川越style「コッペパンデー 川越昭和の街」4月29日は昭和の日 昭和スタイルでおもてなし | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

本川越駅から真っ直ぐ北に進み、連雀町交差点~仲町交差点の中央通りをメインストリートに、周囲に広がるのが、「川越昭和の街」。

昭和の街は、昭和初期に中央通りが開通して以来、同じお店が今でも残っているという稀有なエリアであり、まさに昭和の川越が手つかずで遺っているという文化財的景観のエリアです。

中央通りに面する商店街、川越名店街及び中央通り二丁目商店会、立門前商栄会という商店街の連合で誕生したのが、『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会(通称:昭和の街の会)』。会が発足して、まちづくりが本格的に始まって今年で4年。昔ながらの町並みを維持しながら、新しい風を積極的に起こしている昭和の街は、川越の中でも注目のエリアになっています。
2018年4月29日(日・祝)の「昭和の日」に、川越昭和の街で開催されたのが、昭和の街の会による昭和の日スペシャル企画「コッペパンデー」でした。

コッペパンデーは、昭和の街にあるフクフクスタンドさん横のスペースでコッペパンを無料配布し、受け取ったら中に入れるコッペパンの具を昭和の街のお店に買いに行こう!という内容です。
★コッペパン無料配布(限定250個)
★街のお店で「コッペの具」販売
★街の店員が昭和スタイルでおもてなし
配布時間:①10時②14時(各100〜150個)
配布場所:フクフクスタンド横(連雀町10-1)
(※お1人様1個までとさせていただきます。コッペパンが無くなり次第終了します)
『当日は昭和の街のお店11店舗で「コッペの具」を販売いたします!この日だけのスペシャルメニューも登場しますのでぜひコッペパンを片手に街のお店を巡ってお気に入りの「コッペの具」を見つけて下さい♪』
(※一部「コッペの具」販売開始時間が異なります。コッペの具販売店について詳しくは当日配布のメニューチラシにてご確認ください。)


そもそも昭和の日とは・・・
『国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)の一部改正によって2007年(平成19年)に制定された祝日で、日付は昭和天皇の誕生日である4月29日があてられている。同法ではその趣旨を、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」としている。「ゴールデンウィーク」を構成する祝日のひとつでもある。』。
昭和の日が制定され、会として昭和の街をPRするために、この日に合わせて何か楽しい催しをやろうと立ち上がって始まったのが、コッペパンデーです。

昭和の街の会としては、毎年9月の「昭和の街の感謝祭」に並んで、二大看板の主催イベントの一つが「コッペパンデー」という位置づけです。

昨年の4月29日昭和の日のコッペパンデーも大好評で、用意したコッペパンはあっという間に行き渡り、昭和の街にはコッペパンを頬張る光景があちこちに広がりました。

(川越style「昭和スタイルでおもてなし 川越昭和の街」2017年4月29日『昭和の日』

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12270591425.html

 

昭和の街、と謳うエリアだからこそ、昭和時代へのリスペクトをどこまでも大切にしてきた川越昭和の街。

昭和の街の会が昭和の日に行う催しとして行き着いたのが・・・コッペパン。

なぜコッペパンなのか??

その裏には、昭和時代の川越っ子に大人気だった、あのパン屋さんの存在があります。

それが、川越市役所近くにあったパン屋「岩田屋」さん。

夜(夜なんです)にオープンするにも関わらず行列が絶えないお店で、色んな種類のパンが並ぶ中で岩田屋さんで人気だったのが、あんバタなどのコッペパン。これでもかとバターを塗り込むのが特徴でした。

行列店ゆえ30分待ちはざらで、手に入るのが日付が変わっていることもあり、買ってすぐこんな深夜に食べるのか、それとも我慢して朝に食べるのか、いや、そうしたらバターがだれてしまうじゃないか!という両天秤が常に川越っ子を悩ませてもきた岩田屋さんのコッペパン。

昭和生まれの川越っ子が集まって昭和時代の話しになれば、必ずといっていいほどお決まりの岩田屋さんの話しに辿り着くという鮮烈な共有体験。

岩田屋のコッペパンをみんなで話題にするだけで、「あれが昭和だよなあ」と川越の昭和時代を共有できてしまうのでした。

幾時代の波を経て、昭和時代注目の機運が高まっている今、『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』として昭和の日に街で催しをやるなら・・・とテーマ決めの時にも岩田屋さんの話しで盛り上がり、選んだのがコッペパン。

そうして始まって毎年4月29日に開催しているのが、昭和の街の「コッペパンデー」なのでした。

コッペパンデーを開催するならあの岩田屋さんのコッペパンで・・・と願うところですが、お店はもう既に閉店。今は伝説となって語り継がれるのみです。

今の時代らしいやり方で古き新しくコッペパンデーをやろうじゃないか。

昭和の街の会では議論を重ね、新たな形を作り上げました。

使用するコッペパンは、昭和の街にある和菓子店「彩乃菓」さんの繋がりから、西武新宿線南大塚駅北口にある新進気鋭の人気パン屋「NATSUKA BAKERY(ナンツカベーカリー)」さんのコッペパン。(彩乃菓さんで使っているパンはNATSUKA BAKERYさんの特注パン)

(川越style「NANTSUKA BAKERY(ナンツカベーカリー)」西武新宿線南大塚駅北口すぐ

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12174096397.html
そして中の具材は、昭和の街の各店が工夫を凝らしがオリジナル具を販売するという形に。

そして出そろった多種多様なコッペパンの具。。。

岩田屋さんリスペクトで、今の時代に新たに提唱する昭和のコッペパン。

なんとも贅沢で、なんとも懐かしく、子どもから大人までみんなが笑顔になるコッペパンイベントです。

岩田屋さんがこのラインナップを見たら、どんな感想を漏らすでしょうか。。。

 

コッペパンデーのコッペパンは、午前と午後の二部制で昭和の街の会が配布し、どちらの回も楽しみにした人で配布時間前から列ができ、山のようにあったコッペパンはあっという間になくなっていきました。目当てに来た人だけでなく、通りすがりの人も何か面白いことをやっている!と近づき、コッペパン企画のことを聞くと一様にテンションが上がってコッペパンを受け取っていた。

コッペパンを手にした人たちは、昭和の街のお店に具を買い出しに行き好きなコッペパンを作り上げていました。


 

岩田屋さんのコッペパンの現代版復刻!となったのが、彩乃菓さん。NANTSUKA BAKERYさんのコッペに和菓子屋の本気の餡子にバターを入れるという、スペシャルな形で復活しました。

 

創意工夫という点では、こちらも負けてはいない。伊勢屋さんでは、みたらし胡桃ホイップ。

お団子のみたらしに、ホイップを合わせ、砕いた胡桃を散りばめたという逸品。


昭和の街でコッペパンを頬張る絵がなんともしっくり。

懐かしさと新しさがいい具合に溶け合っていました。

昭和の街の代名詞のように育てていこうとしている、コッペパン。

コッペパンイベントは現在年3回開催されていて、毎年4月29日の昭和の日、7月の「川越Farmer's Market」とのコラボ(2018年は7月1日)、そして9月の「昭和の街の感謝祭」です。

ちなみに7月のファーマーズでは、境内に出店する川越のパン屋ブーランジェリュネットさんの特製コッペパンと昭和の街のお店とのコラボレーションになります。

川越昭和の街を聞けば、ああ、あのふんわり温かみのあるコッペパンが自然と思い起こされる。

昭和の街のイメージが醸成されてきています。

昭和の日の昭和の街では、コッペパンデーに付随したお楽しみ企画も実施。

そうです、こちらも恒例となっている、「昭和スタイルでおもてなし」です。

昭和の街のお店の人たちが、それぞれが考える昭和時代をテーマにした扮装をして接客をするもので、毎年これを楽しみにしている人も多い企画です。

より昭和時代を感じてもらおうとコッペパンデーと合わせて行っています。

昭和時代の60数年という長い時代だったからこそ、一言で言い表せられない色んな切り口で語られ、人によって見え方・捉え方が全く変わる昭和時代。5、10年違うだけで同時代とは思えない変動があり、昭和時代の奥深さ、面白さがある。

 

大黒屋食堂の岩澤さんは、ある人へのオマージュを捧げていた。

2018年3月28日に亡くなった、落語家の月亭可朝さん。

ちょび髭にカンカン帽がトレードマークの月亭可朝さんは、昭和時代に生き、昭和を体現した落語家で多くの人に愛されました。

岩澤さんの昨年の昭和スタイルのテーマはバカボンのパパ的な昭和のパパでしたが、今年はずばり、月亭可朝さんそのままを再現。

さらにお店では、限定、「昭和のカレー」も定常していました。

フクフクスタンドの外澤さんは、セーラー服姿。

昭和時代のセーラー服と言えば、昭和生まれにはすぐにピンとくる、そうです、「セーラー服と機関銃」です。薬師丸ひろ子の機関銃ばりに、殺到するコッペパンに具を乱射?していたのでした。

 

蓮馨寺山門から立門前通りにある和菓子店彩乃菓の小島さんは、昭和の頑固おやじを今に再現。洗練された空間で新しい和菓子を提案するお店に、うちの和菓子はどこよりも旨いんだ!と立つおやじさん。

 

呉服笠間さんの笠間さんは、もちろん着物姿。彩乃菓の小島さんと並ぶと完全に昭和がそこに出現しました。

 

ラフォアー川越と松山商店の松山さん、松山さんはプロ野球南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)のユニフォーム。ラフォアーの諸井さんは、ドナルド。

また、商店主の姿に触発され、刺激を受け、今では4月29日の昭和の日に自分たちも昭和の格好をして昭和の街に遊びに行こう!という街の人の姿も増え、商店主たちの「昭和スタイルでおもてなし」とお客さんの「昭和スタイルで遊びに行こう」がセットになって相乗的な盛り上がりを見せているのも特徴。

着物で散策の代名詞と言えば一番街でしたが、最近では昭和の街を着物で散策するのも定着し、こんな風に移り変わっていくなんて、誰も思いもよらなかったでしょう。

その一人が、川越の霞ヶ関、角栄商店街を中心にまちづくり活動を行っている、「街町のこえプロジェクト」の榎並さん。


(川越style「街町のこえプロジェクト(まちまちのこえプロジェクト)」 角栄商店街からまちづくり

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12335471896.html

角栄商店街も昭和時代の高度経済成長期に発展した街で、今、昭和を一つのキーワードに活性化させようという機運が高まっています。

川越昭和の街とは「昭和」という共通項で繋がっていて、昭和の街の活動は榎並さんもチェックしているところ。今年は、霞ヶ関で面白い催しを構想しているので、それがどうなっていくか。

 

また、この期間中はちょうど、昭和の街の各店の店先で昭和の物品を展示する「まちかど博物館」を実施していたことも記していおきます。昭和時代の生活の中で普通にあった物から今となっては手に入らない貴重な物まで、身近な博物館として昭和の空気を演出していました。

今の昭和の街は、「ファン」と言っていいほどのコアなファンがたくさんいるのが特徴で、個人店しかない個性的な商店と店主たちが地元川越人のハートを掴んでいる。

誰かが出してくれたアイディアではなく、その商店主たちが集まった昭和の街の会の会議で自分たち発案で形にしているからこそ、地元の人に訴えかけるものになっているのだろうと思う。

まちづくりの成功事例として、今、各地からの視察が後を絶たない川越昭和の街です。

そして。実はコッペパンデーは、昭和の街のメインイベントでありつつ様々な催しの一つで、他にも様々な展開を見せている昭和の街。

変化が激しい最近の昭和の街の現場の動きを振り返ると・・・

まず、新しいお店が続々と増えているという状況から。

中央通り沿い熊野神社裏には、煮干しラーメン専門店「にぼ乃詩」

さんがオープン。旧「kawagoe aon」さんがあった場所です。

化学調味料不使用のラーメンで、川越の松本醤油商店さんの醤油や轟屋さんの乾物も使用しています。

中華そば「にぼ乃詩」

川越市連雀町8-1

11:30~14:30、土日11:30~16:00 月曜定休日

他にも蓮馨寺山門横にはうどん店、刃物店、これからピッツェリアもオープンするという、変化激しい昭和の街です。1年後、2年後はさらに変わっているものと思います。
 

2018年4月20日に蓮馨寺講堂内で開催された「蓮馨寺落語会」は、昭和の街の会が年4回主催しているもの。
「蓮馨寺落語会」
4月20日(金)6時30分開演(6時開場)
木戸銭 1000円(未就学児童入場不可)
場所:蓮馨寺講堂
・古今亭始 「宮戸川」
・初音家左吉「ぼやき酒屋」
・三遊亭窓里「そば清」

落語会に合わせ、飲食と落語セットで楽しんでもらおうと、講堂表では昭和の街のお店が出店したオープンカフェを開催するのも恒例となりました。
■ラフォアーさんが、
ホットサンド ハムチーズ、ホットサンド ラタトゥイユ、ウィルキンソンジンジャー ビン、ハイボール、ウーロンハイ、ワイン赤白、チキンナゲット
■大黒屋食堂さんが、
缶ビールと日本酒、プラッシー、味噌おにぎり、梅じゃこおにぎり、玉こんにゃく
■彩乃菓さんが、あんバタコッペパン、芋ようかん生どら、いちご生どら、お茶ペットボトルを提供。

『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』が発足して4年。

まちづくり活動の大きな到達点が、「昭和の街の会 まちづくりの約束」を制定したことです。

都市計画の話しで、込み入った話しになりますが、ハード面がしっかり整えてこそ、上記揚げてきたような様々なソフト面に繋がるので、これも重要な出来事でした。
2018年4月24日蓮馨寺講堂にて、午後7時から『中央通り「昭和の街の会」活動報告会』が開催されました。
・川越市都市計画部都市計画課
・川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会


内容:
1、地区街づくり計画「昭和の街の会 まちづくりの約束」について
2、市の取組について(都市計画の変更等)
『川越市は、川越市地区街づくり推進条例に基づいた登録団体である地区街づくり協議会「川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会」による昭和の雰囲気を残した「地区街づくり計画」の作製に向けた活動等をおよそ3年に亘り支援してきました。
この度、「川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会」において、活動地区内の街づくり計画「昭和の街の会 まちづくりの約束」が作成されたことに伴い、その内容等を皆様へ報告する機会として、市と「川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会」による合同説明会を開催しました。』

2018年5月3日、11時から17時まで昭和の街は歩行者天国になり、中央通りにて「上總組(かずさ)よさこいパフォーマンス in 昭和の街」が行われました。昨年に引き続いての開催で、100人ほどのよさこいが昭和の街を席巻。


全国的に有名な「上總組」さんの迫力ある演舞を間近で見ることができるというまたとないチャンスに、沿道の観客も目を奪われていました。
蓮馨寺境内では、小江戸川越縁日大会が行われ、一日を通して賑わっていた昭和の街でした。
昭和の街の大黒屋食堂さんでは、「よさこい」にちなみ、テイクアウト用に高知の「1×1アイスクリン」を販売していました。高知の暑さに合う、さっぱりした「アイスクリン」です。


怒涛のGW終わって、ほっと一息ついている頃かと思いますが、昭和の街の疾走はまだまだ続きます。
2018年5月26日(土)には蓮馨寺にて、中之条町・四万温泉とのコラボイベントが控えています。


目玉としては、四万温泉が・・・昭和の街にやって来る・・・!
そうです、中之条町が名湯四万温泉を「実際に」蓮馨寺に運び込み、足湯を頼んでもらおうと企画しています。
また、イベントは、2017年11月の「ビートルズのチカラ!」で好評だった、一週間にわたるウィークリーイベントになる予定で、事前の一週間にわたって昭和の街の参加店が中之条町の食材を使った食事などを提供します。そして、5月26日の本イベントを迎えます。なんとも贅沢なコラボイベントになります。

その模様はまた後日、記事にして伝えます。

激動の昭和の街、現場の動きにこれからも注目です。

 

今後の予定などの事前情報は公式ページで発信しています。

 

『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』

https://www.facebook.com/showatown/