませんでしたが、今年から6ヶ所指定されました。

どこも谷になっている場所で、水が溜まって崩れる恐れがあるとのことだと思います。

また、区域指定されていなくても、

ここは警戒した方がいいな、という場所は市内に見られたりして、

日頃から備えの気持ちを持つことも大事だと思います。


ちなみに、川越市が作っているハザードマップは家にあるでしょうか。

市役所でもらえる4枚のハザードマップは、

いざという時のための、知っておきたい情報が盛り込まれています。




川越に転入してきた時に手に入れるパターンが多いかもしれませんが、

緊急時連絡先として、救急指定病院、消防署、警察署などの情報が

一覧として載っているので、ずっと住んでいる方も家に常備しておきたいものです。


「防災用品を家に備えている方いますか??」

というFADの事務局長の問いかけに、

手を挙げた参加者の方は数人。

「大体、どこの会場でも1割ほどの方しか用意していないんです」


まず、自然災害を「知る」、自分たちの地域を「知る」ことによって、

いざ災害が起こった時にどう対応していけるのか、

考えていこうという話しがありました。

自然災害の例として、

春の風、梅雨の雨による洪水、夏の熱中症、水不足、秋の台風、冬の大雪。


広島の土砂災害では、被害にあった地域は災害指定されていなかったという例を挙げ、

「でも実は、先人たちが蛇落地悪谷(じゃらくじあしだに)という地名を付けていたことがありましたね」

地名の由来は、山津波が起こったことから付けられたそうで、

それが土地開発の過程で地名が変わっていった。

地名には、かつてそこで起こった災害の経験が

伝承として込められていることが多い。

東北には津波注意を喚起する神社名があったり、

津波のことを昔話として残っているものがあります。


そして、川越にはどんな災害伝承があるのか??話しは続きます。



「川越に伝わる伝承は全てといっていいほど、水に関わるものです」

虹が富士をまたぐと大水がある、

荒川またぎの虹は大水のもと、

朝雷は大水のもと、などなど

川越が水に苦しんできた地域であることが分かります。


地名に関しては、再開発が進んでいるところも多いですが、

自分の住んでいる地域をよく見てみると、意外な歴史に気付くこともある。

昔の地名を知ることも大事だといいます。

広島の土砂災害があった佐原町には、数十年前の町史に

そこで同じように土砂災害が起こった記録が載っている。


「自分たちの街のことを知る、過去の教訓を知ることも大事なんです」


川越は今までは川沿いの被害が中心で、

それも今は灌漑技術や治水技術で抑えられていますが、

マンホールから水が噴出すなどの都市型災害も増えています。

一度起こると大規模化するのが現代の災害でもある。

災害自身の問題もありますが、人の問題もあります。

高齢化の問題。

広島の災害のように真夜中に起きた時に、高齢者はどう対応すればいいのか、

回りの人をどう助けるか。




話しは進みます。参加者のぐるっと見回し、

「自然災害は防げると思いますか??」と問いかける。



「恐らく多くの方が、『防げないんじゃないかな』と思っていると思います。

入間、川越などの入間川沿いの自治体が大雨に対して想定している用意は、時間50ミリの雨までです。

100ミリとして計算してライフラインを整えると今の最低3倍の費用がかかります」


自然災害を防ぐのは難しい。


「自然災害を防ごうとする時代はもう終わったのではないでしょうか。

これからは自然災害と付き合っていく時代。いかに災害に対応する力を身に付けるか。

災害対応力が大事な時代になってきたのではないかと思います」

そのために、その災害の中身を「理解すること」が重要だと続けます。


では、災害対応力をアップさせるためにはどうすればいいのか。

そこで、「自分の住む街のことを知りましょう」という話しに還ってきます。


自分が住む土地のことを知りましょう、どんな歴史があるのか知りましょう、

最低でもハザードマップは家に持ちましょう、と。

自助と共助、

まず自助力をつけて、近隣の方と助け合う共助へ発展させる。

共助を考えていくことが、

実は地域コミュニティを強くするという話しは興味深かったです。

確かに、東日本大震災の時は、

地域に共に助け合おうという気持ちが溢れていたように思います。


災害対応力を身につけるために、

セミナーの後半に行われたのが、

災害を想定し、制限時間内に決断を下す防災シミュレーションゲーム「クロスロード」。

このゲームに正解はありません。

直感的判断を答えを大事にし、

グループごとに「YES」、「NO」の答えを模造紙にまとめて書きます。

直感が大事なので、答えは変更しません。

選んだ理由や選ばなかった理由も書き出します。

それぞれのテーブルで出した答えは、最後に発表します。


例えば、こちらのテーブルに配られた演習には、


立場:「あなたは23歳の青年です。

家には、今年で72歳になる祖母と二人暮らしです」


状況:「夜中の突然の大雨。

この地区は、洪水による浸水想定区域であり、以前床上浸水の経験もあります。

あなたは連日の勤務で疲れているところ、祖母が逃げようと起こしに来ました。

この地区は、浸水対策がかなり進んできており、

河川の護岸改修も終わったばかりです。

あたなは祖母と一緒に逃げますか?

『大丈夫だよ!』と言って残りますか?」

というもの。


立場と状況をイメージ、どう対応すればいいか、

各テーブルの方は直感でYESとNOを出し、その理由を書き込んでいきます。


隣のテーブルく配られた演習内容を見ると、

まったく逆の状況が書かれていました。


立場:「あなたは今年で72歳になるご婦人です。

家には、23歳になる孫と二人暮らしです」


状況:「夜中の突然の大雨。

この地区は、洪水による浸水想定区域であり、以前床上浸水の経験もあります。

あなたは孫を起こして逃げようと思いましたが、孫は連日の勤務でかなり疲れているようで、

『大丈夫だよ!堤防工事も終わってんだし、警報は出てないんだろ!』と言って起きてきません。

あたなはたたき起こしてでも逃げますか?

孫の言うとおり逃げずに残りますか?」



演習内容に対して、皆さんそれぞれの考えから答えを口にしていました。

ある人は家の実体験から、ある人は東日本大震災の教訓から、

この時はこう動いた方がいい、直感で判断していきます。



このゲームのポイントが、直感と理解の二つ。

全員がYESになった時は、その理由とNOにしなかった理由も書き込んで、

両方から考えるようにしている。

直感の判断に対して、時間をかけた話し合いで理解を深めていきます。


今回は一つの演習でしたが、普段FADでは

いくつもの演習を用意して参加者に考えてもらっている。

シミュレーションゲームを通して、いざという時の判断力を養おうとしています。

最後に各テーブルの答えを発表してもらい、

他のグループの意見も聞きます。

この時に、隣同士で真逆の状況の演習が渡されていたことが明らかにされました。

一つの状況をいろんな方向、角度から考えることの大切さを教えてくれます。


「いろんな立場から想像することが大事なんです。災害対応力というのは想像力なんです」


防災を考える集いin川越、

市民発の防災セミナーはとても意義のあるものだったと思います。

主催した、川越市防災を考える市民の会の3人は、

初めてのセミナー開催が無事に終わってほっとしていました。


災害対応力と、自助、共助、協助の気持ちと普段の備え、

これからも川越で、防災意識を高める活動を続けていきます。



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開演まで2時間に迫った控え室では、慌ただしく準備が進んでいました。
次々にメイクが終わっていき、

メイクが終わるともうそれまでとは別人のようになって、

完全に役の人物に生まれ変わっているようだった。

メイクに着替えに、そして最後の確認として台本を読み込み、

「あのシーンなんですけど・・・」各人が芝居の打ち合わせを重ね、

時計を見上げながら、「あともう少しか・・・」その時を迎えようとしていた。





舞台の方では、照明や音響の最終確認が行われている。

二日間に渡って上演されるロミオとジュリエットは、この日が千秋楽。

疲れた様子も見せず出演者は、持っているもの全てを出し切ろうと気合が入っていました。
2015年8月28日、29日川越市民会館やまぶき会館で開催されたのが

川越の夏の恒例ともなっているミュージカルカンパニーすてっぶ1主催、

「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」。


8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

『ヴェローナの町で古きに渡り対立する両家、キャピュレット家とモンタギュー家。

そこに生まれたロミオとジュリエットの純愛。死より強い愛、永遠の愛とは・・・』


一昨年は「夏の夜の夢」、昨年はシェイクスピアの四大悲劇の一つハムレットを上演し、

シェイクスピア劇に挑んできたすてっぷ1は今年、

満を持して最高のラブロマンス、ロミオとジュリエットを演じることになった。
ここに至るまでの経緯は、以前大正浪漫夢通りのショーや、
稽古場の熱気溢れる練習の様子を伝え、
おとまち小江戸夏まつりのステージを追いかけて伝えてきました。


(2015年7月川越百万灯夏まつりより)




(ロミオとジュリエット熱気溢れる練習 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12061825353.html



(おとまち小江戸夏まつりより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12066001622.html

今までの伏線は全てはこの日のため。

いよいよ集大成となる本番を迎えることになりました。


ミュージカルカンパニーすてっぷ1を主宰する飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団、

今回ティボルト役で出演する石川裕梨さんも元宝塚歌劇団。

他にもすてっぷ1劇団員に、オーディションをくぐり抜けてきた方、

昨年から引き続き出演する方など、

演じること、歌うこと、踊るが最大の喜び、というミュージカルに愛を捧げるメンバーが集まって

舞台を作り上げています。


すてっぷ1版のロミオとジュリエットは、原作の物語を踏襲しつつ、

飛翔さん演じるヨミやクラウディアといったオリジナルキャラクターを創造して、

ここに今までにないロミオとジュリエットを作り上げることに成功しました。
昨年のハムレットは、最後に大逆転ハッピーエンドで幕を閉じましたが、

今年のロミオとジュリエットは・・・??オリジナル脚本が楽しみなところ。

やはり最後は悲劇的な結末を迎えてしまうのか??

いや、すてっぷ1なら違うラストを用意しているんじゃないか?

誰もが知る名作ロミオとジュリエットだからこそ、

その結末にみな想いを巡らし、この舞台では一体どうなってしまうのだろう、

上演数週間前から川越は結末の話しで持ちきりとなっていた。


初日を終えた心境を飛翔さんは、

「昨日はどうなるかと思ったけれど、始まってみればなんとか形になった。

早変わりも上手くできていてよかった」
と振り返っていた。

納得の公演でしたか?という問いには、すぐさま

「いや納得はないですね。舞台は何回やっても納得はないと思います」

だから舞台を続けるのだ、そんな思いが滲み出ているような言葉でした。


やまぶき会館の控え室では出演者がバタバタと動き回り、声が飛び交う中、

時計の針は刻一刻と、その時が近づいていることを報せていた。

その時だった。

開場まで間もなくとなった時刻、飛翔さんは出演者を一室に集め、最後の確認を行った。
それまでの喧騒が嘘のようにしんとなった部屋、張り詰めた空気に覆われ、

緊張した面持ちの出演者たちは飛翔さんの話しに真剣に耳を傾けていた。



「酒場のシーンで・・・
あそこでは自然にはけてください、
墓場のシーンで・・・
パリスとロレンスのところ・・・
マウロと神父様のところ・・・」

細かい確認が続いていく。


一方、この日は外は生憎の雨模様。時間を繰り上げて開場すると、

雨の中この舞台を楽しみにしていた方がどっと入場し、ロビーは明るい声が充満する。

パンフレットを買い求める人に、出演者に激励のプレゼントを置く人、

ミュージカルらしい華やかな雰囲気に包まれていました。


舞台裏と客席の、ワクワクとドキドキのコントラストがたまらない。

同じ時間、同じ空間で、こうして楽しみに来る方と楽しんでもらいたい者が、

ほんのわずかの距離で隣り合わせになっていること。

楽しみにしている人がいるから頑張れる、

舞台を楽しみにきた、

改めて、ミュージカルは出演者だけでなく、観客と一緒になって創るものだと思い知らされる。


このミュージカルには毎年のように観に来ている方も多く、

すてっぷ1が舞台観賞の楽しさを川越で広めてきた結果がこの日の盛況ぶりに表われていた。

元宝塚歌劇団の出演者だけでなく、

川越の一般市民も参加していることは稽古場の記事でも伝えましたが、

大正浪漫夢通りにある「泰玉スガ人形店」の須賀さん、帽子店の「BlueFairly」の松本さん、

おとまち小江戸夏まつりに出演していたミュージシャン有梨さんなどが参加していて多彩な顔触れ。

また、今年の公演にもNPO法人あいアイの人たちが出演していることも特長。

あいアイのことは、Gallery&Cafe平蔵の中でも伝えています。

「Gallery&Cafe平蔵 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064197644.html

あいアイの子どもたちは出演するだけでなく、観客としても前日に見に来ていて、

「感動した!」「涙が出てくる」と語っていた子が多くいた、と先生が話していました。


まさに川越一体となって出来上がっている舞台だからこそ

川越の人に応援され、共感されるものになって、観賞にも熱が入るのだと思います。

出演者はみな仕事や活動の合間に稽古場に通い、芝居に踊りに歌に、練習を積み重ねてきた。

一般の人も参加している、なんて言い方では申し訳ないほど

練習に打ち込むその姿は舞台人そのものだった。
昨年も見ているので断言できますが、ダンスも芝居も昨年よりさらにレベルが上がっていて、
これだけの質の舞台を身近な場所で観賞できるなんて、川越は恵まれている。

稽古場の様子を取材したのが、本番3週間ほど前のことでした。
あの時から既にダンスのキレに芝居の熱に圧倒されっ放しでしたが、
出演者は口々に「いや、まだまだこれから」と話していて、これから詰めていかなければならないところがたくさんあることを自覚していた。
あの日からの日々を、メイクの手を動かしながらキャピュレット役の出演者が明かしてくれた。
「本番が近いていくとみんな役に入り込んで出来上がっていくので、

その役の迫真の演技に、周りの出演者が思わず泣きながら見ていることがあった」
その人がだんだんとロミオになっていく、
その人がジュリエットになっていく、
マーキューシオに、ティボルトに、ロレンスに、乳母に、
稽古を積み重ねていくことは役の人物になっていく過程を共に過ごすことでもある。
同じ稽古場という空間で同じ演技を見ているにもかかわらず、
いや、だからこそ、なりきっていく過程に引き込まれていくのかもしれない。
そうして舞台の出演者たちは心を一つにし 、いつしか大家族のような絆で結ばれるのだという。


客席もどんどん埋まっていき、空席が見当たらない状況になっていく。
舞台袖では幕が上がるのを今か今かと待ちわびる出演者たち、

ついに数ヶ月に及ぶ成果を魅せる時がきた。。。
緊張から開放され、むしろわくわくが勝っていくようで、

開演直前になると出演者たちは一様に笑顔になっていくのは昨年同様だった。

ついに始まる、

ついに始まってしまう、始まってしまえば終わってしまう、

様々な感情が入り乱れながら、幕が上がる直前の高揚感は、出演者にしか出せない表情をしていた。











今回の舞台も音楽はオリジナルで作曲されたもので、照明は今年初の試みが行われていました。
昨年は舞台上の出演者が均等に照らされていましたが、
今年は照明が当たるのを絞ってよりドラマチックに見せようとしていました。

その辺りも今年の見所だった。
2015年8月29日11時30分、

ミュージカルカンパニーすてっぶ1主催ミュージカル、

ロミオとジュリエットの幕が上がった。。。
袖から次々と出演者たちが、照明でまぶしく照らされた舞台上へ飛び出していく。


ヴェローナの町のキャピュレット家とモンタギュー家による両家の諍いは、相変わらず続いていた。

両家の者たちが遭遇すれば常に一触即発の状態に陥り、喧嘩も日常茶飯事。

いがみ、憎しみ合う両家の子息子女に生まれついてしまったロミオとジュリエットの宿命。

ロミオはロザラインという意中の人がいたが、

敵のキャピュレット家の舞踏会に忍び込んだその場で・・・ジュリエットと運命的に出会うことになる。

目と目を合わせた瞬間から二人は強く惹かれ合い、恋に落ちる。。。

バルコニーで熱烈な愛を告白するジュリエット、こっそり聴き入るロミオ、

二人は顔を合わせ、愛を確認する。
親同士のいざこざなどどこ吹く風、二人は結ばれ、ロレンス神父立会いのもと愛はついに成就される、

ところから事態は急展開。

ロミオは親友の敵を討つためにティボルトを殺害してしまい、ヴェローナの町を追放になる。
悲嘆に暮れるジュリエットはある企てを試みるが、その真意が行き違いでロミオに伝わらず、

ロミオは自害、それを見たジュリエットも。。。

(ここからはダイジェストで。上演中含めた会場の写真撮影はNGとなっています。

これらは取材という形で撮影しています。)

































悲劇的な結末だった。

シェイクスピアの原作の通りだった。

悲劇だからこそ、二人の愛の純粋性が際立ち、胸が締め付けられるような結末だった。。。

原作の通りだったらここで終わる予定でした。

しかし、物語はここで終わりではなかった、さらに続いていく。

その先にある希望とは・・・??


第二十二場 再開

マギー:ロビン、遠くに行かないでね。あなた、キャサリンは大丈夫かしら?

ジョージ:今、連絡があったよ。もう直ぐ着くらしい・・・。

マギー:本当に?赤ちゃんは男?女?

ジョージ:さあ、自分で聞いてご覧。


ジョージ:おめでとう!お父さん!

リチャード:ありがとう!これからも、家族ぐるみよろしく頼みます!

マギー:赤ちゃん・・・どっち?

キャサリン:女の子よ!

マギー:本当?嬉しいわ!これで、私達の計画通りよ!

ジョージ:何だい?計画って。

マギー:私達、姉妹のように仲良しでしょう?だから、子供同士が結婚すれば、

本当の親戚になれるわねって。

キャサリン:ロビン!初めまして、ジュリアよ。


ロビン、覗き込む。ロミオの声


ロミオ:やっと会えたね。もう離さないよ。


緞帳閉まる。。。


明かせるのはこれだけ。
その最後の様子はぜひそれぞれの目で確かめてください。後日DVDが発売される予定だそう。

ミュージカルロミオとジュリエットが終わると、

すてっぷ1の真骨頂、激しいダンスを繰り広げるショータイム、レビュー『flap!』の時間となりました。

これがこの舞台のもう一つの見もので、昨年も「あれは凄かった」と大反響を呼んでいた。

ダンスに歌に、クスっとなるコミカルなものまでいろんな曲が次々と繰り広げられる。

そして、ショーの中の衣装の早変わりに目を奪われ、

先ほどまでロミオを演じていたあの出演者がこの役で・・・など、

ロミオとジュリエットに出演していた役者が多数登場し、違った役回りがまた新鮮に映る。


















公演が終わると客席から満場の拍手、夢の中にいるような面持ちで

「楽しかった」「凄かったね」と言い合いながら観客はやまぶき会館を後にしていました。

ホールにいた時間は確かに夢の中に浸っているような幸せの時間で、

これだけの夢を創れるミュージカルというものの力を思う。

そして、夢を創るために、たくさんの人が日々練習していた姿、本番前の表情を見てきて、

夢を与えるためにはここまでのことをしなくてはいけないと知るからこそ、

余計に深く感動しました。

ミュージカルカンパニーすてっぷ1の公演は、来年も予定されています。

時が落ち着いて、季節が巡れば、あの稽古場で厳しい稽古がまた始まっていくでしょう。

今年より一回りも二回りも大きくなって、スケール感を増した舞台を楽しみにしています。

川越の劇団が創り上げるミュージカル、

来年も熱い夏になりそうです。。。

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暑い夏がやって来れば自然とあの舞台の熱演を思い出す。

そして暑さが増していくごとに、

今頃あの稽古場では熱気溢れる練習が続いているんだろう、

青空を見上げながら、同じ空の下で、

今年に向けた準備の真っ最中であることを思い浮かべる。

今年もこの季節がやって来ました。。。

今や毎年川越の夏の恒例ともなっている、ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催の本格的ミュージカル。

昨年はシェイクスピアの四大悲劇の一つハムレットを上演し、

大盛況のうちに幕を閉じたすてっぷ1は、また確かな足跡を川越に残したのだった。



(2014年8月ハムレット川越市民会館大ホールより 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html

シェイクスピアの原作は、絶望的なまでに悲劇で終結しますが、

それを見事に子どもから大人まで楽しめるものにアレンジし、

感動的なハッピーエンドに収めたハムレットだった。
ハムレットの公演が終了した後も休むことなく様々な活動に携わってきたすてっぷ1。

忙しい日々を送る主宰の飛翔さんは、次回ミュージカルの準備をすでにあの時から始めていた。

2015年は、いよいよあの舞台に臨む。

そうそう思い返せば、確かに昨年のハムレットの時に、すでに「来年は・・・」と口にしていたテーマだった。

シェイクスピアの代表作であり、誰もが耳にしたことのあるタイトルで、

そのつきつめた究極的なまでの二人の純愛は、切ないほどの愛と苦しみに、

締め付けられるような愛おしさを感じさせる。。。

近年、毎年のようにシェイクスピアに挑んできたすてっぷ1が、

満を持して、儚く、これ以上ない純粋な愛を表現しようと立ち上がった、今年川越で上演するのが・・・


「ロミオとジュリエット」です。


8月28日(金)・29日(土)「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」

川越市民会館やまぶきホール

8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

前売り券・当日券3000円

問い合わせ

やまぶき会館049-222-4678

川越市南文化会館049-248-4115

川越市西文化会館049-233-6711

ミューカルカンパニーすてっぷ1 049-226-3494、080-1349-4001

http://step1-hisho.com/index.html


『ヴェローナの町で古きに渡り対立する両家、キャピュレット家とモンタギュー家。

そこに生まれたロミオとジュリエットの純愛。死より強い愛、永遠の愛とは・・・』


ロミオとジュリエットという悲しすぎるほどの悲恋の物語は、この二人の純愛が最大のテーマですが、

シェイクスピアの原作を見ると、物語の世界観の振幅を広げているのが

二人の脇を固める名脇役たちだというのが分かります。

ロミオの友人のベンヴォーリオ、ジュリエットの乳母、父親のキャピュレット、僧ロレンスといった

どれもこれも感情豊かな面々がいるからこそ、ロミオとジュリエットの純愛が活きる。

ロミオとジュリエットの純粋性の究極にいわば対比させるように

人間臭い人物を周りに配してバランスを取ろうとしているのが分かる。

特に乳母の活躍といったら。。。!

脇役と言うには憚られるほどに東奔西走する姿は、影の主役と言いたいくらい光った存在です。

すてっぷ1版のロミオとジュリエットは、原作の物語を踏襲しつつ、

飛翔さん演じるヨミやクラウディアといったオリジナルキャラクターを創造して、

ここに今までにないロミオとジュリエットを作り上げることに成功しました。
昨年のハムレットは、最後に大逆転ハッピーエンドで幕を閉じましたが、

今年のロミオとジュリエットは・・・??

オリジナル脚本が楽しみなところです。


ミュージカルカンパニーすてっぷ1を主宰する飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団、

今回ティボルト役で出演する石川裕梨さんも元宝塚歌劇団。

他にもすてっぷ1劇団員に、オーディションをくぐり抜けてきた方、

昨年から引き続き出演する方など、

演じること、歌うこと、踊るが最大の喜び、というミュージカルに愛を捧げるメンバーが集まっていて

舞台を作り上げています。

その様子に圧倒されたのが、ハムレットの稽古場に足を踏み入れた時でした。


(2014年8月ハムレットの稽古シーン)

これが、川越で20年以上公演を続けてきた実績なのだ、と熱演に圧倒された。


今年の公演もミュージカルだけでなく、レビューがあることが特長。

「ロミオとジュリエット」「レビュー flap!」の二本立てになります。

ミュージカルは芝居が主としてあり、登場人物の感情や行動を歌やダンスで表現しますが、

レビューには芝居が入らないので、歌とダンスのショーになる。

ミュージカルカンパニーすてっぷ1の前身は、ダンススタジオすてっぷ1といって、

ダンスのレベルの高さにはずっと定評がありました。

ミュージカル後にショーが続くことで、まさにすてっぷ1の本領発揮、

ダンスでも魅了しようとする構成になっていました。

今年に向けた舞台は5月頃から練習が始まり、台本読みから始まって立ち稽古と、

ショーにミュージカルに例年以上に高いハードルをクリアするため

練習に打ち込んできた出演者たち。

あの舞台を作るために練習を重ねている場所が、
川越の仙波町にあるミュージカルカンパニーすてっぷ1の稽古場。

本番まで一ヶ月を切った8月、稽古場では先にショーの練習が続いていた。


熱気溢れる室内、暑い時期の稽古は居るだけでも汗をかいてきます。

稽古場を動き回り、踊り、また最初から繰り返し、動き、踊り、それを何時間も続けていました。

息づかい、体から発する熱、汗、群舞の迫力。

昨年のハムレットに出演していた方も多く、そのレベルは確実に上がっているのが分かる。

ショー部分は「ラテン」「ダイヤモンド」などいくつかの曲からなり、激しいダンスからクスっと笑いを誘うようなコミカルな曲まで、

様々な曲調が用意されている。このショーがあることで

今年の舞台はエンターテインメント性がさらに高まっていると思う。
特にラテンのダンスは圧巻、激しい踊りの連続にも笑顔絶やさず、
疲れた表情を見せようものなら飛翔さんからすかさず

「笑顔!笑顔忘れてるよ!笑って!笑って」檄が飛ぶ。
一つのパートが終わって音楽が止められた瞬間、ダンサーたちは肩でゼェゼェ息をしていた。
音楽が鳴っている間の笑顔と音楽が止まった時の苦しい表情、

その落差に舞台の真実を見るようでした。
そしてまた、音楽が流れれば自然と体は動き出し、笑顔で踊り続けるのだ。
その姿に舞台人のプライドを見ました。


















ショーの練習が夕方まで続き、休憩を挟んだのち、ミュージカルの練習に入っていく。
ショーとロミオとジュリエットの両方の舞台に出演するメンバーが多く、
そのハードさは昨年以上のように感じる。
それでも少しの時間も無駄にしたくない出演者は、

稽古場内で個々に話し合いを重ねて練習する光景がありました。

17時から始まったロミオとジュリエットの練習は、
物語の第一場から始める通し稽古が行われようとしていました。
期待感をたっぷり高める導入部分から、

次々と出演者が登場し迫真の演技で壮大な物語をゆっくりと推進させていくと、
だんだんと吸い込まれるように、

そう、いつの間にかここが、川越市民会館やまぶき会館の舞台にいるかのような感覚に陥っていた。







ミュージカルパンパニーすてっぷ1は、

主な講師陣は宝塚歌劇団出身者のメンバーで構成されています。
初心者からプロフェッ ショナルに至るまで、
ミュージカルなどの舞台に出演するため、将来プロを目指したい、

公演やイベントなどのオーディションを受けたい、など

本気の人を支え、丁寧に指導するスタジオとして知られています。

このスタジオ出身者には、

現在宝塚歌劇団月組で活躍中の凪七瑠海さん、元宝塚歌劇団の剣崎裕歌さんがいます。


もともと、飛翔さんが当初バレエを主体としたダンススタジオを立ち上げたのが

今から27年前のことでした。

その後、「声を出すこと」「言葉で想いと伝えること」の大事さを子供達に伝えたいと、

総合芸術スタジオとしてミュージカルカンパニーすてっぷ1を設立。
各地で公演を定期的に行い、川越でも20年以上の公演を重ね、舞台芸術の文化を広めています。
飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団 星組。

1979年 宝塚歌劇団 入団 「紅はこべ」にて初舞台。
長身男役ダンサーとして活躍し、
在団中より度々ニューヨークを訪れ、ダンスセンスを磨いた。

1984年 「祝いまんだら」「プラスワン」にて退団
退団後はモデル、宝塚歌劇団振付家のアシスタントなども務める。
1988年にダンススタジオ すてっぷ1を設立、
「川越の伝説」実行委員会の代表を務め、
舞台芸術を通して川越の文化を伝え、地域振興に情熱を注いできました。
2002年にはMiyako'sカンパニー講師就任、

バレエ・ジャズダンス・ミュージカルクラス・宝塚受験クラス担当。
2004年 静岡県長泉町・清水町カルチャースクール講師
ストレッチ&ジャズダンス・基礎バレエクラス担当。
2005年 SBS学苑沼津校(静岡新聞社主催)講師就任
バレエエクササイズ・プリティプリンセス講座担当。


2013年9月29日川越市市民会館大ホールで上演したのが、シェイクスピア「夏の夜の夢」でした。




(2013年川越市民会館大ホール「夏の夜の夢」より)

夏の夜の夢の主役の方はその後宝塚音楽学校に合格。

今年の春にも飛翔さんの教え子が宝塚音楽学校に合格し、

これですてっぷ1から4人の合格者を輩出したことになります。


夏の夜の夢は喜劇だった。

シェイクスピアに挑戦するなら今度は悲劇のハムレットをやってみよう、

そんなところから2014年のハムレットは決まったといいます。
ただ、会場には子どもから大人までたくさんの方が来られる。
原作ではハムレットの親友ホレイショー以外はみんな死んでしまうという、まさに悲劇の物語。

原作を生かしながら、会場を笑顔で帰ってもらえるようなハッピーエンドにしたかった、

そのために考えたのがオリジナルキャラクターのジプシーたちでした。

あのジプシーたちの活躍があって、ハムレットはハッピーエンドへ向かうことができました。

そして2015年シェイクスピア作品で避けては通れない、ロミオとジュリエットに挑む。


自主公演だけでなく、川越の街のイベントから出演オファーが寄せられることも多く、

2015年7月26日の川越百万灯夏まつりでは、大正浪漫夢通りでショーを披露しました。





さらにこれから、2015年8月23日(日)「えすぽわーる伊佐沼で開催される

「おとまち小江戸夏まつり」でもステージ出演が控えています。

おとまち小江戸 https://www.facebook.com/otomachikawagoe


今まで縁のなかったミュージカルですが、

ハムレットをきっかけにして、今回のロミオとジュリエットを通じミュージカルを感じてみると、

まず、演技も歌も踊りもあるというのは、いろんな表現を楽しむ方ができるということ。

人物の喜怒哀楽を、演技に歌に踊りに、全身を使って表現する、

その感情表現の豊かさがミュージカルにあると感じました。


さらに、プロだけでなく、市民参加型になっているのもすてっぷ1のミュージカルの特長で、

「舞台の楽しさを感じて欲しい」

飛翔さんは市民一体となって舞台を作り上げることにこだわってきました。

参加する一般市民の方は年代も仕事も住んでいるところもバラバラ。
男性も半分くらいいます。
この舞台に出たい、と県外からの参加者もいて川越まで練習に通ってきている。
前々回の夏の夜の夢の舞台に立ち、ミュージカルの魅力にとりつかれ、

前回のハムレットにも出演、今年のロミオとジュリエットに出演する方もいる。

元タカラジェンヌに直接指導してもらえて同じ舞台に立てるというのは、
それは言葉で言い表せられない魅力ではありますが、
同時に相応のプレッシャーを受けなくてはならない。
皆さん口々に、「家でも練習していて、時間さえあれば練習している」と話し、
舞台に懸ける思いが伝わります。

プロが本気になって指導し、プロと一緒になって作るミュージカルに、

参加する市民も本気になって、ミュージカル漬けの日々を送る。

練習を重ねる日々に、いつしかメンバー同士は同志となり、家族のような一体感が生まれる、と話す。


昨年に引き続き、出演者の中には大正浪漫夢通りにある帽子店「Blue Fairly」の松本さんや

「泰玉スガ人形店」の須賀さんも参加しています。

(大正浪漫夢通り 5月の鯉のぼりの様子)


Blue Fairlyの松本さんは、お店が終わったあとに練習に駆けつけていました。

須賀さんは、前々回の夏の夜の夢から3年連続の出演です。


(2013年夏の夜の夢より)


(2014年ハムレットより)

ハムレットの時は、ハムレットが復讐の執念を燃やす相手クローディアスを熱演。

ロミオとジュリエットでは、ロレンス神父という、味のある役を担当。

このロレンスが手渡す薬によりジュリエットは・・・という大事な演技も控えている。


そして稽古場の様子に戻ると、

キャピュレット家とモンタギュー家による両家の諍いは相変わらず続いていた。

憎しみ合う両家に生まれついてしまったロミオとジュリエットの宿命。

ロミオはロザラインという意中の人がいたが、

敵の家の舞踏会に忍び込んだその場で・・・ジュリエットと運命的に出会うことになる。





目と目を合わせた瞬間から二人は強く惹かれ合い、恋に落ちる。。。
親同士のいざこざなどどこ吹く風、二人は結ばれ、愛はついに成就される、ところから事態は急展開。

その先にあるお話は・・・原作にもある通り・・・












二人の運命は・・・この先に未来はないのか・・・

この先に紡ぎだされる物語とは・・・

この夏、ミュージカルカンパニーすてっぷ1がお送りする最高のラブロマンス、

ロミオとジュリエット、結末はやまぶきホールにて確かめてください。


「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」川越市民会館やまぶきホール

8月28日(金)・29日(土)

8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

前売り券・当日券3000円

問い合わせ

やまぶき会館049-222-4678

川越市南文化会館049-248-4115

川越市西文化会館049-233-6711

ミューカルカンパニーすてっぷ1 049-226-3494、080-1349-4001

http://step1-hisho.com/index.html

主催:ミュージカルカンパニーすてっぷ1

後援:川越市、川越市教育委員会、川越商工会議所、小江戸川越観光協会、

小江戸川越観光推進協議会、株式会社まちづくり川越

共催:公益財団法人川越市施設管理公社

協賛:NPO法人アミィプラネッツ

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