全裸問題⑤(やばい内容なので私だけが読み返したい…) | HEVENSLOST

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オタクという名の崇拝者です、
そして愚痴などを呟き、叫び、
日々を生きる糧としたいです。

無動君、ぽかーん。

「何かが始まってしまっても、もうそれでいいんだ」

「い、い!?」

「俺の全裸を見て、思う存分触りまくって欲しいんだ」

「…き、気は確かなのか」

「正気だよ正気、ああでも疑問があるんだ、どうにも俺に利点とするものがないんだよ、五馬には利点が多過ぎるのに、俺には何も、というか危機があるというか」

「交換条件か」

「ああそうだね、お互いに利害一致となれば俺も納得が行くんだよ」

「うーん、まずな、どうしても密室で2人きりって状態にしたいんだ」

(台詞が怖い)

「密室で2人きり?」(か、完全犯罪みたいな、あれか)

「そう、俺だけのものにしたいというやつ、出来れば鍵を掛けてマジな密室、他の誰も入って来れないという状況下でと」(聖域を汚されたくない)

「そ、そう」

「そういうわけだから、杵柄の前には俺しか居ないという状況になるんだ、となると交換条件に応じる俺が目の前に居るとなるから、俺がそれを果たせばいいということとなる。

何がしたいんだ?」

「何がしたいんだってそれは俺の台詞だよ」

「神との邂逅」

「違うでしょ、誘拐して監禁して日に一度は家に帰すってあれでしょ、つまりは完全犯罪だ、五馬は実はクラスメイトのふりをしていて、陰から俺を暗殺する為にとずっと命を狙っていた、そして今回の全裸がどうのってやつでごまかして、完全犯罪をという考えだったんだよ」

「ある意味そうだな、うん」(ずっと触りたかったんだもーん!)

「で、その交換条件というのがまだ浮かばないんだけど、その、密室とかっていうのはどこになるの」

「勿論、俺の自宅、俺の部屋、俺の日頃ぐうすかとしているベッドの上」

もはや台詞がやばすぎる骨マニアさん。

「鍵がかかるの」

「鍵はかからないけど日程調整をすれば俺一人だからオッケーです」

「そ、それはいつなの」

「お前の心の準備が出来たら、声を掛けてくれ」

もうどうにもならない台詞の骨マニアさん。

 

「今日、とか」

帰るというところですね。

「ん?あれ、生徒会は」

「ないから、暇だし、それに何か五馬って土日駄目そうだし」

「ああ、ちょっとな、この前はいきなり全国模試の日程変更で前日に前倒しになったんだよ、あーしんど」

「しんどいならやめようか」

「いやいやいやすこぶる俺は元気です、え、心の準備が出来たんか」

「出来たから話し掛けたんだよ」

「(きゃあああああああああああああああああああああああああああ)」

骨マニアさん、結構待ちましたね。

「じゃあよろしく、俺の神」

もう頭が吹っ飛んでますね、骨マニアさん。

 

「はいどうぞ、ちょうど俺だけだったわ、はああ」

無動君の家に来ましたね。

「五馬の部屋ってすごいね」

「ああ、すごいだろ」

「これは何?」

「歴代のゲーム達だな、一番手前になってるのが気になってはプレイというやつ」

「こっちは?」

「読み漁った漫画、3段形式になってるのは時代時代でと分けてあるのとか」

「これは?」

「結構苦労して集めたBlu-rayとかDVDとか、アニメのな、俺ってどうしてもこれがついてきますよーみたいな特典に拘りがあるんだ、タペストリーとかキーホルダーとか、でも限定BOXってなると死ぬな」

「あ、これ」

「ああそれがタイタニックだな、前に見たとか言ってたからちょっと見返してたりしてたんだよ、あとな…今江が爆笑するとかいうホラー系もな…全然笑えなかった」

「五馬、勉強はいつしてるの」

「あ、勉強?同時並行で、ずっとぶっ続けで数学だの英語だのとやってたら俺の頭が死ぬだろ、そういう時に気分転換でこっちに走る」

「全国模試がしんどいとかってのは」

「1教科に2時間って拘束だろ、残りの時間をどうすんのっていうしんどさ。俺は悶々と考えてるんだよ、特にお前の全裸とかな」

「…試験中じゃないの」

「ああ、試験中だな。え、何を考えてたって俺の自由じゃないの、ちなみにお前は試験がまあこれでいいやってなった後、何してんの」

「じーっと解答用紙を見てる」

「無の境地でか」

「ううん、また全部同じだなあと思いながら見てる、俺、時間割とか全然理解出来ないから、ごめん、五馬が英語が苦手とか、今江が現代文が苦手とか、実は全然分からないんだ、俺には全部同じだから、だって英語と現代文って同じじゃないか、あ、保健体育なら別だとは分かるよ」

「その事は後でじっくり考えさせてもらうわ」

「ああうん、ええとそれで交換条件というものをずっと考えてたんだけど、やっぱり思いつかなかったんだよね」

「じゃあ思いついたら言ってくれ、そうすれば俺が応じる」

「分かったよ」

「じゃあ早速全部の服を脱いでくれ」

ほ、骨マニアさんがもう始まっている。

「ぜ、全部、」

「全裸だから全部だろ、邪魔な服は一切そこに不要だってこと。さあさあ脱いで脱いで、あ、ちょうどシーツとか洗ったばっかりだから綺麗だから」

怖い台詞だ…。

「わ、分かったよ」

じーっと見てますね、骨マニアさん。

「あ、あのさ、恥ずかしいからそっち向いててくれないかな」

「おいおい、俺は同じ男だろ、何恥じらってんだよ」

「恥じらうよ!?いくら何でも全裸になるんだから!」

「ああそうか、じゃあ最初に言っておくよ、俺の意識が吹っ飛ばないうちに。まずな、俺はお前の友達なので、恋愛感情は一切ありません」

ちょっと怖い部分がありました。

「そして、俺は友達相手に肉体関係を一切求めません」

もう違っていると思いますね。

「でも俺の身体を」

「愛してしまっています」

「…それを恋愛感情とは言わないの」

「恋愛は心なんだよ、心の問題。俺は杵柄の身体が好きなのであって、心の問題としては友情です、なので恋愛感情とは別です」

「ああそう」

こうして元就君が全裸になりました。

「…」

「まあまあ、どうぞ座って座って」

「…はい」

「何だ?」

「不公平だと思った」

「不公平?」

「俺は全裸だよ、でも五馬は服を着てる」

「ああそうか、交換条件か」

「不公平だと思うので五馬も全裸になってください」

「はいはい、オッケーでーす」

どうしようもない状態になりました。

「で、早速ですが、背伸びしてくれないか」

「こ、こう?」

「そんで後ろを向いてもう一度、背伸び」

「…こ、こう?」

どばばばばという音がします。

「五馬、今の」

「ああすまん、すっごく興奮して鼻血が駄々洩れになった、やばい」

「え、な、何で鼻血!?」

「性的興奮の前触れ、うあああああ、」

どばばばばばばば。

「ちょ、ちょっとタンマ、鼻血を止めないと失血死する」

「す、すごい量だよ」

「だってもう神が目の前に居るんだ、どうしてもこうなっちゃうだろ」

 

小休止。

 

「ああ、やっと止まった、でもこれから先絶対噴水が如くとなる…」

「…で、この後は」

「触りまくらせてください」

「あ、ああそうか、全裸にってのは服が邪魔ってやつだし、触りまくるってのがね」

ここで元就君、考える。

「五馬、俺、いっつも上だったんだよね」(これは変えようがない…事実)

「ああそう」

「だから俺を下にして、そんで触りまくるといいよ」

「じゃあ俺は直上からか、では遠慮なく」

骨マニアさん、心の中でガッツポーズ!

 

「うはははははあははあ、すっげえすっげえ、ぎゃあああああ」

骨マニアさんが壊れています。

意識が吹っ飛ぶってやつですね。

「いいな、素晴らしい、いつも見ていた鎖骨、うんうん、手も、あ、ずっと気になってたんだよな、内耳骨」

「な、内耳骨?」

「あーどうしよう、指が入らないじゃん、しゃーない舌だ」

「!?」

解説無しでいこう。

「うあああああ、脛骨!大腿骨!俺の見立てに間違いはなかった!首もよし、お前はやっぱり最高だよ!!」

「…な、なん、」

「うほー、すごいすごい、知らないだろうな臓器担任、臓器なんかによそ見なんかしてるから骨の素晴らしさが分からんのだ!くたばれ生物教師!臓器担任!あ、ちょっとひっくり返していい?背骨!!」

「…ん、んん、」

「第一からばっちりだよ、自信持てよ、素晴らしい身体に恵まれやがってこのやろー!もう俺はお前の身体の虜だ、どははは、うぐ、」

どばばばばばばあばば、と鼻血再び。

「ちょ、ちょっと、タンマ、」

鼻血を止めないと、となった時が終わりでした。

「い、五馬、や、やめないで、」

ぽかーんとなる無動君。

「やめないで?」

「も、もっと、さ、」

「やめないよ、とにかく鼻血を」

「鼻血でも何でもいいからぶっかけていいから早く触りまくって!!」

「いやさすがに」

「めちゃくちゃにして、」

「あ、交換条件か?」

「そう!」

「ああそう、じゃあ遠慮なくめちゃくちゃ触りまくりまーす!!」

二人の言ってる意味合いが違っている。

 

バケモンVS骨マニアさんの体力は異次元です。

 

「ん?何で口抑えてんの?あ、気持ち悪くなったとか?」

ぶんぶん、と元就君が首を横に振っています。

「しっかし素晴らしいね、あ、頭蓋骨」

骨マニアさんの触り方、がすっごくいやらしいからです。

「あーどうしよう、俺は死んだな、いや、生きて居る!!続行!…ん?あれ、杵柄、いつどこで快感だったんだ」

いやらしい触り方をされていたので、普通に反応しちゃいました。

「も、もしかして口抑えてるのって、」

どがしいっとバケモンが骨マニアさんに抱きつきました。

「い、五馬、中に出していいから、」

がっちーん、と無動君が凍り付きました。

 

「ちょ、ちょっと、あのさ、それはやばいです」

「交換条件、」

「それだけは応じられないとなります、俺が先に提示した関係性の話を思い出してください」

「だ、だって、」

「だってもあさってもなく、それをしてしまったら関係性がおかしくなります、他の交換条件にしてください」

「い、いくじなし」

「意気地なしって、それは当たり前になるわ、もういいよ何とでも言ってくれて、でもそれだけは応じられないって、他の事なら」

「じゃあ前立腺がんがん」

「同じことだろーがッ」

思わず頭突きをかました無動君です。

しかし、目の前に顔、となれば元就君が馬鹿力発揮してーの。

「はぷ」

「ッ…!?う、うがああ、ちょ、ちょ、うむむむッ」

怒涛の連続ディープキス攻撃です。

「(こんの馬鹿力めがっ…!!)」

ステイタス、再度確認です。

 

杵柄元就君は異次元のテクをもっております。

五馬無動君は異次元のメンタルをもっております。そして、頭がキレます。

 

「(くそ、逃げられない、つーかもう駄目、これ以上は駄目、同じ男としてマジで申し訳ないがくらえッ!!)」

「いっだあああああああああああ!!」

 

急所攻撃ですね。

 

「は、は、は、ちょ、ちょっと、やめて、」

「痛いじゃないか!!」

「…い、痛いのは俺の心の方です!!」

正気に戻ったみたいですね、バケモンさん。

「悪かったよ、俺が好き勝手に触りまくってよがりまくって意識吹っ飛んでたから、それが本能だっつーの、でも駄目だっつーのは駄目、俺はお前を友達以上には思えない」

「意気地なし」

「もう意気地なしオッケーです」

「それでも男なの」

「もう女性扱いオッケーです」

「ならもういいってことだよね」

「…は?」

 

バケモンに火が付いたみたいです。

「上と下交代」

「ちょ、」

「ちょうどいいじゃないか、今俺達全裸なんだから」

「う、うおいっ」

バケモンに襲われる骨マニアさん。

「どうして俺からのキスを避けたの」

「避けるに決まってるだろーが!!うおあっ」

バケモンは容赦ありません。

しかし負けない骨マニアさん、いえ、策士。

「目を覚ませふんどりゃああああああッ!!」

 

2度目の激痛。

「いだい…」

「痛いわね、2回目だしめたくそマジで蹴り上げたからな、体力の差で絶対に俺に勝ち目がないとしても激痛箇所くらいは分かるんだわ」

「ふ、ふぐ、」

「…え」

元就君がいきなり泣き出しました。

「な、何で泣いて、」

ぐるぐると策士が考えます。

「(そういや俺を襲う側になってからも怒涛のキス攻撃ばっか)もしかして、俺とキスとかしたい、とかか」

ちょいと嫌悪としながら策士が聞いてます。

そしてそのぐるぐる思考が、別な方向へ向かっていきました。

「(…あ、やべえ、お、俺としたことが!!!!!!!!)」

ごほん、と策士、いや兼務の骨マニアさんが聞きます。

「俺とキスしたいってんなら、1日に1回、でどうよ」

「本当!?」

「(当たりかよ…)ああうん、1日に1回な、ああそれと、現場は人目を避けてください」(現場という部分がちょっとおかしな台詞)

「分かったよ、じゃあその記念にハグをしよう」

「ちょい待ち」

「こうだよこう、ハグだよ」

「俺もすっげえそれしたいけど死ぬ程してめちゃくちゃよがりたいんだけど!でもそれを許したらもう一回俺の蹴りが行くことになるだろ!はい終わり!!」

 

反省会が開かれました。(何故か)

 

「ちなみに俺のどこの骨が好きだと思った?一番の骨」

「尾てい骨です」

「尾てい骨、…ああここ?」

「素晴らしい成長ですね、まじで今思い出しただけで鼻血が噴水になりそうです」

「ああそれと、どうしてキスだけはOKとなったの」

「素晴らしい舌骨をお持ちだからです」

「…骨」

「是非とも現場では人目を避け、そして思い切り俺にその素晴らしき舌骨を与えて下さい、俺だけの神様」

「本当に骨にしか興味がないんだね」

「骨以外に興味はたくさんありますが、杵柄元就に対してはマジで骨です」

「ほ、骨」

「急成長してくれてありがとう、そして全裸を拝ませてくれて触りまくらせてくれてどうもありがとう、俺だけの神様」

「骨としての俺」

「ごちそうさまでした」

「え!?」

「これで俺はすこーし生きていけるような気がします、長生きはどうであれ、生きる希望が持てました、もう臓器担任を臓器担任とは呼びません、無能臓器担任と呼ぶことにします」

「な、何故」

「臓器しか愛せない人間はクソだ」

 

こうして、平和は訪れませんでした…。