【198話】理想の元カノ 七海麻美 | 恋心、お借りします

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【198話】 理想の元カノ 七海麻美

 

 

はいどーも!かのかり楽しんでいますか?

 

いやー、マミちゃん最高か。「草」というパワーワードが来ましたね。LINEスタンプになったら、汎用性抜群。かのかりファン必須アイテムになりそうです笑。

 

◆草(198話)

 

麻美の腹黒さを強調したように見える言葉「草」。たった一言で、ファンを恐怖と興奮の渦に巻き込みましたねwww

 

 

 

ふーむ。しかし、僕には、麻美が自分を簡単に信じてしまった和也を嘲笑って、こう言っているようには全く見えなかったですね。彼女の置かれてる状況や、気持ちの流れを整理していくと、そう理解するのは難しい。

 

麻美については情報が少ないので、実際、可能性の話しかできないことばかりです。しかし、できるだけ根拠を交えながら話していこうと思います。

 

「草」。この言葉に込められた麻美の気持ちは、和也を失った寂しさや、今やっていることへの虚しさではないでしょうか。

 

 

 

  和也の影を追う麻美

 

まず、今麻美にとって和也はどんな人なのか整理します。

 

忘れられない人

 

麻美にとって和也は、まだまだ忘れられない人です。

 

海で和也を誘惑し、千鶴と別れさせようとした麻美。しかし、結局和也はプールには来ず、千鶴を助けに海に飛び込みました(14話)。自分を好きだと、可愛いと言ってくれた和也はもういません。彼の気持ちは、新しい彼女に向かってしまった。麻美は和也に完全に振られてしまいました(【195話】押しつけられた麻美との約束)。

 

◆恋なんてしないって 決めてるんだから (20話)

 

誰でも良かったから 手ごろなとこ見つけただけだったのに

なんで私 あの人に執着してるんだろう

恋なんてしないって 決めてるんだから

 

スマホの画面には和也の写真。部屋で一人になると、麻美はそう言って本音をこぼします。

 

 

 

お正月に、たまたま麻美は和也の実家近くを通りかかります。

 

◆和也の影を追う麻美

 

そのとき彼女の目に、和也の影が飛び込んできます。はっとする麻美。本当は寂しくて和也に会いたい。その影を追ってしまってる自分に気づきいてしまいます。

 

 

◆…もう バカッ (35話)

 

…もう バカッ

 

和也の影を追ってしまってる自分に気づき、忘れなきゃと言い聞かせます。

 

 

 

麻美にとって和也は、まだまだ忘れられない人です。和也と付き合っていた一か月間、楽しかった時間、幸せな気持ち、満たされた自分。それを失って寂しくて、叶うなら取り返したいと願ってしまう。そんな人でしょう。

 

確かに、麻美は和也のことを悪く言うし、一見すると麻美にとって和也が素敵な人に映っているようには見えません。しかし、それは本心ではない。むしろ逆。麻美は和也を必要としていて、彼は自分を幸せにしてくれるような人だった。だから、今和也が自分を見てくれなったことが、自分の思い通りにならないことが不満で仕方がない。そういうイラ立ちが、和也を攻撃するという形で出てしまっているだけ。本質的な気持ちは、千鶴や瑠夏と同じく、和也には自分だけを見ていて欲しい、彼を失いたくないという気持ちなんですよね。

 

そして、ココから麻美は全く前に進めていません。麻美はその後、和也の新しい彼女がレンタル彼女だと知り、千鶴に接触します(46-49話)。さらに和おばあさんに近づいたり(77話)、千鶴に和也と別れさせてあげると提案したりします(183話 195話)。しかし、和也に対する気持ちが変化したという描写はありません。かのかり物語の中で千鶴と和也の気持ちの変化は確実に描かれてきました。麻美の気持ちの変化があれば確実に描かれるはずです。何も描写ないのに和也への気持ちが消えるとか、時間が傷を癒して立ち直ったと考えるのは乱暴でしょう。麻美は、このハワイアンズに来た今も、まだ和也を失って寂しいという気持ちを抱えています。

 

 

 

  理想の元カノを演じる麻美

 

◆麻美ちゃん ちょっと話があるんだ!(198話)

 

麻美ちゃん ちょっと話があるんだ!

 

そう和也に呼び止められた麻美は、その後、まるで嘘を並び立て和也を騙しているように見えます。千鶴と和也の関係を壊すつもりでいるのに、「幸せになって欲しい」と嘘をついている。一見すると、そういう悪者の麻美像を描いてしまいます。

 

しかし、本当にそうでしょうか。

 

七海麻美は、自分が相手の味方であるかのように振舞いながら、うまく相手の気持ちを誘導し、自分の思い通りに行動させてしまうような子です。裏でTwitterに不満を吐き捨てる姿を見ると、私たちは天使の顔の裏にある「悪魔」を想像しがちです。しかし彼女の悪口は、和也が自分の思い通りにならない不満が現れてしまっているだけで、本気で彼を嫌っているわけではありません。むしろ麻美にとって和也は大切な人だったはずです。ですから、和也に対して強い恨みがあるわけではありません。

 

また、麻美がイイ子を演じる基本的なモチベーションは、悪意を隠すためではありません。反抗して敵を作るのが怖いから、いい子だと思われたいからです。また好きな人の前では、可愛い女の子だと思われたいからです。

 

私たちもまた麻美と同じように演技をします。先生の言うことが良く分からなくても、賢いように見られたくて、「なるほど」と言ってしまったとか。借りた本がいまいち面白くなくても、相手をがっかりさせてくなくて、面白かったと言ってしまうとか。彼女に別れたいと言われて、辛くて仕方がないのに、迷惑をかけるのは良くないと思って「平気だよ」と言ってしまう。でも裏では、友達に話を聞いてもらいながら朝まで飲んだとか。多かれ少なかれ、相手に自分がどう見えるか、相手に自分の言葉がどう影響するかを想像しながら、自分の外側を作っています。麻美の場合は、それを極めているという感じでしょうか。

 

麻美は、相手の要求や感情を掴むのがうまく、相手にとっての「理想」をつかむのがうまい。常に思考の軸を他者においているという感じでしょうか。また、その「理想」を簡単に作り上げることができる。さらに、見た目は最強クラスに可愛い。麻美は演技ひとつで、相手を、この子の力になってあげたい、信頼してあげたいという気持ちにさせてしまいます。可愛い自分を演じることは麻美にとって、良好な人間関係を築きながら、無駄な対立を避け、自分の要求を伝える方法なんですね。たったそれだけのこと。

 

ですから、麻美が和也の前で可愛い自分を演じると、そこに悪意を想像してしまうのは、明らかな邪推です。

 

まるで天使のように振舞うイイ子と、ひとりツイッターで負の感情を吐き出す裏の顔とのギャップが大きく、私たちはそれを「腹黒い」なんて言い方をして麻美のことを怖がってしまいます。しかし、裏で酷いこと考えていると決めつけるのは根拠のない想像です。

 

見方を変えれば、麻美は他者と本音で対立することができない不器用な女の子、と捉えることもできるわけですね。そう思うとなんだか、とてもかわいいですね。それに、相手の気持ちを掴むのがうまく、基本的にはとても気の利くやさしい女の子のはずです(まぁ、あまりの器用さと見た目のかわいらしさのため、女子の妬みを買うことは多そうですが)。

 


 

  和君には幸せになって欲しい

 

和也と話しながら、麻美は「可愛い自分」というか、「和也にとっての理想の元カノ」を演じています。少しさびしさを抱えながら、元カレの幸せを願う健気な女の子ですね。そこで動いている気持ちは、必ずしも「和也を騙してやろう」というものとは限りません。純粋に、好きな人に可愛いと思って欲しい。基本的な気持ちはコレですね。

 

 

◆ううん…… 私の方こそ 驚かせてごめん (198話)

 

……

ううん……

私の方こそ 驚かせてごめん

 

 

◆でも…何よりはね… 寂しかったんだ…なんか (198話)

 

でも…何よりはね…

寂しかったんだ…なんか

「元カノ」として信用されてないんだなって…

私に本当のこと言ったら…相談する間もなく…

血相変えて怒鳴ってくるって…そう思われてるんだって…

だからちょっと イジワル☆

…サプライズ?

 

突然、旅行についてきちゃって驚かせてごめんね。本当は、和くんがずっと嘘ついてるの嫌だったんだ。ちゃんと本当のこと話してほしかった。私が突然現れたら、もし嘘がバラされたらどうしようって、ちゃんと考えてくれると思ったの。だから、この旅行についてきちゃった。

 

麻美は和也にこの旅行についてきた理由をそう話します。

 

麻美は、和也に可愛いと思ってもらいたいし、信頼してもらいたい。なので、少し話を盛ったり何を話したら効果的か計算はしてるはずです。たとえば、和也が思い通りにならなくて苛立った気持ちを、「信頼してくれなくて寂しかった」と言い換えたり。しかし、嘘つかれているのが嫌で話して欲しかったという気持ちは本当でしょう。好きな人をレンタル彼女に奪われ、傷つけられ、ずっと騙されていたという彼女の物語を知っていれば、そう感じるのも当然だと分かるはずです(【195話】押しつけられた麻美との約束)。まぁ、さすがにこの旅に着いてきた目的については真実を隠していますが。

 

 

◆短い間だったけど…「良い時間」だったなって

 

和くんにとっては違ったのかもしれないけど…

私 それなりに大切にしてるんだよ?

1か月だったけど…和くんとは何度もデートして…いろんな話したし…

短い間だったけど…「良い時間」だったなって

 

彼女だって言ってた千鶴さんがレンタル彼女だと分った時はショックだった。嘘をつかずに、本当のことを話してほしかった。一か月の恋人関係だったけれど、大切な時間だった。まだ私にとってあなたは大切な人。

 

そう和也に話す麻美。そして、

 

 

和君には幸せになって欲しい (198話)

 

和君には幸せになって欲しい

不幸になることなんてしないって

 

この言葉も、麻美の本心でしょう。和くんには幸せになって欲しいと思って言ってると思います。本当は不幸になって欲しいという気持ちを隠して嘘をついているわけではないです。

 

読者からすると、和也の幸せ=千鶴と恋人になることであり、それを壊そうとする麻美は、まるで和也を不幸に陥れたいかのように見えてしまいます。しかしそれは正しくありません。麻美の視点で見れば、和也は決して実らないレンタル彼女に恋をして、本物の彼女を作れない状況にいます。そんな恋でも何でもないものに大金を使ってしまっている。さらに、レンタル彼女の水原千鶴の方も、付き合う気でいるのかそうでないのかはっきりせず、いつまでも和也を束縛している。はっきり言って、この関係は健全ではありません。はやく和也はレンタルを止めて、本物の彼女を作るべきです。和君に好意をもっている瑠夏ちゃんでもイイし、他の子でもイイ。そのために和也は、千鶴との関係が嘘だったと和さんに話して、レンタルを止めなければいけません。それが和也の幸せです。

 

麻美には、悪意どころか彼女なりの正義感があります。もちろん、今回の旅行についてきた大きな動機は、レンタル彼女なんて偽物の恋人に和也を奪われた腹いせとか、千鶴の態度がはっきりしないことに腹が立ったとかでしょう。今のところそれの可能性が一番高い。それでも、麻美は今計画していることが和也のためにもなると考えているはずですし、和也に幸せになって欲しいという気持ちも本物でしょう。

 

 

 

 

  「草」に隠された寂しさと虚しさ

 

和君には幸せになって欲しい

不幸になることなんてしないって

 

麻美がそう言うと、和也はこの言葉を完全に信じてしまいます。

 

◆マジ嫌なヤツ 俺… (198話)

 

そうか… 麻美ちゃんそんな風に…

たしかに そんなことしたって 麻美ちゃんに何の得もねーし

なのに危険分子扱いして 何考えてんだーとか疑って

マジ嫌なヤツ 

俺…

 

 

◆まじごめん 変なこと言って!ありがと! (198話)

 

そっか! そうだよな…

まじごめん 変なこと言って! ありがと!

 

そう言って去って行く和也の背中を見た後、「はっ」と吐き捨てると、

 

 

◆草(198話)

 

 

そう笑い飛ばした麻美。一見、あんな簡単な嘘で自分を信用してしまった和也をバカにしているいるように見えます。麻美は、裏でいつも和也や千鶴の悪口を言っているような子です。その印象が強いため、和也の前では天使のような笑顔を見ながら、心の底ではケタケタと笑っていたように見えるかもしれません。

 

しかし、麻美の心の中で動いているものを整理すると、その可能性はほぼないです。

 

丁寧に見てみます。

 

 

 

そっか! そうだよな…

まじごめん 変なこと言って! ありがと!

 

そう言って去って行く和也の背中を見て、麻美は一度寂しそうな顔をします。

 

 

◆和也の背中を見つめる麻美(198話)

 

麻美の和也に対する反応はコレなんです。じーと和也の背中を見つめる麻美。和也と話した後、彼女の胸に流れた感情は、和也に対する嫌悪感でも、物事が計画通りに進んで愉快だったわけでもありません。寂しさなのかもしれませんし、虚しさなのかもしれません。正直明確な答えはありません。しかし、この時の感情は、少なくとも和也の行動をあざ笑うようなものではないはずです。

 

もし本当に麻美の中で「バカだな」という感情が流れていたとしたら、和也が自分から目を離したと分った瞬間にほくそ笑み、「草」と言ったはずです。「信じてくれなくて寂しかった 和君には幸せになって欲しい」。その「演技」に騙されて簡単に自分を信じてしまっている和也を見ながら、心の奥では和也のことをケタケタと笑い、和也に見られてないと分った瞬間演技を止め「うまくいったと」笑みを浮かべたはずです。

 

しかし、和也と話していたときに流れていた感情は「草」ではなかった。心ではケタケタと笑いながら、「理想の元カノ」を演じているわけではなかった。もっと別の何かだった。和也が背を向けた後、麻美はじっと和也の背中を見つめます。

 

 

 

その後、「はっ」と吐き捨てると、麻美は「草」と言います。

 

◆草(198話)

 

狙い通り和也の疑いを晴らすことができたのに、覇気がないその表情。草と言っているのに、おかしそうになんて見えません。虚しさや寂しさを感じているように見えます。

 

 

 

では、このときの麻美が、どうしたら無理のない気持ちの流れで「草」と言えるのか考えてみます。僕が見つけた可能性は2つ。

 

ひとつ目の可能性は、和也と千鶴の関係を終わらせようとしている自分自身をあざ笑った、ですね。

 

 

 

◆まじ何 意味ないこと 考えてんだろう…(76話)

 

まじ何 意味ないこと 考えてんだろう…

 

麻美は、カラオケ店で瑠夏と出会った後、帰り際にこうつぶやきます。麻美自身、和也に執着し続けていることを「意味のないこと」だと頭では理解しています。自分に何一つメリットがないと分かっている。それでも自分の感情が抑えきれず行動してしまっているわけです。

 

たとえ和也のレンタルを終わらせるとこができたとしても、それで和也が自分の元に返ってくることはありません。いや、おそらく麻美は何らかの事情があり和也と恋人になれない状況にある(「あの人」、20話)。麻美が今やってることは、何一つ自分の利益になりません。ただただ、いつまでもはっきりとしない水原千鶴が許せなくて、実るはずのない恋に夢中の和也の目を覚まさせたくて、ここに来ています。

 

 

◆草(198話)

 

私何やってるんだろう

もう取り戻せるわけでもないのに

ほんとバカみたい

 

和也を味方につけ、思いがけなく進んでしまった麻美の計画。麻美は、着々と計画を進める自分自身をあざ笑っているのかもしれません。

 

自分をかわいく見せる必要もない、いい子を演じる必要もない、全て本音で話せるTwitter。

 

無意味だとは思う

それでいい やるしかない

ほんとバカみたいだけど

 

ツイッターに本音を吐き出しているときと同じように麻美はネットスラングを使い、自分の感情をありのまま語っているように見えます。

 

 

 

2つ目が、和也を笑い飛ばす自分を演じることで寂しい気持ちを消し去ろうとした、です。


 

◆和也の背中を見つめる麻美(198話)

 

和也が背中を向けると麻美は彼を見つめます。決して目元も口元も笑っていません。そこから急に「はっ」と笑いとばします。このときの麻美は、一生懸命自分の気持ちを切り替えようとしているようにも見えます。「千鶴に迷惑をかけないで欲しい」と一生懸命に言う和也を見て、改めてこの人の気持ちは自分から離れてしまったと感じたのかもしれません。嘘をつかれて嫌だったと和也に話しているとき、麻美の心にはあの時の辛い気持ちが流れていたのかもしれません。自分の思い通りになってくれる和也を見て、幸せだった和也との1か月を思い出していたのかもしれません。和也に振られて寂しいと感じてしまっている自分を殺し、「和也のことなんてどうでもイイ すべてうまくいった 計画通り」という自分を作ろうとしているように見えます。

 

 

◆草(198話)

 

私はもう和君のことなんて何とも思っていない

寂しくなんてない

こんな簡単な演技に騙されるなんて ほんと笑える

 

麻美は、和也を笑い飛ばすことで、ふたりの関係を壊すと決めた自分を取り戻そうとしているようにも見えます。

 

麻美も千鶴と同じく、すごく強がりなのかもしれません。千鶴は、どんなに辛くても平気だと言います。和也が自分のこと好きだなんてことはないんだ、そう感じたときも、落ち込んだ顔一つ見せず、最高の笑顔で「最高の彼女作らないと許さないんだから」なんて言い方をしてしまいます(174話)。瑠夏が和也とえっちをしたという事実を聞かされたときも、「かわいい彼女ができたなら、最高じゃない」と言って、私はレンタル彼女として祝福してあげるなんて言い方をしてしまいます(187話)。そう自分に言い聞かせて、辛い気持ちを感じないようにしています。麻美も、千鶴と同じことをしているのかもしれませんね。麻美がいつも「天使のような自分」を作り上げてたり、「あなたの味方」なんて言い方をしたりするのは、失恋して傷ついた自分なんて見せたくないからなのかもしれません(【195話】押しつけられた麻美との約束)。

 

麻美は本気で和也のことをダサいとかダメな奴とは思っているわけではないですが、Twitterでは悪口を言うことで不満を解消してるはずです。沼アカウントにとって和也も千鶴も敵なのかもしれません。

 

ちょっとチョロすぎじゃない?

計画通り

 

沼アカウントのときの自分のように振舞うことで、本心では和也を求めてしまっている自分を消し去ろうとしているようにも見えます。

 

 

 

自分のやっていることを愚かだと自嘲したかったのか、和也への想いを感じないように「悪口を言う自分」を作り上げたのか、はたまた別の感情が流れ別の目的があっていったのか。それを判断できるだけの材料はないですね。もう少し話が進んだら、分かるかもしれません。

 

 

 

という感じで、198話の麻美ちゃんを振り返ってみました。麻美ちゃんの魅力は、ミステリアスで何を考えているのか分からないところで、彼女がいるから物語がスリリングになってますね。宮島さんも麻美を最後の最後までイイ子だとは思わせず、スパイスの効いた「敵対者」として描きたいのかなと思います。しかし、こうして整理してみると、決して悪い子だとは思いません。麻美の裏表のあるキャラクターから、私たちが根拠もなく「悪意」を想像してしまっているだけ、千鶴と和也と敵対する関係にあるためフラストレーションをためてしまっているだけで、彼女を「悪者」にできる根拠なんてどこにもありませんよね。麻美が千鶴に腹を立てる気持ちも良く分かるし、行動にはものすごく正当性があります。実際に大学のキャンパスにいたら、いつも笑顔で話してくれる、気を効かせてくれる、とっても優しい子でしょう。まぁ、僕なんて相手にされず、笑顔でテキトーにあしらわれそうですけどね笑。

 

引き続き、麻美ちゃんの活躍に期待しましょう。

 

では、次の記事で!