坂田が昔雑誌のインタビューで言っていた言葉。
つらいことがあるたびに、この言葉を思い出してなんとかやってきました。
FC東京の石川ナオ君がドキュメント本に書いてた、
宮本武蔵の「平常心~それは偏らない流動自在な心の状態~」と並んで、
私の好きな言葉の一つです。
マリノスの今シーズン最終戦、参戦してきました。
松田選手や山瀬選手、そして坂田の件で、
大荒れになるのは予想していましたが、
荒れたというよりは、戸惑いのほうが強いのかなとも思います。
ゴール裏にはこんな風に今回契約満了になった選手へのメッセージが。
こういうの見て、ああ今日でトリコロール着た坂田は最後なんだなって思う。
同い年で同じ横浜出身だとか、
W杯アメリカ大会を見たシチュエーションが同じとか、
(学校行こうとして少し早めに目が覚めたらテレビでバッジオがPK外してるシーンだったという)
いろいろ親近感がわくようなこともあったり、
ゴールが決まれば「サンキュー坂田!」とお決まりのフレーズを叫び、
インタビュー記事で発せられる「どんだけー」なマイペース発言に、
笑わされたり、考えさせられたり、涙することもありました。
単純に言うとヤス君が「あの人かっこいいな、素敵だな」なら、
坂田の場合は「こいつ、おもしれーな」(^^;)
ある種対極(^^;)
そんな話はおいといて。
やっぱりこの日のメインは松田さんなわけです。
松田さんの紹介に対戦相手の大宮サポさんからも拍手が起こり、
監督が紹介された時にはマリノスゴール裏からすさまじいブーイング。
いつもの見慣れたこの選手紹介も見おさめです。
そういやマッチデイは松田さん特集&坂田カードという、
文句はないけど言いたいことはたくさんある人選だったのですが、
チームを退団する時ここまでやってもらえる選手、
「マリノスに再契約を求める署名」っていうのが1万近く集まる選手なんて、
そういないですよね・・・。
松田さんの偉大さを感じました。
一方坂田は・・・・ホントにいつも通りウルトラマイペースなんですよ。
本当に今日が最後なのかっていうくらい。
しまいにゃ端戸くんにボールぶつけて遊んでましたからね(^^;)
あーあーあーあー(^^;)
試合が始まっても、異様な雰囲気は変わらず。
ゴール裏も「どうコールしたらいいやら」な感じがあったんでしょうね、最初は。
その戸惑いが他のサポさんにも伝染していたというか。
やっぱりゴール裏の雰囲気って良くも悪くもスタジアムに大きく影響を与えるんですね。
ベンチスタートの坂田は、いつもほどではないにせよ、
ほどほどにえらそうな態度で試合見てました。
これが見られなくなるというのもさみしいものです。
大宮は石原の直樹さん(元湘南)がスタメンで。
個人的には松田さんも直樹さんなので、微妙にややこしい(^^;)
というか、試合内容覚えちゃいません。
それだけいろいろあったというか、起こったことが強烈すぎたんですよ。
後半山瀬選手が交代になったときブーイング起こったし、
交代で入ったゆーじ君もやりにくかっただろうなと・・・。
坂田が入ったときも大歓声で。
とはいえ、3トップの一角というよりサイドハーフ的な位置もあって、
なかなか攻撃にからめないというか、あの位置じゃからめないよ監督という。
でも、セットプレーの時は、
必ず屈強な外国人選手がいるニアで勝負挑むんです。
「ファーサイドあいてるのに」「あっち回ればいいのに」という声も聞こえましたが、
「あえてニアで勝負を挑む」坂田の姿勢が、やっぱり「らしいな」と思ったのも事実で。
そして松田さんが出たときは、10分間ぐらい松田コールが鳴りやまず。
あれを見たマリノスの首脳陣はどう思ったのかしら・・・。
終了のホイッスルが鳴った瞬間、坂田にかけよったのは、
坂田のことを「男の中の男」と言って慕っている、ユースの後輩アマノッチ。
兵藤さんが泣いているのも初めて見ました。
そして泣き崩れる松田さんを「よしよし」とやるマリノスケ・・・・。
これはセレモニー開始待ちの選手達。
坂田、この整列の最中、ちゃっかりジャージをはくという暴挙に(^^;)
他の選手はいつのまにかはいてたけど、
坂田は「どうしよこれ?どうしよ?」とかやった後、
おもむろにその場ではきましたからね(^^;)
ああ、坂田は最後まで坂田だ・・・(^^;)
そして監督の挨拶があったのですが、
ゴール裏からの松田コールにかき消されるという。
松田さんの前のミスターマリノスである木村和司さんは、
サポーターからブーイングされることはあったとしても、
ここまでガン無視されたのは初めてだっただろうから、
意外とショックだったかもしれませんね・・・。
監督・社長挨拶中に広げられた3番。
そして今回の件で「ごあいさつ」があるという社長は、
あらかじめ用意しておいた文章をオーロラビジョンに映して読み上げるという、
すさまじい最新設備の無駄遣いを(^^;)
しかもアドリブで選手の名前を呼ぼうとして、2人目で言葉につまったため、
涙で言葉につまったのか、それとも本気で忘れてるのかという疑惑を抱かせ、
さらなるブーイングがスタジアムを包みます。
で、結局3人目言わずに音読に戻ったからね、そりゃ誤解されるわっていう(^^;)
今回の件においてすごく思うのは、
「もっと別のやり方があったんじゃないのか」っていうこと。
世代交代は必要だし、功労者であろうとも切らなければいけないのが、
プロの世界だってことはこっちもわかってるんですけどね、
問題は「やり方」なんですよ。
サポーター全員が納得するようなやり方なんて存在しないとはいえ、
松田さんのおっしゃるとおり「気持ちの問題」が一番大きいのではと。
ダウンタウン松っちゃんの言葉を借りるなら、
「誠意誠意と言っているが、誠意って何かね?」ということです(^^;)
社長さんは「来季ACL出れなかったら辞める」みたいなこと言ってたけど、
ゴル裏の人たちはおっさんの首が欲しくて抗議してるわけじゃないし、
おっさんの「一人サロメ」が見たくて集まったわけでもないだろうに・・・。
そしてセレモニー終了後、松田さんがゴール裏でサポーターに挨拶。
「マリノスのサポーターは最高!」と言ってくれたのが本当にうれしかった。
「俺ホント、サッカー好きなんす!」
「だからもうちょっとだけ、続けさせてください!」
これにはみなさん拍手喝さいでした。
すぽるとややべっちでこの様子が流れていたので、
映像見た方もいらっしゃると思いますが、
本当に感動的なシーンでした。
そのあと、坂田や山瀬選手、河合選手なんかも挨拶にきたみたいですが、
用事があったので、松田さんの挨拶を見届けた後帰宅。
あとあとYou TubeにUPされてたの見て、また思ったのです。
「坂田は相変わらず坂田だったな」と。
来季どこでプレーするのかわからないけど、
どこまでも応援するからね、坂田。
今までマリノスでプレーしてくれて、サンキュー坂田。
そしてこれからもよろしく坂田!