「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える川越で最も有名な情報サイトです。丁寧な取材に基づく記事、川越の一大叙事詩、川越を深く伝え尽くす。過去記事もぜひどうぞ。


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2015年の川越、下半期を振り返ると、

7月でまず取り上げなければならないのが、川越Farmer'sMarket。

7月12日、待望の、というか、ようやく川越にFarmer'sMarketが誕生しました。

今まで、思う人はいても誰も成しえなかったイベントです。

一回目の開催は、まだほんの小さな苗を街に植えただけのようなものですが、

確実に一歩は踏み出したので、根をおろし、すくすくと育っていって欲しいです。

(②「川越Farmer'sMarket 」2015年7月12日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050268991.html

知れば知るほど川越の農は豊かで深い。

昨年の今頃、川越産農産物のことを川越の人はどこまで意識していたでしょうか。

この一年で街の意識はぐっと変わってきているのを実感していますし、

新規就農者が誕生したり、専業農家が増えたり、川越の農の現場も随分変わりました。

川越Farmer'sMarketのイベントとしての完成度もまだまだで、

来年さらにいいものになっていくと思います。

正直、一回目の開催の時に、かなり世界観を熟考して詰めて、

理想のFarmer'sMarketになったと思っていましたが、

終わるとすぐに新たなアイディアが生まれ、寄せられ、もっと良いものになる期待が膨らんでいました。

そして12月はさらに楽しいものになり、次回2016年7月はさらに楽しくなります。

終わりはないようです。いいものになるよう試行錯誤を続けていきます。


これに派生する形で開催したのが、

川越の市街地で川越の絶品巨峰販売ミニイベント。

川越Farmer'sMarketが年二回の開催だと、旬が合わない農産物がたくさん出てきます。

実は川越は大東地区や霞ヶ関地区でブドウ農家が多くいる街であり、

中でも絶品巨峰を生産している川目さんの巨峰を、

市街地の人に知ってもらおうと企画したのがあのイベント。

川目さんの巨峰は毎年、自宅直売だけで完売するほどの人気で、

(なのであぐれっしゅなどにも出回りません)

リピーターの間ではすでに知られているもの。

ただ、川越にブドウ農家がいることを知らない人が多いし、

特に市街地の人ほどその事実に驚くかもしれません。

川越の巨峰を街中に持ってきて川越の高感度のお店で販売する、

これも川越の農の新たな1ページになったイベントでした。




(「ソコノワ」×「川越Farmer'sMarket」川目巨峰園、野々山養蜂園出店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064836635.html


上半期を振り返る中で、今年は川越の自然に川越の人の意識が向いていた、と記し、

そして、川越のお店の人が生産の現場に赴く姿が多く見られたことも合わせて書きましたが、

同じ括りでもう一つ加えたいことがあります。

今年の川越は、「お寺」でのイベントに人がたくさん集まり活況だったこと。

代表的なものが、7月最明寺で行われていた朝yogaです。

川越の自然となぜ同じ括りなのかというと、

最明寺があるのが川越水上公園のすぐ近く、周囲を田んぼに囲まれたのどかな風景の中にあります。

あの場所にあってこそ、yogaの深いものが感じられる、そう思う心理は働いていたと思います。



(「お寺で朝yoga」×「坐禅会」最明寺とAgosto緑さんのコラボイベント

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12052482340.html

今までの川越では、神社がイベントなどを開催して発信は見られましたが、

川越のお寺が新たにイベントを立ち上げるなんて、これも今年の大きなトピックスです。

最明寺の千田副住職は若く新しいことをやる気に溢れています。

今はインドに修行中ですが、来年以降お寺発信で川越を盛り上げていくと思います。


2015年7月26日、川越百万灯夏まつり最終日。
恒例となっている川越藩火縄銃鉄砲隊演武は、

川越では3月の小江戸川越春まつり以来の登場となりました。

そして、今年の行列のテーマは「徳川家康公の鷹狩り行列」。
今年は徳川家康公没後400年目という節目の年を迎え、
川越で長く鉄砲隊演武が続けられている中でも鉄砲隊史上初、

徳川家康の鷹狩り行列を再現したものとなりました。
なので行列の中心にいる今回の主役は川越藩主ではなく、徳川家康です。

川越の徳川家との繋がりは、家康の次男の結城秀康の流れに川越藩主、松平大和守家があり、

喜多院には松平大和守家五代のお墓が現存します。
だから鉄砲隊ののぼり旗には徳川家の三つ葉葵紋が刻印されているのです。
大和守家は川越城主の中でも最も格が高く、また、最も長く続いた家で100年続きました。
幕末にペリー来航時にお台場を守ったのも大和守で、
よく見るペリー来航の錦絵に描かれている葵紋の旗が、まさに松平大和守家のものです。

全国の家康ゆかりの地ではイベントが多数開催されていましたが、
ここ川越の最大の400年祭はこの行列になりました。
次は100年後、、、と考えたら、
川越で家康の鷹狩り行列を再現するのはこれが最初で最後になったかもしれません。



(「徳川家康公の鷹狩り行列」川越百万灯夏まつり2015年7月26日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12055783449.html


8月、夏の音楽フェス的な雰囲気になってきたのが、おとまち小江戸夏まつり。




(第二回「おとまち小江戸夏まつり」えすぽわーる伊佐沼 2015年8月23日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12066001622.html


同じく8月、より内容を濃くして開催されたのが、

「第二回川越水かけまつり@蔵里 ヒャッハー」



(「第二回川越水かけまつり@蔵里 ヒャッハー」2015年8月30日(日)川越ラブストーリー

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068589373.html

おとまち小江戸夏まつりも川越水かけまつりも、今年が2回目の開催。

上半期の中でも書きましたが、今年が2回目というイベントが多数ありました。

昨年が生まれた年で、今年は浸透し規模を拡大させた年、というのが言えそう。

以前の川越では個人がイベントを立ち上げても、一回で終わってしまったり、

息切れするように途切れてしまったものが多かったですが、

これらのイベントは来年も続いていくし、規模も内容も豊かになって回を重ねていくはずです。

この近年の川越のイベントの動き方は今までにないもの。

熱だけに突き動かされて突進していくというより、

NPO法人を作って運営していたり、ボランティアスタッフが数十人(!)と集まって運営していたり、

土台がしっかりあることが以前とは状況が変わった。

それだけ市民がまちづくりに積極的に関わっていこうとするようになり、

イベントを作るといっても自分たちで十分できることを市民が実感するようになりました。

もちろん、過去様々な人が立ち上がり、ノウハウを街に遺してくれたからこそ、

今成熟しやりやすくなっていることは敬意を込めて記しておきたいです。


9月の「川越ハンドメイドの雑貨市」も、年二回開催しているからこれで4回目の開催でしたが、

川越で始まったのは昨年から。

2014年の川越はお店を見ても新店のオープンがラッシュだったし、誕生の年だったんです。



(「川越ハンドメイドの雑貨市Vol.4」2015年9月19日、20日初の二日間開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12076427529.html


さらに付け加えると、市民発ではなく商店街発ですが、

9月「昭和の街の感謝祭」も今年が2回目の開催だったのは、

奇遇というか時代の空気を共有していたというか。。。

同じ時を生きる人が同じことを考え、同じようなことを起こすのは、

さながら発明の世界で見られるのと同じ偶然と必然ですね。

意識はつながっていることを感じました。



(第2回「昭和の街の感謝祭」2015年9月12日(土)

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12074677258.html


川越のスーパースター、新日本キックボクシング協会日本バンタム級チャンピオン瀧澤博人選手は、

8月、着実に防衛戦に勝利し、王者在位一年が経ちました。

チャンピオンベルトは今も川越にあります。

今年の瀧澤選手を見ていると、チャンピオンとしての風格が出てきて、

人としての魅力がさらに増しているように思います。

そういえば、瀧澤選手がチャンピオンになったのが昨年のこと。

2014年は誕生の年、とここにも符号させようとするのは無理があるでしょうか、、、



「日本バンタム級チャンピオン瀧澤博人選手防衛戦に挑む」2015年8月30日ディファ有明

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12069979502.html


ウェスタ川越がオープンして、大ホールに足を運ぶ人が増え観客の感想が積み上がっていくと、

川越にこんないいホールが出来たなんて、という好意的な評価に落ち着いたように思います。

確かに大ホールは音の響きが素晴らしい、そこで音楽を聴いていると

居心地が良くてずっと居たくなるような感覚に浸らせてくれる。

川越は数十年先まで誇れる宝物を手にしたよう。

9月、「第5回大学ビッグバンド・ジャズフェスティバル」がウェスタ川越大ホールで行われました。



(「第5回大学ビッグバンド・ジャズフェスティバル」ウェスタ川越大ホール

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12076798336.html


10月になると、川越は川越まつりが迫ってそわそわし、祭り一色の風景になる。
今年も各町内、熱過ぎるほどの曳っかわせを魅せました。



(夜の部「川越まつり2015」10月18日 百花繚乱の曳っかわせ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12087021872.html

中でも印象深いのが、本川越駅前交差点で3台が合わせた曳っかわせ。

『交差点中央、これ以上ない川越まつりが盛り上がる舞台、

二つの山車に挟まれるようにして道灌の山車を入れていく。

3つの囃子が混ざり、場はまさに興奮のるつぼ。

山車を回転させ、3台が正面を向け合った。そして、さらに寄せていく山車さばき。

「ほら!入れ!入れ!前行け!」

提灯を持った町方の背中を押し、どんどん3台の真ん中に入れていく。

「もっと前行け!入れ!曳っかわせだぞ!!」

・・・と言いながら、「ばかやろう!こんなに人が入ったら山車が寄せらないよ!」

ここで盛り上がらなかったらどこで盛り上がるのだと、みな分かっていた。

さらに山車が寄せられ、囃子がカオスのように混ざり合う。

提灯を乱舞させて「オオ!オオ!オオ!オオ!オオ!」雄叫びが夜空に響いていた。

時計の針は午後7時45分、

脇田町の徳川家康の山車、

新富町一丁目の徳川家光の山車、

連雀町の太田道灌の山車、

3台による曳っかわせが行われました。

川越まつり最終日の夜、この3台による曳っかわせは、

偶然にして最高の400年イベントになったのではないでしょうか。』


一つのジャンルに特化したイベントが開催されるのも川越ならではで、

そういうイベントだと通常は小規模でおさまりがちですが、

川越だと規模感が出て成り立つから面白いです。

「ニット」というものに焦点を当てたのが、10月の「KAWAGOE Knit Park」。




(「KAWAGOE Knit Park」編み物フェスティバル2015年10月3日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080529627.html


さらに、小さい子を持つママやパパ向けのイベントとして、12月「ままここ市」。



(「第5回ベビー&キッズ マルシェ ままここ市」2015年12月5日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12104390125.html

上記二つのイベントも会場は蔵里。今川越に蔵里があることは街にとって幸せなことだと思います。


回を重ねたイベントが多かった中で、今年産声を上げたイベントもあります。

11月、「小江戸川越お菓子マルシェ」です。

和も洋も合わせたお菓子のお店が集結し、多くの来場者で賑わいました。

川越でお菓子のイベントは満を持してという感がありましたね。

主催者はもともと川越パンマルシェに影響されて、お菓子のイベントをやりたいと発案。

川越は土壌としてお菓子文化が根根付いていて、昔から続く老舗和菓子店が多く、

最近オープンしたお菓子のお店も多い。

開催されて感じたのは、このイベントは川越にぴったりだな、と。

一回目でありながら、もうすでに何回も開催されているような既視感があり、

土地にある潜在力と結びつくと初めてのイベントでもそういう空気が流れます。

そしてそういうイベントは続いていきやすいです。

和も洋も老舗も新店も手を合わせて一つのイベントを立ち上げたことは、

今という時代だからこそ実現できたように思いました。


(第一回「小江戸川越お菓子マルシェ」2015年11月3日(祝)蓮馨寺で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080821308.html

お菓子マルシェも来年第2回の開催に向けて徐々に動き出しています。


もう一つ、今年からの動きとして、企業が積極的にまちづくりに関わるようになったのも留めておきたい。

山田にあるパイオニア川越工場にあるTADLが、世界に誇るフラッグシップ音響システムを引っさげ、

川越の街の中で初めてのイベントを開催したのが11月のことでした。

TADLが話していたことも、

「川越でせっかく製造しているのだから、川越の人にもっと知ってもらいたい」ということ。

営利よりも知ってもらうという気持ちで動いていたことは、

いよいよ企業にまで浸透していることを実感させられました。

というのは、個人発のイベントの100%と言っていいと思いますが、

動いている大きなモチベーションとして、知ってもらいたい、と口にする主催者は多く、

(川越Farmer'sMarketもそういうことです)

それが企業まで広まっていることが今なんですね。

営利が先に立つよりも純粋で強い気持ちを伝える、

これは川越で(川越に限らず?)まちづくりをやろうとする時に大事な部分であると感じます。

(「TAD視聴会」開催2015年11月22日小江戸蔵里大正蔵
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12100121641.html


川越の一年というと、市街地の動きばかりになりがちですが、

周辺地域でも意欲的な動きは見られました。

11月、「街バルinなんつか2015」です。

街バルは市街地・一番街周辺でも開催されていて、

また、川越ハンドメイドの雑貨市やうらかわスタンプラリーなど

お店を巡るという企画が今の時代を象徴しているようですが、

その波が南大塚まで届きました。今年は第2回目で、これも昨年が(!)第1回。



(「街バルinなんつか2015」南台商栄会11月6日、7日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12094280744.html

これが想像以上の盛況ぶりで、地元の人というより、

西武線で本川越駅から一駅やって来て参加している姿を多く見ました。

おそらくここに、遺された未知の川越を見出して興味を抱いたのかもしれません。

川越の人は川越の市街地のお店のことに詳しいですが、

周辺地域になるとそこまでの情報は届いていない。

電車で一駅で、駅周辺のお店による街バルだった、成功した要因はいろいろあると思いますが、

まず根本として南大塚は美味しいお店が多いということです。

街バルは商店街が主体的に動かないと実現難しいので、

川越の他の地域に簡単に波及するものではないと思いますが、

貴重ななんつかの街バルは来年も開催予定となっています。


いよいよ2015年も12月の川越、

この季節になると恒例となっているあのイベントを思い出す。

キャンドルスタジオ川越TwinTail主催の、

「クリスマスWORK SHOP2015」&「第5回Kawagoe canndle Night」です。

回を重ねるとこんなにも世界が発展するのだという見本を見せてくれているようなイベントで、

今やいろんな人が関わり内容を豊かにし、キャンドルナイトではゴスペルコンサートも定番になりました。




(「クリスマスWORK SHOP2015」&「第5回Kawagoe canndle Night」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12106473433.html


そして、全国各地から人が、いや、狐が駆け付けたイベントが狐宵祭。

今年が第2回目(!)の開催となりました。



(第二回「狐宵祭」2015年12月6日蓮馨寺に集まった狐たち

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12108601741.html


こうして今年一年を振り返ってきましたが、今年も本当に動きが大きかった川越です。

一年前とは別の街なんじゃないか?というくらい街の意識は変容しているように感じます。

来年の見通しとしては、イベントが新たに始まるというより回を重ねる年になり、

(新たに始めようとしても、

集客が見込める時期、他のイベントとバッティングしない時期を探すのが難しくなっています)

お店はさらに「川越でお店をやりたい」という人を惹き付け、

いろんな業種の個人店のオープンが目立って増えていくと思います。

また来年、どんな川越になるか楽しみですね。

よいお年を。。。♪


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2015年元旦。川越でマラソンといえば、11月の小江戸川越ハーフマラソンがありますが、

もう一つ、知る人ぞ知るマラソンイベントが行われていることを知っているでしょうか。

それが福原地区元旦マラソン。

2015年元旦8時過ぎ。県道川越所沢線から福原公民館向かいの道を入っていき、

ふくはら幼稚園隣にある「スポーツパーク福原」には、

子どもから大人まで続々と人が集まってきて新年の朝日に照らされていました。

スポーツパーク福原近くからスタートし、ゴールは福原小学校。
川越所沢線の両側に広がる、どこか懐かしさを感じさせる川越の原風景、

これぞ福原地区というような畑や雑木林が広がるコース、全長約5,5㎞です。


(福原地区元旦マラソン2015

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11973775356.html

途中、神社にお詣りすることがルートに組み込まれていて、

初詣を兼ねたマラソンになっているほんわか感です。

2016年元旦にも開催されます。次回でなんと40回目。

参加は、予約不要で当日直接会場へ。

小学生以上なら誰でも参加することができ、保険代を含めた200円の参加費で走ることができます。


今年は川越初で唯一のいちご園オープンに、

川越の人だけでなく、遠方からもいちご狩りを楽しむ殺到しました。

川越いちご園すじのさん。

ビニールハウスに足を踏み入れると、ぽかぽかした温暖な室温。

ここだけ季節が一足先に春が訪れているようで、上着を脱いでちょうど良い暖かさでした。
450坪というハウス内一面に、9000本のイチゴの苗が植えられて管理栽培されています。

たわわに実る紅ほっぺに章姫、

川越でいちご狩りができるなんて、ここは本当に川越なのか・・・と愕然とした光景は、

川越新時代を感じさせるものでした。


(「川越いちご園すじの」川越の貴重で極上のイチゴとイチゴ狩り

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11992214560.html

2016年のいちご狩りは1月上旬からスタートします。

その後春頃まで楽しめ、GWの川越散策のコースに組み込むのもいいかもしれませんね♪


今の川越Farmer'sMarketが形作られる原形が、「川越収穫祭」という室内イベントでした。

まずは町の人たちの感触を確かめるような小さな規模のイベントでしたが、

開催してみると、想像以上の反響の良さに、

こういうものが求められていると確信を深めたイベントでした。

農産物の販売に、それを使った料理提供、音楽、トークセッション、

川越Farmer'sMarketを凝縮させたような内容で、

いや、正確には逆に川越収穫祭を拡大したものが川越Farmer'sMarketです。


(「川越収穫祭2015冬」開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11981759677.html

上記川越収穫祭は2015年1月のことで、

実は遡ること2014年10月にも開催していてそちらが第一回となります。


2月の小江戸川越のらり蔵りさんの川越ツアーは、

川越人による川越人のためのようなツアーで、

川越の人がいかに地元のことに深い興味を抱いているか伝わってくるものでした。

メディアで取り上げられる川越はもうみんな知っている、

もっと深い川越を、と毎回熱気溢れるツアーとなっていました。


(「小江戸川越のらり蔵り」柳屋酒店とのコラボツアー志多町・喜多町編

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11990548808.html

境界石をフィーチャーして参加者があんなに喜ぶなんて、

川越以外のツアーではあり得ないのではないでしょうか。。。

こういう切り口のツアーがある一方、

また別のツアーとして、パワースポットツアーには、女性が数多く参加していました。

川越に住む人たちは、川越という街には底知れぬ深いものがあることをみな感じている。

川越のことをもっと知りたい、感じたい、という思いは今年爆発しました。

地元人向けの新しいディープツアーは今後も生まれていくでしょう。


(「川越パワースポットツアー2015 川越市街地編」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11987679919.html


2015年3月、川越で3年間続いたイベントがひとまず区切りをつけました。

毎月第一土曜日に一番街にて開催されていた、「宵の市」です。

今年の春まで開催されていましたが、もうずっと前のことのようにも思え、

川越の中で宵の市のことは懐かしく思い出されています。

あのイベントはいろんな意味で画期的なイベントでしたね。

蔵造りの町並みの一番街の一角に雑貨ブースが並び、移動販売者がやって来て、

通りの各所でストリートライブが行われ、DJ陣がレコードを回す。

今冷静になってみると、もう二度と見られないような光景のオンパレードで、夢の中にいたような感覚。

あのイベントのことは、これからもずっと記憶に留めておきたいものです。


(「宵の市」最後で新たなスタートの宵の市

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11998816488.html


桜の季節になり、川越はまた賑やかになる季節を迎えます。

3月下旬から始まるのが小江戸川越春まつりです。

3月28日のオープニングイベントは桜の開花とタイミングが合って、

街の至る所に綺麗な桜を愛でることができました。

この日は朝から天候に恵まれ、午前中から大勢の人が開放的な一番街を歩いていた。

通りを歩いているだけで各所の催しに出会うことができ、祭らしい賑やかさ。

中でも今や春まつりの象徴ともいえる鉄砲隊演武は、今年で20年目。

さらに今年は、徳川家康公没後400年という節目の年でもあり、

鉄砲隊演武は特に注目を集めていました。

35人、全員が本物の鎧に身を包んで気合十分に川越藩の警護に街に繰り出しました。


(「川越藩火縄銃鉄砲隊演武2015」小江戸川越春まつりオープニングイベント

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12008105307.html

近年の鉄砲隊演武で目を惹くのが、市民参加型ということ。

誰でもすぐに参加できるというものではありませんが、

川越にお店を構える人に、川越のミュージシャンに、川越のさまざまな活動に携わる人に、

川越藩火縄銃鉄砲隊保存会は川越愛溢れる人物に門戸を開いて、

鉄砲隊というディープな体験をしてもらうことにも積極的です。


川越は濃い川越人の街でありつつ、一方で現在は国際色強い街でもあり、

一番街には毎日のように外国人観光客の姿が見られます。

中でも今タイ人が多く川越にやって来ていて、

また、埼玉県在住タイ人クラブという団体が特に注目を浴びた一年でした。

3月、タイ人クラブが中心となって開催したのが、ミニタイフェアin川越です。

タイ人クラブの活気はずっと以前から変わらないものですが、

川越の街と繋がったという意味で、このイベントが大きなきっかけになったと思います。

川越は素敵な個人店が続々と増えていて、横のつながりもあって一体感がありますが、

国際化という部分は川越人が考えている以上に否応なく川越は進んでいるように思います。

もっと意識的にならないといけない面です。


(最終日「ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12005435190.html

ミニタイフェアは2016年3月に次回開催予定です。

ちなみにこのイベントは実行委員として支えていて、応援しているイベントでもあります。


面白いイベントだな、と思ったのが、

3月、「川越スクラップブッキングパーティー」。


「川越スクラップブッキングパーティー」2015年3月29日川越西文化会館(メルト)

http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryinsertinput.do

これはもっともっと川越で広まっていいはずで、

何かのイベントでコラボできないかなといつも頭の隅にあるものです。。。

また来年、動きがあれば取材したいです。


今年、一つの時代に幕が下ろされました。

2015年6月をもって、50年間の歴史に終止符が打たれた川越市市民会館大ホール。

川越市市民会館は、県内初の市民会館として、昭和39年(1964年)に開館以来、
半世紀にわたって小江戸川越の市民文化を支えてきた大ホールです。
当時、首都圏開発区域として飛躍的に発展を遂げつつある川越市において、
市民会館は、福祉や文化の向上はもとより、

産業の発展にも大きな役割を果たすであろう施設として期待されていました。
昭和39年は、おりしも東京オリンピック開催の年。東海道新幹線開業を間近に控え、
日本中がオリンピック開催に向け猛進している中、
5月27日に川越市市民会館は落成しました。

開館記念こけら落としとして、5月27日から6月7日の12日間にもわたり、

落成式式典に始まり、ラジオの公開録音、歌劇講演、

地域の小・中学生の演奏等が行われた記録が残っています。
その後も、市民の発表の場や講演会の開催にとどまらず、
TBS系「8時だヨ!全員集合」やTBS系「ロッテ 歌のアルバム」、

テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」などのテレビ番組の収録等も行われてきました。


閉館決定後、川越市市民会館大ホールでは、「50年間ありがとう」を込めて
約1年にわたり閉館記念イベントが開催され、様々な市民芸術がステージを彩り、

市民会館との別れを惜しんでいました。

その一つのイベントとして市民が集まって開催したのが、

2015年4月5日(日)「さよなら市民会館!&A.リード没後10年追悼コンサート」でした。




(「さよなら市民会館!&A.リード没後10年追悼コンサート」2015年4月5日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12011704634.html


川越最大の雑貨イベントといえば、しろつめ雑貨店主催の

「川越ハンドメイドの雑貨市」。4月のことでした。
2014年から川越で始まり、今年の4月で3回目の開催となりました。

回を追うごとに規模も来場者も膨らんで、今のハンドメイド雑貨の熱気が直に伝わってきます。

なによりこのイベントの出色は、イベントを一つの会場内で完結させるのではなく、

川越の街の素敵なお店を巡って欲しい、とスタンプラリーを導入しているところ。

しかも川越の人気店ばかりが協力店として名を連ねていて、相乗的なうねりとなっていました。

数ある川越の雑貨イベントの中でも、振り返らなければならないイベントです。



(「川越ハンドメイドの雑貨市Vol.3 雑貨ノ花サク」2015年4月29日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12021490126.html


今年川御で大活躍だった人物の一人として、いや、一匹の動物といった方がいいですが、

ミケさんの活躍は特にめざましかった。

もともと一番街にある中市本店さんの裏庭でのんびり過ごしていた猫が、

周囲の友達を誘って、子どもたちを楽しませる大規模なイベントを開催してしまうなんて。。。

5月に開催された「小江戸蔵里キャラクターまつり」のことです。


(「小江戸蔵里キャラクター祭り リターンず!」2015年5月17日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12029196291.html

ミケさんたちは、来年も引き続き新たなキャラクターを誘いつつ、

規模もさらにパワーアップして開催する予定です。
今年の川越のイベントは、今年新たに始まるというより、

すでに始まったものが回を重ねているのが多かったですが、

どれも当初より規模感が大きくなっているのを感じました。

2回、3回を重ねるごとに浸透していき、来場する人が増えているのを間近に見てきました。

継続することの大切さ、やっぱり川越の人は川越で開催されるイベントを気にしている、

川越という街が外から注目されているという追い風、いろんな要因があると思いますが、

何より想いを持った個人がどんどん立ち上がっているのが今の川越です。
個人発の動きは来年以降さらに加速していくと思います。


他に5月といえば、南大塚にある栗原造園のオープンガーデン。



「栗原造園オープンガーデン2015」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12028474630.html

5月と11月に開催されているイベントは、

その素敵さのことを記したい以上に想うのは、

川越の中の意識として、川越の自然に触れたいという志向が強まっているということ。

川越の中には、減少しているといっても自然が残る場所はあり、

そこに素敵なイベントが掛け合わさったことで、

川越の人が「川越にこんな場所があったなんて!」と間接的に再認識することができた。

外から見た川越は観光地ですが、川越の人ほど、

川越の周辺地域にある自然を求めているように思います。

他にも笠幡のMAISON BLANCHE +のマーケット、下松原のシボネボルケ、

自然を舞台にしたイベントはどれも地元の人の活気に溢れていました。

これと同じような分類に捉えたい出来事として、

川越のお店の人が、素材となる生産者、生産の場を訪ねることが多かったのも今年の特長です。

5月には河越抹茶を使用するお店の方々が集まって、河越抹茶の茶摘体験をしていました。

同じ河越抹茶を使う者同士、それはライバルというんじゃ?と

外野のこちらは下世話なことを妄想しますが、

たくさんのお店の人が集まって和気あいあいと茶葉を摘んでいる様子に、

こういうことは他の街ではないだろうなと改めて思わされました。




(「河越抹茶の茶摘み体験」河越抹茶の産地を訪ねる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12036393456.html

川越の農産物に気付いたお店の人たちは、

川越の野菜の現場やいちごの現場、蜂蜜の現場へと、積極的に足を向けるようになっていきました。


2015年川越の上半期のビッグイベントといえば、川越パンマルシェ。

4回目となった今年も、5000人以上のパン好きが蔵里に集結しました。


(第4回「川越パンマルシェ2015 後編」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12034416581.html

ここでも会場は蔵里。川越のイベントは蔵里が支えているという側面は憶えておきたい。

本川越駅から歩いてすぐという立地、人通りもあり、個人で利用するのにハードルも高くない、

これだけ好条件の施設があるからこそ、

今の川越で個人がイベントを企画しやすくなったのは間違いありません。

今年は川越駅西口にウェスタ川越がオープンという歴史的ターニングポイントを迎え、

今まで川越にやって来なかったような著名人が大ホールでコンサートを開くようになり、

街として段階が進んだように思います。

しかし、個人レベルでは文化発信地としての蔵里の重要性は揺るいでいないと感じます。

来年も蔵里を会場にしたイベントは引き続き数多く開催されていきます。


上半期最後の6月にはウニクス南古谷にて、天使の小箱主催のハンドメイドふぇすた開催。

天使の小箱はウニクス川越に入っている個人店。

川越にはショッピングセンターはいくつもありますが、

そこを舞台としてイベントを開催して発信しているというのは天使の小箱が一番意欲的です。


(第8回「天使の小箱ハンドメイドふぇすた」2015年6月20日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12041854009.html


2015年川越下半期に続く。。。


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今年もたくさんのお店の取材し記事にしました。

お店、という切り口で今年を振り返ります♪

お気に入りのお店が見つかるきっかけになりますように。。。


■一番街周辺

「haze」

「haze」同じ火には、二度と会えない。

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12073133563.html


「BANON」

「BANON」喫茶とあれこれ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11997590488.html


「NORA」

「NORA」一番街、隠れ家のようにある服と雑貨のお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11789331325.html


「MIMI DINER」

「MIMI DINER」一番街のホッとするご飯屋さんへ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12046468987.html


「KIKONO」

「KIKONO」カゴと帽子、ときどき雑貨。KIKONOの世界は広がっていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12011070379.html


「Hamano-ya」

「Hamano-ya」ギャラリーと手しごといろいろ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12054035319.html


「Burger Cafe honohono」

「Burger Cafe honohono」川越で手間をかけた本格ハンバーガーを

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12039281950.html


■連雀町・大正浪漫夢通り

「古本カフェAgosto」

「古本カフェAgosto」4月12日。二年経って広がった世界

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12012484930.html


「MiZU-AME」

「MiZU-AME」着物をもっと可愛く普段着に

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11562334984.html


「川越堂 タルトレットパーラー」

「川越堂 タルトレットパーラー」誰も到達していない前人未到のタルトへ登り詰めていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12057447434.html


「fiore-Nest」

「fiore-Nest」物語の世界に入り込んだような

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12014528939.html


■喜多院方面

「tenori」

「tenori」の優しいものたち♪

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11530927908.html


「和カフェ 夢宇」

「和カフェ 夢宇」喜多院、成田山、川越散策の途中に和のやさしさでホッと一息

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12042563076.html


「善太郎」

「善太郎」 シンプルな美しさ 二人で作る優しいパン

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11529857570.html


■本川越駅

「大学いも川越いわた」

「大学いも川越いわた」さつま芋の甘さと蜜の甘さのハーモニー

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11620897485.html


■うらかわエリア

「焼きそば居酒屋どーも」

「焼きそば居酒屋どーも」川越の新定番 新世代太麺焼きそば

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12098463115.html


「twelve」

「twelve」うらかわの隠れ家的素敵なお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12015315829.html


「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」

「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html


「Bar Quesera」

「Bar Quesera」季節の旬の農産物を使ったカクテルをいただく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12105072755.html


「Gallery&Cafe平蔵」


「Gallery&Cafe平蔵」秋田の魅力が詰まったお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064197644.html


■川越駅西口

「TOP SECRET CAFE」

「TOP SECRET CAFE」川越駅西口の癒し空間

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12006751088.html


「Gris blue」

「Gris blue」アートフラワーで暮らしを豊かに彩る

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12018174345.html


■川越駅東口
「CUCINAとちの木」

「CUCINAとちの木」畑から続くリレーをいただく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11984624111.html


■川越市駅

「Gerberoy (ジェルブロワ)」

「Gerberoy (ジェルブロワ)」その一滴のソースのために。

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12077616201.html


「BREADMAN」

「BREADMAN」パンと料理を融合 パンの可能性を広げていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11505322013.html


「雑貨と花のアトリエ ATELIER RAWA」

「雑貨と花のアトリエ ATELIER RAWA」暮らしを豊かにしてくれるモノと素敵なリース

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11535468416.html


■南大塚

「四季彩菓ふじ乃」

「四季彩菓ふじ乃」一つ一つ、手作りの和菓子を

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11549814934.html


■霞ヶ関

Kalafta(カラフタ)

「Kalafta(カラフタ)」霞ヶ関に誕生した家具と雑貨の素敵なお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11989015777.html


■かすみ野

「自家製天然酵母パン屋 KiKi」

「自家製天然酵母パン屋 KiKi」かすみ野のパン屋さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12092074898.html


■新河岸

「おすし雑貨研究所」

「おすし雑貨研究所」新河岸の楽しい雑貨屋さん 毎月かわる雑貨とアイロンビーズ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12037825031.html


「クレープ」

「クレープ」町のパン屋さん・・・からのめくるめくパンワールド

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12024993701.html


「パティスリー・サト」

「パティスリー・サト」新河岸のフランス菓子専門店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12082943368.html


■下松原

「シボネボルケ」

「かいとりぼん」渚出版第一弾作品集 シボネボルケ左桂もも

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12100929034.html


■指扇

「ほどほど屋エイト」

「ほどほど屋エイト」懐かしい寄り合いのような場 大切に育てられた野菜とともに

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12103180419.html


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午後6時半、扉の向こうは静寂に支配されていた。

てきぱきとした仕事の音とやり取りする小さな言葉だけが聴こえてくる。

その場に居たみなが、椅子に座る一人の女性に意識を注ぎ、真剣な眼差しを向けていた。

一人はその女性の髪に、一人は女性の顔に、

それぞれの腕や技でモデルである女性に向き合う。

緊張感溢れる現場は、和気あいあいとしながらもどこか戦場のようなピリピリ感があり、

容易には近づけないようなオーラを放っている。

一枚の写真のために、ここまでするものなのか。。。

これが、質を追い求める作品作りの現場なのかと圧倒されます。






橋口さんがヘアを作り上げたモデルに、相曽さんがミスカンサスを入れ込んでいく。

「見てて楽しい!めっちゃいい感じ」
仕上がりを見守っていたメイク担当の宮中さんから思わず声が上がる。

「これ既に事前の打ち合わせから変わっていますからね」

橋口さんが手を動かしながら話す。

普段はデッサン通りの形に仕上がっていくことが多いそうですが、

この日は場の感覚で計画から離れ、また別の所に展開しているのだそう。




「今回の背景は何色でいくの??」須賀さんが話しかけると、

橋口さんが暗めがいいと返事をする。

須賀さんが壁に黒のバックペーパーを取り出し、セッティングに取り掛かっていった。


一体どんな一枚が出来上がるのでしょう。。。


作品が全て。

完成させ世に発表した作品が全てを内包し物語る。

ただ、そこに至る経緯、工程というのはなかなか窺い知れないもので、

また、それは直接作品には関係ないという声もあるかもしれませんが、

それでも、

作品作りの完成までの工程は楽しい。

作り上げようとする熱や人間ドラマが一つの作品で、

そちらに目を向けることで、作品の理解が深まったり、川越をより感じられたりするのではないか。

だからこそ、作品作りの工程にまた密着したいと思いました。


須賀昭夫さんをはじめたとした「team R」の面々は、

淡々と、そして着実に一人の女性を「作品」としてのモデルへと変身させていく。

完成まではもうしばらく時間を待ちましょう。


撮影現場となっているここ大正浪漫夢通りにある須賀さんの事務所は、

普段は撮影スタジオとしての使い方はしていませんが、この作品作りの時は別。

事務所に集まったメンバーによって、「team R」という名の作品作りが進められていく。。。

川越在住の写真家須賀昭夫さんは、

本業である写真撮影の合間を縫って自身の作品作り、発表にも意欲的で、

これまで様々なシリーズを世に送り出しています。

「須賀昭夫写真事務所」

http://akiosuga.com/

そのシリーズ作品の一つ、

「川越美人百景– coedo elegancies –」の撮影現場に密着したことは2015年10月に記事にしました。

川越のそれこそ川越中を舞台にし、女性モデルを配してギャップを生み出す作品は、

川越じゃないような絵になり、そして川越の人の心にこそ刺さる作品でした。

記事にもありますが、あの時の舞台がJR川越線の駅だった。

蔵造りの町並みや市街地のお店などももちろんですが、

笠幡駅、的場駅、西川越駅、南古谷駅といった駅を選ぶところがさすが。

場所の選択の川越人らしさ、場所をどう作品に生かすかという腕、

ヘアメイクアップしたモデルとのバランス、全てを高次元で結び、

誰も見たことのない、撮ったことのない絵に仕上がって、新たな川越を提示しました。



(「川越美人百景– coedo elegancies –」川越をもっと素敵にする

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12078827934.html


また、これまでの川越美人百景シリーズでも、毎回その写真で川越を騒然とさせてきました。


(川越美人百景– coedo elegancies –Vol.03西武安比奈線より)


(川越美人百景– coedo elegancies –Vol.08ソコノワ 川越市南通町より)


綺麗に撮る人はたくさんいる。

しかし、撮ることで新しい見方や価値を提示するというところまでできる人、

つまりアートを発信できる人というのはそうそういない。

その作品は、(本人の意図とは違うかもしれませんが)

結果的に川越の新たな見方を提示するような切り口で川越を見せ、

川越の人こそ、「こんな川越があったなんて」と視野を広げられるような感覚になる。

しかもどっぷりな川越人こそ、須賀さんの作品に思わず唸らされるのだった。

川越の人は川越愛に溢れ、川越のことはディープに分かっていても、

目に見える川越だけでなく、それを組み合わせ入れ替え、見せ方を変えることで

普段目にしているものの価値を改めて再発見する、

そういうことができるのがアートならではで、絶妙なバランスで川越に立っているのが須賀さん。

その見せ方をできるのは、半端な川越人ではできないこと。

須賀さん自身、川越の仲町にある「泰玉スガ人形店」の家に生まれ、

「川越」を全身に浸りながら育ってきたからこそ、川越の感覚が染み付いていて、

そこにアートを交わらせることで、この川越を提示できているんです。

だから、川越人を納得させることのできる作品であるし、こういう人でないと川越人は納得しない。


作品シリーズは川越美人百景が2ヶ月に一回、team Rも2ヶ月に一回のペースで、

他には、「川越のおっさん」シリーズも定期的に発表していて、新作をめまぐるしく発表し続けている。

新たに手がけたいシリーズ企画も胸に秘めているようで、

こんなに意欲的、貪欲な写真家は川越には他にいない。

(「川越のおっさん」シリーズより 

akiosuga_photography http://akiosuga.com/portfolio/men-kawagoe/


ちなみに、須賀さんの仕事の方の一端を紹介するとしたら、

2015年川越まつりのポスターは、須賀さんの写真が使われています。


川越美人百景は、川越の通町にある「HAIR&MAKE OPSIS」の山田さんとタッグを組んだ作品作りで、

街に出て撮ることで川越をより取り込んだ作品になっていて、

また、野外ということで太陽光線を計算した作りになっています。

team Rは完全に室内撮影で、街とは関係ないところにあり、

光のセッティングも自分で考え作ることで、より自分たちの作品というものを追い求めることができる。

事務所のスペースの関係で「光を作り込むほどのセッティングはできない」と須賀さんは言いつつも、

そこは自分でライトを作るなどして調整している。

・・・というように、それぞれの作品シリーズには違いがある。

いや、team Rが純粋な作品作りといっても、

やはり川越とは縁が切れないことは本人も分かっている。

team Rが生まれた経緯自体が、地元川越の縁があってこそで、

皆さん気になっているであろう、team RのRというのは、

何を隠そう連雀町のRなのです。

なぜ連雀町という町内から作品のシリーズ名をとっているのか??

それは、ここに集まった3人が連雀町という町内で繋がっているからで、

須賀さんは連雀町に住んでいて、この事務所を構えているのも連雀町、

昔から親友がたくさんいる地域でもある。

その一人橋口さんは、小さい頃から連雀町に住んでいて、

現在は川越の菅原町にある「haircreate plaju」の代表を務めている。

その一人相曽さんは、連雀町交差点近くの花屋「花鐵」さんの人であり、

3人は小さい頃から知っている関係だったり、10代の頃から知っている関係で、

作品タイトルであると同時に、切っても切れない連雀町の縁を表すのが、team Rだった。


ちなみに連雀町のことは2015年川越まつりで密着したので、

R=連雀町と聞いた時から親近感を覚えていました。




(2015年川越まつりより)

3人は昔から連雀町で繋がっている仲間で、勝手知ったる関係。

今それぞれの分野でアーティストとして活躍して、刺激を受け合っている関係でもある。

「この3人で作品を作りたかった」

それが、team Rの始まりだった。

一人で制作する楽しさもあるが、みんなで集まって作る楽しさはそれに勝る。

須賀さんが「地元の3人で一緒に作品を作ろう」と声をかけ、

3人の意識がピタリと揃ったタイミングですぐに作品作りの計画を立てていった。

第一作目のteam Rは2014年9月に発表。

二回目の撮影から、team Rにメイク担当として宮中さんが加わりました。

team Rの写真は、一つの作品でありながら、

ヘアの橋口さん、

花の相曽さん、

メイクの宮中さん、

写真の須賀さん、4人それぞれが作品を作り調和した合作であるとも言えた。

(「team R」より akiosuga_photography」http://akiosuga.com/portfolio/team-r/


(「team R」より akiosuga_photography」http://akiosuga.com/portfolio/team-r/


(「team R」より akiosuga_photography」http://akiosuga.com/portfolio/team-r/


集まっている人たちにとっては、これはあくまで仕事とは違う時間なのです。

仕事が終わった後や、仕事がない日に合わせてこうして作品作りの日を設けている。

しかも、短時間で終わるというものではなく、

日中のplajuでのヘアメイクだけでも時間はかかり、

夕方からモデルと共に事務所に来てからさらに作り込み、

花を合わせて、

いよいよ撮影に臨む。

それを毎回一度に2パターン撮っているんです。

だから、終わる頃には深夜に及ぶことも茶飯事。

これを、一度や二度ではなく、定期的なペースで続けてきて、今回で8回目にもなっていた。

ここまでの時間と手間をかけ、一つの作品を作り上げるという情熱はどこからくるのでしょう。

準備に掛かるみなの様子を見ていると、嫌々関わっているのでなく、

本当に楽しそうに作り上げているのが伝わってくる。

「ここはこうしたい」

「こうしたらいいんじゃないか」

お互いの感性をぶつけ合い、ぶつけ合うごとに洗練され、より質が高まっていく。

みんなで作ることを楽しんでいるようで、創造の楽しさを分かち合っているようだった。


事務所では、着々とモデルのセットが出来上がっていた。

「もう頭振らないでね」

橋口さんがモデルに語りかけ、相曽さんがミスカンサスを次々に髪に入れ込んでいく。



「前回の作品が直線的だったので、今回は曲線でいこうというイメージ」

と今回の狙いを話す。

ミスカンサスの一本一本の向き、角度、形、見え方、髪とのバランス、

全てに神経を行き届かせ、デザインしていく。

一本の向きが納得できないととことん探って、これだという形になるまで手を動かしていった。

「ここもう少し曲線にしたい」

ほんの少しの違いのように見えて、

でもそこにこだわらないと全体の見え方が変わってしまう。繊細な仕事が続く。

「自分はもう大丈夫です」

花を担当した相曽さんが、ミスカンサスで作品を作り上げた。

続いてメイクの宮中さんの出番、曲線的に合わせてイメージを変えていった。

そして傍らでは、須賀さんが試写しながら撮影のイメージを膨らませていて、

みなが想像力をフル回転させている様子に、わくわくさせられる感覚になる。

メイクの出来栄えを鏡で見たモデルさんが、

「かっこいい!顔がアートだ」と声を上げた。

自分が自分でないみたい。不思議な表情をしていた。

モデルさんと宮中さんが話しをしている最中も、

後ろで髪に向かう橋口さんと相曽さんが、

「こここうしたらもっと立体感でるんじゃない」さらなるアイディアで展開させていった。

さらにその後ろでは、

「さあ、どういう風に撮るかな。。。」

須賀さんが、レフ板やライトなど機材を組み合わせてセッティングしていっているところだった。

光のセッティングがまた独特。

撮影の度に光の作り方は違っていて、毎回その時限りの作りというくらい。

今回のイメージは、

「コントラストを強くしたいけどあんまり暗くはしたくない」。

もうそこにあるものを全て使用するような勢いで、

これを置いて、いや、やっぱりこっちに置いてみよう、

機材を動かしながら微妙な光の調整していく様は、なんだか光の実験のよう。

作っている本人が、「これは一回しか作れないよ」というものだった。

試し撮りでその出来を見て、また光を調整していく。





セッティングが完成し、出来上がったモデルさんがバックペーパーの前に移動してカメラに相対した。

立った位置から橋口さんと宮中さんがまたヘアメイクを調整し、

須賀さんが睫毛の影の写りを考えて光を調整していく。

「それじゃあ、照明消すよ」

須賀さんがそう言うと、事務所内の蛍光灯が消され、辺りは真っ暗になる。

撮影のライトだけが室内に残り、

ライトに照らされ浮かび上がるのが、渾身の作品でもあるモデルだった。

長い時間をかけて、ようやくこの瞬間まで辿り着いた。作品作りはついに第四コーナーを回った。

「立つポーズはこれでいいの?」橋口さんが確認する。

「ちょっと一回こっち向いてもらっていい?」モデルがカメラを見つめる。

「首をそっちに向けてみて」

試し撮りを重ねていく須賀さんが、その一枚に「お、いいね!」と満足な言葉を発した。

写真を一同が確認し、おおお!と歓声を上げる。


ゴールが近づくとそれぞれの表情が引き締まり、言葉が重くなっていく、

集中力がさらに高まっていくのが伝わる。

さらに詰めて、橋口さんが「あそこ直線に見えちゃうんだけど曲線に見せたいな」と提案し、

最後の最後の微調整を加えていった。

「本番いくよ」

「OK!」

「OK!」

「OK!」

それぞれのアーティストがGOサインを出した。

須賀さんがファインダーを覗く、

「表情消せる?そうそうそう。首をもう少しそっちに向けて目をこっちに・・・」

team R4人の思いを乗せて、須賀がシャッターを切った。。。



(「team R」より akiosuga_photography」http://akiosuga.com/portfolio/team-r/


「OKだと思うけど大丈夫??」

撮った写真を周りのみんなに見せ確認する。OKですと頷く一同。

「お疲れ様!それじゃあ、電気点けて」

スイッチを入れられると辺りはまた明るく照らし出される。ここまでで午後9時。

ここから第2パターン目の作品作りに入っていった。

現場の熱は冷めるどころかさらに熱くなっていくようで、

一作目を撮って感じが掴めると、ここからが本番モードのような没入感が漂う。

橋口さんが髪をセットし直し、相曽さんが次の花を準備する。

二作目に用意した花は、バンダだった。






相曽さんが、多数用意した鮮やかなバンダを素早く髪に飾っていく。

「さて、次はどんなバックにするかな」須賀さんが撮影プランを練っていた。

何色がいいか橋口さんに尋ねると、黒っぽい色がいいんじゃないか?という話しになっていった。
それじゃあ、これかな、いや、こっちの方がと、アイディアを出し合う。

文字が書かれた板を見つけると、

「これ使うと面白いかも」

場のインスピレーションで思いも寄らない方向に展開していく。

光のセッティングも先ほどとはまるで違い、機材の位置を試行錯誤しながら、

次の作品のイメージに合う光を探っていく。

バンダを髪に飾りつけ、メイクもOKが出された。




照明が落とされると、セッティングされた舞台にモデルが立ち、カメラを見つめる。

「正面見て」試し撮りを始める須賀さん。


よし、これでいこうと決まると、一同の目つきが鋭くなる。

「手は下にぶらんとさせていいよ」

須賀さんがモデルにポーズを注文している間も、

周りの人たちの視線はずっとモデル一点に留まっている。

「顔を左にちょい向けて、目だけこっちに」

しばし沈黙の後、シャッターを切る音が室内に響く。



その一枚に「挑戦的な表情でいいよね」と一同確認し、

「もう一回いくよ」シャッターを切るごとに写真は深みを増していく。

「力抜いて、ほっぺたの力抜く感じで。背骨には力入れて、それで肩の力を抜く」

ああ、今のいいね!と須賀さんが声を上げた。

だんだんと求めるレベルに近づいていく。

撮った写真を周りに見せると、うんうん、かっこいい!と周りの人たちも納得の表情。

「それじゃあ、もう一回すーっと力抜いて・・・左足に体重乗せよう」

さあ、いよいよ本番というところで、

いや、やっぱり文字が入っていない真っ黒の背景の方がいいんじゃないか?という話しになり、

急きょ撮影をストップし、背景を変える。

「よし、いいかな。いくよ。左足に体重かけて。

カメラを睨みつけるように。カメラを見ながらカメラの先の遠くを見る感じで」

シャッターを切り続ける。

「口を気持ち開いてみようか。そう。背骨に力入れて。そうそうそう」

みながモデルに意識を集中させ、見守っている。

それは、須賀さんを介して4人でシャッターを切っているような感じだった。

そして、

team Rの最後のシャッター音が響いた。。。




(「team R」より akiosuga_photography」http://akiosuga.com/portfolio/team-r/


「OK!お疲れ様でした!!」

再び室内が明るく照らされると、

「お疲れ様!」「お疲れ様でした!」と拍手し、

一同達成感に包まれた充実した表情をしていた。

みんなで作り上げた作品、今回もいいものが出来たと完成を祝い合いました。

そして興奮冷めやらぬ一同は、この後打ち上げに繰り出していき、

気が付いたら日付が変わっていたのでした。。。

今回も熱過ぎるくらい熱い作品作りの現場でした。

須賀さんたちの作品作りに密着するのは本当に楽しい。

その様子を記事にすること自体が、

熱に触発され作品作りのような感覚になってアドレナリンが出てきます。

創造の楽しさ。

あの現場の熱に触れると、現場のそのままの熱を書き記したいと思わされる。

そこにもまた、創造の楽しさがあると実感しています。

来年また、いくつもの熱気溢れる作品作りの現場に向かいたいと思います。


この花シリーズの作品は、いつか本にしたいとみんな野望を抱いている。

作品を通して、新しい価値をここから発信しています。


「team R」
flower design: yuta aiso – hanatetsu
hair design: koichi hashiguchi – hair create plaju
makeup: akiko miyanaka – freelance hair & makeup artist
direction, photo: akio suga – akiosuga_photography


「須賀昭夫写真事務所 akiosuga_photography」

http://akiosuga.com/


「haircreate plaju」
埼玉県川越市菅原町6-1
http://www.plaju.com/


「花鐵」
川越市連雀町7-1


「宮中彰子」

在京キー局でタレントのメイキャップを中心に活躍中


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今でも、あれは本当に現実の事だったのかと振り返っても、

確かだったと断言できない感覚があり、夢の中の出来事のようにも思える。

まさに狐につままれたような出来事だった。

あれはそう、川越の連雀町にある蓮馨寺で遭遇したことでした。

辺りが真っ暗な闇に包まれている時刻、

どこからか厳かな雅楽の調べが聴こえてくると思ったら、向こうから狐の行列がやって来たのです。


その行列は装いからして、どうやら狐の花嫁行列のようだった。

一行は静かに講堂へ向かい儀式を済ませていた。

川越の夜には、時にこんな場面に遭遇する。不思議な一夜でした。。。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


川越の街にも昔からそこかしこに数多くの狐が巣くっており、

現在は河越藩狐衆という集まりを結成して活動している。

稲荷神社が今でもたくさん遺っている川越は、潜在的に狐の街。

以前は、狐たちがひょっこり日の当たるところに顔を出してきたところを、

偶然に、幸運に遭遇できるというパターンが多かったですが、

近年になってだんだんと積極的に人間界の街に出てくるようになり、

その姿を見かけた方もいるのではないでしょうか。


漆黒の装いに身を包んだ黒狐さんや鮮やかな真紅の紅狐(コーコ)さんなど

狐衆が現れたのが2014年頃、そこから賛同する狐たちが集まっていくごとに、

一般の人間たちにもじわじわとその存在が知られていくことになりました。

そして結成されたのが、河越藩狐衆。今でも100ほどの狐が参加している一大集団です。

彼らは、川越唐人揃いといった川越のイベントに参加することも多く、

月に一度の狐宵市に、年に一度の狐宵祭のような自主イベントを企画もしてきています。

今となっては狐界では一目置かれる存在で、河越藩狐衆の動向は狐に加え人間たちも注目している。

(「第10回川越唐人揃いパレード2014参加」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11951749748.html



(「かわごえ国際交流フェスタ」と「川越唐人揃い」2015年11月15日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12097280630.html


(「第一回 狐宵祭」 2014年11月30日蔵里に集まった狐たち。

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11959605213.html


(第一回「狐宵市」 河越藩狐衆 月初ノ顔魅セ 狐宵市

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12037169289.html


街に出ていくようになると、狐衆たちの間から自然と湧いてきた話しが、

「今年もお祭りを開催したいね」。

狐衆の話しに黒狐さんも「今年も狐宵祭開催するか」と応じ、

紅狐さんも「そうね、今年もやりましょうか」と賛成した。

狐たちのお祭り、狐宵祭というのは、

王子稲荷への年越し挨拶の伝説の準備祭という側面もある。

狐宵祭に出店している狐面や雑貨を買い揃えて装いを整え、

年末年始の各地の行事に参加しようというもの。


「よし!今年も狐宵祭を開催するぞ!」

河越藩狐衆の面々は顔を見合わせて気焔を上げ、それぞれが準備に奔走することになった。

2015年の狐宵祭の開催日は12月6日。

それに向けて、狐たちは人の目を憚りながら陰を動き回り、

各地の狐たちのところに行っては出演依頼をし、

時に人間たちに接触して協力を求め、

街の人もそんな健気な狐たちの姿に応援の名乗りを上げてくれるお店も増えていきました。

狐宵祭は、狐面や雑貨、飲食、音楽、パフォーマンスといった催しが盛り沢山のお祭り。

特に狐面は、人気作家が制作した一点物も多く出品され、

それを手に入れたいがために遠方からもたくさんの狐がやって来たりする。


狐宵祭の出店者が決まって公式サイトなどで発表されると、

全国の狐や人間たちの間で話題騒然となっていた。

今年の狐宵祭はさらにたくさんの狐で盛り上がりそうな予感が漂っていました。

迎えた2015年12月6日。

会場となる蓮馨寺には、午前中から狐・狐・狐が大集結し埋め尽くされていた。

それぞれの装いに狐面、メイクにアクセサリーなど個性に溢れて、

この日のためにおめかしして来たのが伝わってくる。

狐面はお気に入りの作家さんのものを被り、

あるいは購入したものを自分なりにアレンジし、はたまた自作する人もいて、

狐面にそれぞれの個性を発揮していた。

「どれがいいかしら」

「これもいいわね」

と狐たちは並んだ雑貨を見て回り、歓声を上げていた。l









集まっている狐は、話しを訊いてみると本当に各地から駆け付けている狐ばかりで、

中には前日に川越入りし、一泊してから蓮馨寺にやって来た狐に、

当日朝新幹線で川越までやって来た狐もいて、もうディープな狐ばかり。

狐好きは今若い世代を中心に全国にいますが、普段のやり取りはTwitterが多く、

リアルで狐好きだけが集まれるイベントというのはほぼない。

ネットで繋がっている人たちとここで再会したり、

「その着こなし素敵ですね」

「アクセサリー可愛い!」など人のおしゃれを見る楽しみもあるようで、

狐同士リアルの交流を楽しんでいるようだった。

販売だけでなく、そうした交流というのも河越藩狐衆が大事にしている部分でした。

途中、境内の賑やかな雰囲気に誘われるように紛れ込んできた人間が、

「これはなにをやっているんだろう」と目を丸くして不思議そうな表情を浮かべていたりする。

狐ばかりがこれだけ集まっている光景が、信じられないようだった。


川越の狐宵祭というのは100%狐一色のお祭りで、そこが他では実現できないこと。

狐好きはデザインフェスタなど各地のイベントに駆け回って狐アイテムをゲットしているそうですが、

狐だけのものが集まった狐のイベントというのは全国的にもほとんどない。

狐好きからの期待のされ方は尋常ではなく、狐たちにとってはある種楽園のような場ともなっていた。

昨年もそうでしたが、川越のイベントで、若い世代を中心にして全国各地から集まるというイベントは

これ以外にないと思います。

そこの意識は川越の人たちにはまだ浸透していませんが、

河越藩狐衆の活躍もあって、狐界では川越は狐の街として有名になっています。




「去年の狐宵祭にも来て、今年も来ました」

「今年狐宵市のことを知って、狐宵祭のことを知りました」

「京都から来ました。狐はずっと好きだったんですけど、狐のイベントに来たのは初めてです」

「今日着ているものはほとんど自分で作ったものです。スカートも縫ったんです」

(※この狐宵祭のことは、事前に許可を得てカメラ狐として狐に化けて潜入撮影しています。

一般の人の狐撮影はNGとされています)


境内の飲食出店は、川越のお店の「ピケニケ」にタイ料理の「サバーイ・サバーイ」。

各地から来た狐たちは、この日のための特別メニューを用意したピケニケのサンドに舌鼓を打ち、

珈琲で温まり、

サバーイ・サバーイの料理に「美味しいー!」と喜んでいました。

川越の人気店を呼ぶことができたのも、河越藩狐衆の奮闘があったから。

(ピケニケはこの日限定のキツネサンドにあんバターサンドを提供)



(「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html



(寒い日だったので、サバーイ・サバーイのタイラーメンは多くの狐が食していました)



(「サバーイ・サバーイ」川越でタイ料理といえば。本場の味、本場の味しか作れないお店へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11798207000.html


出店呼びかけの陣頭指揮を執った紅狐さんは、

「せっかく全国から狐が集まるのだから、川越の美味しいものでおもてなししたかったの」

と振り返っていました。

ピケニケは、「狐が集まるお祭りってどんなものなんだろう。想像つかないけど興味ある。。。」

と出店を決め、サバーイ・サバーイさんは、「狐のお祭り?狐もタイ料理は好きだから大丈夫よ!」

と即出店OKしてくれたのだという。

うん?

飲食ブースの奥には、大きなテントが張られて、なにやら狐たちも吸い込まれるように集まっていく。

なんだろうと近づいてみると、提灯が下がっているのが目に入る。

そこに書かれていた文字は・・・「狐癒処」。

カウンターにいた狐に訊ねてみると、それは「きつねいやしどころ」と読むのだと教えてくれ、

ここは狐たちにマッサージを施す癒しの場なのだということだった。

ふと、その話し手の声に聞き覚えがあるのと思い、さらにつっこんで訊いてみると、

やはり・・・!あのお店ではないか!?

川越の仙波町にあるタイ古式マッサージの「トゥクトゥク」さん。

(「ヌアッド・ケア トゥクトゥク」川越からタイ古式マッサージの世界へ♪

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11795930970.html p)


信じられない気持ちで事情を聞くと、

河越藩狐衆たちに頼まれて、この日は狐宵祭会場で、出張青空マッサージを開いているのだそう。

ただそのままの人間の姿だと狐たちもびっくりしてしまうので、

狐に化けて会場に入り込み、長旅を経た狐たちも多くいるので、疲れを癒しているのだという。

「どう??上手く化けられているでしょう??」

とカメラに向かって訊く一同。た、確かに狐にしか見えない。。。??

この後も狐たちは狐癒処に入ってきては、トゥクトゥクさんのマッサージを受けていました。



(上手く狐に化けたミケさんもマッサージに疲れを癒す)


川越の街との繋がりという点では、この日は

川越のお店などにひっそり棲息する狐を探して回る、「河越城下の狐探し」が行われていました。

まずは狐の棲息が報告されている場所に行き、

肉眼で視えない場合は「狐の窓」、もしくは貼り紙を探し、

QRコード、またはその下のURLを携帯機器で使用する。

すると、棲息している狐達の絵札画像が手に入ります。

20匹以上の狐の絵札画像を集め、引換処の店の店員に提示すると、

実際の絵札がランダムに5枚貰えるというもの。

川越で現在狐の棲息が報告されている場所というのが・・・

1:リサイクルきもの福服
2:お支度処きものや沙羅
3:中市本店
4:陶舗やまわ
5:大学芋いわた
6:ノリスケさん
7:mame蔵
8:鍛冶 小町堂
9:川越堂タルトレットパーラー
10:あとひき煎餅塩野
11:あぶり珈琲
12:真南風
13:イシイの甘栗
14:ガラス工房ブルームーン
15:ミーココ
16:KOME山田屋
17:ミオ・カザロ
18:開運亭
19:長峰園
20:古本カフェAgosto
21:雑貨39
22:和蝋燭 haze
23:注文焙煎喫茶MON

このうち20店を回るというかなりのハードルですが、

しかしこの日は、多くの狐が制覇して絵札をゲットしていました。


境内に列が出来始める。。。何かを待つ列なのかと、並ぶ一匹の狐に訊くと、

「だいきょ屋さんの狐面を購入するために並んでいるんです」と教えてくれた。

抽選券を受け取るための列なのだそう。。。

だいきょ屋さんというのは、今人気の作家さんで、デザインフェスタでもお馴染み。

イベント出店するニュースは常に狐たちは固唾を飲んで待ち構え、

「川越の狐宵祭に出店するらしい」という話しはあっという間に駆け巡っていったそう。

その狐面を欲しいがために川越まではるばる来ていた狐もたくさんいたほど。




だいきょ屋さんの狐面は一つ一つのデザインが違っていて、とてつもない手間がかかっている。

また、季節感を意識してデザインが変わっていくので、

狐たちにとっては、「一つ手に入れれば満足ではなく、季節ごとに欲しくなる」のだそう。

この日は冬バージョンの狐面といったところでしょうか。

狐面はここに来れば即買えるというものではなく、

まずは列に並んで抽選券を受け取り、その上で抽選に当選しなければ購入する権利を得られない。

かなりの狭き門となっていますが、それを覚悟で狐たちは並んでいました。

ざっと数えてみると、300匹。

一つの狐面をゲットするためにこんなに集まる、今の狐界の熱気がここからひしひし伝わってきます。

その後、抽選箱から当選用紙を引き当てた狐は、「やった!」と声を上げ、

惜しくも外れた狐は「外れた。。。」と肩を落とすという、悲喜こもごものドラマが繰り広げられました。


境内のこの混雑を仕切るために奮闘していたのも河越藩狐衆で、

整備狐に警備狐たちが川越にやって来た客狐に心地よく過ごしてもらえるよう

列整理から場内案内など、来場狐をもてなしていました。

境内には他にも狐面堂さんが出店し、特に人気のブースが野外に出店していました。



室内の講堂内は1階、2階に雑貨の作家さんの出店が集結し、

ディスプレイを整え、来る狐を待ち構えていた。

こちらの出店も、まず13:30~15:00の先行販売タイムに購入するために

12:00から本陣で入場手形を手に入れることが必要。

その上で講堂内に足を踏み入れることができるというシステムになっていました。

時間内も10分ごとに入れ替えで、入場制限をかけながらの体制でした。

そうまでしないと大混乱になってしまうくらい、人気の作家さんが集まっていたのです。

昨年の狐宵祭に出店していた作家さんに、狐宵市にも出ていた作家さん、

新進気鋭の作家さんから、伝統工芸品のような作品まで、幅広いラインナップが集結していました。










秋津屋(張り子のお面、和雑貨)
電脳大工(立体造形)
柘榴桃(狐面、和雑貨)
うたげ屋(狐面、雑貨)
まぼろしまめ絵本(狐面、狐小物、狐イラスト)
霧ノ森(針金細工、木彫)
雨馬玩具屋・幸工房(アクセサリー・お面・小物)
蒼猫堂書店(狐面、つまみ細工)
真夜中劇場(イラスト、狐面、雑貨)
こぞう屋(お面、雑貨)
はなむぐり(雑貨)

先行販売タイムが始まると、買い求める狐がどっと入場する。

その後の入場手形なしで入れるフリータイムで、すべての雑貨がソールドアウトになっていました。

昨年に引き続き、雑貨は全て完売という伝説を今年も作ったのでした。

狐たちがのんびりと交流を楽しんでいるその最中、

「道を空けてくださーい!花魁道中が通ります!」

整備狐が声を上げ、蓮馨寺参道に道を作る。

なんだなんだと脇に移動しながら、狐たちは山門の方に目を向け見守っていた。

山門からこちらにやって来るのが・・・花魁だった。



おおお!その艶やかな装いと佇まいに参道の狐から溜め息が漏れる。

一歩一歩ゆっくりと歩を進めていく、花魁道中の始まりだった。

紅狐さんによるとこの花魁は、

蓮馨寺からすぐ目と鼻の先にある川越の貸衣装の名店「きものや沙羅」さんからやって来たのだという。

もともとは沙羅さんに棲みついている狐で、

12月6日に蓮馨寺で狐のお祭りがあるらしいと情報を得たよう。

「せっかく近くでお祭りがあるならおめかしして参加したい」

と沙羅さんに訴えたところ、

沙羅さんも「それなら豪華な着付けをしてあげる。楽しんでらっしゃい」と協力してくれて、

花魁となって蓮馨寺に遊びに来たのだった。

沙羅さんでは今年も狐宵祭に合わせて特別和服レンタルをしていました。

紅狐さんは、その姿を見ながら、「来年は私も参加しようかしら」と興味ありげな様子。

来年はダブル花魁道中が見れるかもしれません。?


そして・・・

河越藩狐衆の紅狐、吉原狐社中の百合之助、

沙羅太夫、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会寺田会長がここに揃った。


境内の一角から音が聴こえてきた。

狐宵祭で欠かせないのが、音楽に舞い。

午後から様々な狐が登場し、境内で過ごす狐たちの目を釘付けにしていた。

13:00~オープニング

14:00~奏手候

14:45~天心流

15:00~フリータイム

17:00~夜の部開始

18:45~エンディング

19:00 終焉


音楽、パフォーマンスの出演者も雰囲気に合っていて、

例えば奏手候は、吉原狐社中の百合之助さんが召還したバンドで、

京都からわざわざ川越までやって来ていた。

「東の方の狐がなにやら賑やからしい」と興味持ってくれた。

昨年の狐宵祭の話しは西の狐にも伝わり、

そんなに賑わうお祭りならと、特別に出演了承してくれたのだという。

奏手候さんは演奏を終了するとまたすぐ、京都に帰っていったのでした。。。









昨年に引き続き登場した天心流兵法は、華麗な演武を披露。

実は川越とのつながりも深く、天心流兵法の一人は、

2015年7月川越百万灯夏まつりでの川越藩火縄銃鉄砲隊保存会の演武において、

参加者の着物着付けを担当していた。


その後、フリータイムにはあやかしがたりの御伽噺、

音楽機材提供の川越Rotomから

おとまち小江戸公認アーティストであるサニークラッカーのみのるさんのLIVE、

大筆水書道、吟遊狐浄メノ歌と続いていきました。

次々と起こる催しに、各地からやって来た狐も存分に楽しんでいました。











ここまでが昼の部の狐宵祭。

昼の部の蓮馨寺は、狐に、狐に化けた人間に、動物たちに、素人間に、

狐のお祭りを覗いてみようといろんな生物が蓮馨寺に集まっていましたが、

黒狐さんが「これから狐宵祭夜の部を始める!」と宣言すると、

いよいよここからは狐だけの世界・時間が始まる。
夜の部はまず河越藩狐衆による、百鬼夜行ならぬ百狐夜行。河越藩狐衆の歌を響かせました。




次に吉原狐社中が登場し、狐楽隊、蒼狐 紅桜ゆとと続いていきました。。。

闇に鮮やかに狐たちの舞いや演奏が浮かび上がります。






全ての演目が終わると、狐たちは満足そうに自分たちの街に散り散りに去っていった。

狐宵祭で装いを整え、いよいよ年末年始の行事を迎える。


河越藩狐衆による川越の狐宵祭は、また来年開催を予定しています。

それまでの間は、狐たちは街の片隅に生きながら月に一度の狐宵市を開催しながら、

じっくりと来年冬の狐宵祭の準備を進めていくことでしょう。

夢か現か幻か、いや、狐は街に静かに溶け込み、私たち人間と共存しています。。。


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