※2020年12月に書いた記事です
「少数派の意見」は確かに面白い!
連載記事でお世話になっておりますm3.comメンバーズメディアの敏腕編集担当、静香さんによると、最近こうお話ししたドクターがいらっしゃったそうです。
データのマジョリティが生き方の正解ということはなく
外れ値にこそ意味がある。
100名中のたった2名くらいの
回答がじつは解決の糸口になることがあって面白い。
確かに、一見「王道」から外れている、人と違う視点で成功している人の型破りな言葉は大変魅力的で、
そこから新たな道が開けそうになることもあります。
私は、
いったんマジョリティを知った上での、あえての少数派の回答であれば、意味ある外れ値になる、と考えています。
ブログでもその辺り意識して書いてますね。
しかし、
「型破り」でも認められる人間と、単に「常識がわかっていない」と片付けられちゃう人と、どこから、何が違うのでしょうか?
その答え、
とあるTVで歌舞伎俳優の市川猿之助さんがズバリとおっしゃっていました!
まず基礎である「型」を徹底的に仕込んでこそ「型破り」が活きてくるわけで、
「型」を知らないまま型と違うことをやることは「形無し」である
幼少期から歌舞伎の基礎を叩き込んだからこその猿之助さんの一言だからこそ、ものすごい説得力がありませんか。
やはりどの世界でも、軸となるセオリーは一緒なんだなあ、と思った一言でした。
いつになってもやりたい仕事をさせてもらえない。
夢と希望を持って就職しても、それと違うことをさせられる…
そんな「若者あるある」に対し、もっと近道があるぞ!と甘い言葉を囁く大人はたくさんいます。
ですが仕事なんてそんなものです。
いきなりやりたいことなんて任せてもらえない。
実力がついて、信頼が伴って、初めてやりたい仕事ができるようになる。
実力が認められるようになって初めて「型を破る」こともできるようになるわけであり、
「型を破る」ためには型を知っていなければならない。
型を知らずして型を守らないという、それはすなわち、型の伴っていない「形無し」であり、それでは世間の信頼を得ることができない。
と、まあ、そういう流れだったと思います。
あの気さくな口調でさりげなくおっしゃられていたのですが、
その場に居合わせていた「高学歴ニート」の若者たちにはものすごく刺さっていたようです。
これは何も「高学歴ニート」の方でなく、こんなことやりたくて就職したわけではない、と思い悩む皆様に通用する概念なのではないかと思います。
「型破り」「破天荒」な人ほど、誰より義理や礼節を重んじる「超常識人」であるということ
別のエピソードとなりますが、型破りな芸風で一世を風靡した立川談志師匠、実は超を超える常識人であった、と弟子の立川談春師匠がある日の落語会で語られていました。
誰よりも落語の「基礎固め」を怠らず、正論や常識を理解されているからこそのあの芸風が生きる。死してもなお、愛され、その破天荒エピソードが語り継がれていくわけです。
つい原点を見失いそうになったとき、必ず振り返って確認したい概念じゃないでしょうか。
「誰の助言を仰ぐか」くれぐれも間違えないように…!
この概念、「誰についていくか」「誰の助言を仰ぐか」ということを判別する材料になります。
「型破り」であるが、きちんと軸がぶれていない、基礎固めがちゃんとしている方の助言や教えを乞うていく、
そういうの、憧れちゃっておりましたが、
この名言を聞くと、なおのことその思いが強くなってしまいますね![]()
どの職業においても誰に後ろ立てになってもらうか、というのは非常に大事なわけでありますが、
常識や基礎が積み重なっていない「形無し」な人間であっても、ものすごい魅力的な一言で他人を惑わしている人、いっぱいいます。
そういう中身のない人の甘い言葉に騙されないようにするためにも、この猿之助さんの言葉を見直すことはとても大事だと思っています。
美容室のシャンプー台でシングル・子なしの娘をボロクソにこき下ろす母親に遭遇
医者だから「先生」と呼ばれるのが当然、と思ってるわけではないのですがね…
「嫉妬」との上手な付き合い方を考える… <メディア掲載コラム>
