どうしても片付けたい、『全裸問題』…① | HEVENSLOST

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オタクという名の崇拝者です、
そして愚痴などを呟き、叫び、
日々を生きる糧としたいです。

前に、五馬無動VS郷戸道明という戦闘を書いたと思う…席替要請というやつで。

郷戸先生がすっとぼけてるんだか偉人過ぎるんだかってやつ。

五馬無動がばっさりと切られて終わってたやつ。

でもその『全裸問題』を片付けないと…!!

 

ここでちょい、立ち位置を確認。ステイタスです。

五馬無動=杵柄元就の友達、オタク、骨マニア、マヨラー。

杵柄元就=世間知らずMAX、過激な思考、五馬無動の友達、バケモン(怪力)、

     特技が保護猫の世話、ちょいとゲームを知り始めた初心者?

 

「ああ杵柄、今日はもう直帰か」

(このやり取りは前にもあったね…自分がミュウじゃないよってやつの時)

「うん、生徒会が暇になったから、篤麻も部活見学行ってるし」

「ならちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「ああ、何?」

「ちょいと歩きながらでいいわ」

 

正門へ向かうという道ですね。

 

「聞きたい事って?」

「中学の時の一件って吹っ切れてんの?」

「あああれか、うん、もう大丈夫。あの時は俺も中学1年生だったしね、今思えばあれだよね、思春期独特のからかいってやつ」

「ならいいんだけど」

「あ、それが聞きたかった事?」

「ああ、1個目が」

「となると、もう1個あったりするの?」

「うん、俺のお願いを聞いてくれるかなあという感じの」

「え、何だろ、五馬が改まってそんな事を」

「俺が郷戸先生相手に席替要請ばっかしてたという話は聞いただろ」

「ああそれは、俺の後ろにっていうやつだ」

「その理由なんだけど」

「あのさ、俺の後ろってなると、ほら、俺の座高とかで黒板とか、邪魔になるじゃん、

知らないだろうけど俺が何故あの席かっていうのは、郷戸先生がね、そういう配慮をしてくれてたって、最近知ったんだよね。俺の後ろの人に悪いじゃん」

「大丈夫、俺には全部見えるから」

「あ、ああそう?ならおかしなこの席替無し、クラス替え無しってのもどうにかなってたらね」

「あのさ、俺、お前の身体が好きなの」

 

ひゅー…(冷たい風)。

 

「俺が入学式当日から延々と郷戸先生の前でどれだけ土下座してきたか知らないんだろうけど、郷戸先生って居場所がなかなかつかめないっていう相手だろ、捜すのも大変だし、やっと遭遇となってもずっとバッサリ、しかもこの俺にカタログだぞ、

骨の標本模型って結構高値だけどとか言いながらだぞ、あんなもん要らねえわって一度殴り飛ばしそうになったわ」

「…ほ、骨が、好きだしね」

「うん、骨が好き」

「だったら郷戸先生が骨のあれをってのも、俺なら分かるよ」

「ちげえわ、俺が求めている骨はお前の骨なの、他にもいろいろないい骨がいるよ、でも俺にはお前の骨がド直球ドストライクなんだよ」

「…そ、それで、その、俺の身体がっていう流れ」

「誘拐してもいいですかと聞いたことがある」

「う、うえ!?」

「監禁してもいいですかとも聞いたことがある」

「お、おう!?」

「さすがにそれは犯罪になるからって言われて、日に一度はちゃんと家に帰しますよって譲歩したこともある」

「…は、犯罪者」

「ずっともうこのままでいいかと思ってたんだけど、諦める事も出来るし、でも中学の時の一件が思春期独特のからかいというレベルで認識出来てるなら、もういいかなと思ってお願いをしています」

「俺を誘拐して監禁して日に1度は家に帰してもいいですかというお願い」

「ああそれは別、真の目的は、お前の全裸とそれに触りまくるという事なんだ」

 

ひゅううううううう。

 

「1つ、質問をしたいんだけど」

「どうぞ」

「何故その、全裸がというところ、触りまくるってのは別にいいんだけど、その、何故全裸なのかという部分」

「だって見えないだろ、ほれ、俺だってこうすれば鎖骨くらいは見える」

無動君が襟元をぐいっとしてます。

「ああうん、鎖骨は見えるよ」

「だが、全部の骨を此の目で見るには服が邪魔だろ」

「確かに、邪魔だね」

「だから全裸なんだ、そしてあわよくばという感じで触りまくりたいというのが、俺の真実の願望、希望です」

「べ、別に服を脱がなくてもさ、ほら、触るだけなら俺もいいって」

「馬鹿か!?」

無動君が立ち止まりました。

「杵柄、お前は骨を何だと思ってるんだ…!」

「え、骨は骨」

「ちっがーう!!俺にとって骨は命だ、そしてその素晴らしい骨を持つお前は俺にとってはもはや神!中学1年の春にいきなり急成長って流れでああいう、そんで不登校だろ、お前にとってはまさにトラウマだろうが俺には礼拝堂だったんだよ」

表現がおかしい骨マニアさん。

「まさか高校で拝める日が来るとはと衝撃だったよ、せめて後ろからでもと思ってどんだけ土下座して来たか、ああもう授業中のトキメキ、心臓が破裂してしまっている俺、左斜め後ろに神が鎮座」

「それだけの理由で席替要請って」

「馬鹿にしないでくれないか、それだけの理由って言葉で片づけないでくれ」

「ちなみにその、俺の、どこら辺が神だと言ってるの」

「…」

「あの」

「今ちょっとざっと見た感じだと、やっぱり腰より下」

「…お、俺、何か、すっごく、女子だったらやらし~目で見られていたような気分だったよ、今」

「しょうがないだろ、下心満載だし」

骨マニアさん、台詞がマジです。

「下心って、それはあっち系の」

「俺、お前がもし全裸になって触りまくらせてくれたら最高な性欲発散になると思うんだよ」

「そ、そんなことをしたら何かが始まってしまうよ」

「ああ始まるだろうね」

駄目だ、ちょっと二人の思考の解説を。

「は、始まったら、友達じゃなくなるよ」(恋愛が始まってしまうよ!?)

「友達じゃなくなってもいいよ、もう何でもござれだよ」(友情も大切だが本能には勝てないのが男だっつーの)

「それは嫌だよ」(友達という関係がいい)

「ああそうか、分かった」(ああ玉砕か、すっごく真剣にアタックしたんだけど、がっくし)

「え、何が分かったの」

「今の流れ全部、記憶から吹っ飛ばしてくれていいって意味。さて、帰るか」

「帰るの」

「ああうん、もうすぐまた全国模試あるしな、あー何でうちのクラスって俺だけなんだろか、他の誰か受けてくんないかな、ああそれと気になってたやつがあるしそれを見たりとかな、じゃあな」

「あ、うん」

元就君、良心がズッキズキです。