裁判所はなぜ「ミン・ヒジンの手」を認めたのか---「ILLITの盗作・NewJeansへの差別など根拠あり」
2024.06.01 12:37
「ILLIT盗作・NewJeansの差別など反発の根拠あり」
「アルバム押し出し反発も妥当な問題提起」
裁判所、HYBEがの主張はほとんど「疎明不足」と判断
ミン・ヒジンADOR代表(左)とパン・シヒョクHYBE会長。写真 クォン・ドヒョン-イ・ソンミョン記者
ミン・ヒジン代表が、ADORの代表取締役職を維持できる仮処分決定が出たことで、ミン・ヒジン代表とHYBE間の紛争も今後の行方が分かれた。
ソウル中央地裁民事合議50部は、「HYBEがADORの臨時株主総会で『社内取締役ミン・ヒジン解任の件』について賛成する内容で議決権を行使してはならない」とし、「命令に違反する場合、200億ウォンを支給せよ」と命じた。
まず、裁判所は、HYBEが主張したミン・ヒジン代表の背任およびその他の解任事由について、「現在までに提出されたHYBEの主張および資料だけでは、ミン・ヒジン代表に解任事由が存在するという点が十分に立証されたと見るのは難しい」とした。
また、「ミン・ヒジン代表が、2023年末頃からこの事件株主間契約内容に不満を抱き、その修正を要求する一方、NewJeansを連れてHYBEの支配範囲を逸脱したり、HYBEを圧迫してHYBEが保有するADORの発行株式を売却することでADORに対するHYBEの支配力を弱め、 自分がADORを独立的に支配できる方法を副社長A氏などと一緒に模索していたことは明らかである」としながらも、「しかし、現在までに提出された資料だけでは、ミン・ヒジン代表がそのような模索段階または計画樹立段階で、さらに具体的な実行行為をしたという点は疎明されず、ミン・ヒジン代表の行為がHYBEに対する裏切り的な行為になることはあっても、ADORに損害を発生させる『職務に関する不正行為』または『法令に違反する行為』に該当すると見るのは難しい」とした。
法務法人存在のノ・ジョンウン代表弁護士は、「ミン・ヒジン代表の行為が、結果論的にHYBEの裏切りの行為に帰結することができるとしても、HYBEの原因提供行為(NewJeansへの差別、レコード押し売り問題)が先後関係上、先に存在したという点に照らして、 逆に、HYBEもミン・ヒジン代表に対する裏切りの行為になる可能性がある」とし、「HYBEに対する'裏切りの行為になる可能性があるか否か'と言及する部分は、ミン・ヒジン代表の一方的な裏切りの意味というよりは、相互信頼関係の亀裂を意味する意味で表現されたと思われ、法律的な用語ではないため、本仮処分決定の判断に影響を与えなかったと思われる」とした。
つまり、HYBEがミン・ヒジン代表の裏切り行為を主張したが、HYBEもミン・ヒジン代表に対する裏切り行為の余地があるということだ。むしろ、裏切り行為はHYBEが先に実行したという判断だ。
裁判所は、「▲ILLITデビューを前後して、大衆の間でもILLITのコンセプト、振付、 衣装などがNewJeansのものと類似しているという意見が提示された点 ▲ADORとNewJeansの構成員との間で締結された専属契約などは、第3者がNewJeansの芸能活動を侵害したり、妨害する場合、ADORがその侵害や妨害を排除するために必要な措置を取る義務を負っている点 ▲ADORの社内取締役兼代表取締役であるミン・ヒジン代表は、ADORの核心資産であるNewJeansの価値を守るために必要な措置を取る善管注意義務または忠実義務を負っている点 ▲NewJeansの法定代理人(両親など)は、裁判所に提出された嘆願書などに『NewJeansの法定代理人が、HYBEにILLITのNewJeansの盗作問題に関する措置を要求した』という趣旨で主張しており、ミン・ヒジン代表は、HYBEにILLITのNewJeansの盗作問題に関する措置を要求した」という趣旨で主張しており、ミン・ヒジン代表がNew Jeansの法定代理人を煽って、HYBEに問題を提起させたと見られる資料が不足している点 ▲ミン・ヒジン代表がILLITとNewJeansの類似性などの問題を提起する趣旨の電子メールをHYBEに送ったのは、この事件株主間契約通知義務を履行したと見られる余地もある点などを総合すると、ミン・ヒジン代表がHYBEに対して「ILLITのNewJeansの盗用」等に関する問題を提起した行為などをADORに対する背任行為と見るのは難しい」とした。
ILLITのNewJeansの盗作問題提起、NewJeansの差別、レコード押し売りなどの勧誘などに対する反発などがミン・ヒジン代表の正当な問題提起だと見て、これまた根拠のある問題提起だと裁判所は判断した。一方、ミン・ヒジン代表がNewJeansのメンバーの両親を説得してNewJeansの盗作問題を提起したというHYBEの主張に対しては、判断の根拠が不足していると見た。
ノ・ジョンウン弁護士は、「ミン・ヒジン代表のILLIT盗作問題提起の部分は、所属会社の核心アーティストであるNewJeansの核心価値保護次元で、専属契約上、所属会社が取るべき義務として裁判所が見たもの」とし、「むしろ、このような事項を放置した場合、ミン・ヒジン代表はADORに対する忠実義務違反及びNewJeansの専属契約違反が発生し(ミン・ヒジン代表解任及びNewJeansの専属契約解約事由に該当)、ミン・ヒジン代表の'ILLITの盗作'問題提起は、解任事由にはならないと裁判所が判断したもの」とした。
裁判所は「ミン・ヒジン代表が是正を要求したHYBEのNewJeansに対する差別待遇問題、HYBE所属歌手のレコード押し売り問題などが全く根拠がないと断定するのは難しい点まで加えて、ミン・ヒジン代表が故意または重過失でADORまたはHYBEその系列会社に損害が発生する可能性のある行為をしたとか、そのような行為をしない義務を重大に違反したと断定するのは難しい」とした。
ノ・ジョンウン弁護士は、「HYBEのNewJeansの差別、所属歌手のレコード押し売り問題などが根拠がないと判断し、『NewJeansはむしろ恩恵を受け、レコード押し売り問題は事実無根だ』と報道したHYBEの主張と対置される」とし、「HYBEは以前にも音源詐取についてそのようなことはなく、事実無根だとしたが、判決を通じて音源詐取の部分が明らかになったことがある」とした。
そうして 「前後関係を考えてみると、HYBEのNewJeansの差別待遇、所属歌手のレコード押し売り問題が、いわゆる裏切りの行為と呼ばれる事案より先に発生し、裁判所では、上記の問題提起に対して根拠がないと見ることができないと判断した」とした。
裁判所は「ミン・ヒジン代表が外部に流出したとHYBEが主張する情報(カカオトークの会話など)が、ADORの『営業秘密』に該当すると断定することは難しく、ミン・ヒジン代表が第3者にそのような情報を送信することにより、具体的にADORに対するどのような財産上の損害が発生したかを確認できる資料がない」とした。
問題となったADORに対する営業秘密などを外部に流出したというハHYBEの問題提起を、裁判所は受け入れないのだ。
ノ・ジョンウン弁護士は、「いわゆる巫俗人(シャーマン)とのカカオトークでの会話で営業秘密を大規模に流出したというHYBEの問題提起に対して、上記の会話内容自体が営業上の秘密と見るのは難しいと見て、上記の内容自体を営業上の秘密漏洩と見なさない限り、 監査で得た資料が違法収集証拠として認められるかどうかは、あえて裁判所が判断しなかったと思われる」とし、「HYBEがマスコミを通じて、営業秘密漏洩と集中的に主張したカカオトーク流出が営業秘密を重大に侵害したと主張した事案に対して、裁判所の判断が違ったものであり、ミン・ヒジン代表の主張通り、ミン・ヒジン代表とのカカオトークの会話内容は『私的な会話』に過ぎないという前提で判断するものと思われる」とした。
裁判所は「▲広告契約構造上、NewJeansの所属会社であるADORが支給される金源は、NewJeansのモデル料であり、広告撮影時のスタイリング用費用は広告主が別途の外注業者に支給するものであり、ADORがスタイリストB氏にNewJeansの広告スタイリングについて別途支給した金源があることを立証する資料もないので、 B氏がADORの取締役会の兼職許可で外注業者所属でスタイリング用役費を受領したとしても、ADORの売上や利益が減少したと見るのは難しい」とし、「B氏が受領したスタイリング用費用を発生させた広告スタイリングにADORの従業員の労務を提供したという事実を立証する資料が提出されておらず、▲HYBEの主張のようにB氏が受領したスタイリング用役費自体が、受け取ったスタイリング用役費自体がADORの損害になると見ることも難しい点などを総合して、ミン・ヒジン代表をはじめとするADORの取締役会が、B氏のスタイリング外注業者兼職を許可してB氏がNewJeansの広告撮影時に発生したスターリング用役費を受け取ったことがミン・ヒジン代表のADORに対する業務上の背任行為に該当すると断定するのは難しい」とした。
ノ・ジョンウン弁護士は、「HYBEのB氏の背任主張部分は、通常の兼職許可で行われた行為であり、そもそもADORに行く利益ではなく、B氏が受けるべき利益であるだけでなく、上記行為がADORの損害と関連がなく、背任と見なすことは難しいと判断したもの」とし、「裁判所は、B氏とミン・ヒジン代表が共謀してADORに損害を与えたというHYBEの主張とは異なる事案と判断した」と話した。
HYBEがグループ・NewJeansズが所属している傘下のレーベルADORとミン・ヒジン代表に対する監査に着手した中、4月23日午後、ソウル龍山区のHYBE社屋の様子。
ノ・ジョンウン(노종언)弁護士は「今回の仮処分引用は、先月31日の株主総会でHYBEがミン・ヒジン代表解任案に対する議決権を行使できないようにする意味だ」とし、「今回の仮処分引用当時に把握された証拠だけでは、背任または株主間契約違反を認める証拠が不足したという意味だ」と話した。
ミン・ヒジン代表が、これまで裁判所と記者会見やマスコミなどに主張したILLITのNewJeansの盗作疑惑、NewJeansへの差別疑惑、所属歌手のアルバム押し出し反発などの内容について、裁判所が相当な根拠があると判断したことで、今後HYBEの戦略にも相当な修正が行われるものと思われる。
ミン・ヒジン代表は先月31日、記者会見を開き、HYBEに対する和解のジェスチャーを提案した。HYBEはこれと関連し、別途の立場を出さなかった。
HYBEはこの日、ADORの臨時株主総会を開き、ミン・ヒジン代表を除いた残りの理事陣を解任し、キム・ジュヨン最高人事責任者(CHRO)、イ・ジェサン最高戦略責任者(CSO)、イ・ギョンジュン最高財務責任者(CFO)などハイブ側の人事として新たに選任した。
HYBEは先月30日、ミン・ヒジン代表の仮処分申請が引用で決定されると、立場を発表し、「裁判所が今回の決定でミン・ヒジン代表がADORを独立的に支配できる方法を模索したことは明らかだと明示したため、今後、法律が定めた枠組みの中で後続手続きに取り組む計画」とした。
裁判所はなぜ「ミン・ヒジンの手」を認めたのか---「ILLITの盗作・NewJeansへの差別など根拠あり」
そうそう
衝撃的なスタイリストさんへの
突然の自宅への押しかけもありましたね
HYBEは正当な監査だといい
スタイリストさんは
警察へ行くと言われて怖かった
と
強制的要素のある監査だったと
訴えておられましたから
それでも
その問題もADORやHYBEに
損害を与えるものではなかったと
判断されたと
HYBEが出した資料は
ことごとく法的根拠があるものとは
判断されなかったと
この記事はかなり詳しく
裁判結果を弁護士さんの意見を通じて
かみ砕いて説明をされていたので
ご紹介させていただきました
裁判所は
NewJeansの差別も根拠あり
と
認めたということです
ILLITの盗作ですら
世間の反応や似ているとされる
具体的な証拠もあげられ
根拠あり
と
判断されたとのこと
それも踏まえた解釈を
多くのメディアは記載していませんので
むしろ
ミン代表の裏切りはあったと
そこを主張するものがとても多いので
結局
どっちもどっちで
どちらの言い分にも一理あって
どちらの言い分も自社のことしか
考えていない部分があるが
違法行為とは言い難いから
社内でよく話し合って解決しなさい
と
そういうレベルの問題では?と
思いました