遅刻の思い出 ブログネタ:遅刻の思い出 参加中
私自身はそんなに遅刻したことで強烈な思い出はないのですが、
高校のとき遅刻してきたS君(仮名)のエピソードは忘れられないのです。

うちの高校はサポート校というやつで、
午前中は普通の勉強をして、
午後からは自分の趣味の講座・・・
たとえば、演技や音楽やファッションの講座を受けることもできたんですね。
その講座を一緒に受講していたのがS君です。

その彼がある日、授業開始時間になっても来ないのです。
真面目な彼にしては珍しいなーと、同じ講座の仲間と話していたんですよ。
そうしたら、仲間の一人のところにS君からメールが来たんです。
その文面がこれだ。

「バスが工事中なので遅れます、すいません」

・・・ばすがこうちじゅう?(^^;)

そのメールを見た全員の頭に「?」が浮かんだのはいうまでもなく(^^;)。

「バスが工事中って、バスが事故って修理してるってこと?」
「いや、バス通りが工事中で渋滞してるんじゃない?」
「あるいは両方か?」
「おいおい、大丈夫かよ・・・」

先生も「ちょっと心配だわねぇ・・・」とおっしゃられて、
「とりあえず、こっちは授業始めて、S君が来るのを待ちましょう」という話になったのです。
当然、皆さんの顔には「心配」「不安」とかいう字がくっついているのが、
こっちにもよくわかるというか。

教室に漂う重苦しい空気。

・・・を打ち破るように「おはようございまーす!」とノーテンキな声が響く(^^;)。

はい、S君ご本人登場でございます(^^;)。
彼は遅れるといっていたけど、
基本的に時間にルーズなうちの学校では、
10分前後の遅刻は遅刻とみなされないのですよ(^^;)。
それでも律儀に連絡してきた彼に拍手・・・じゃなくて!

「おくれてすいま・・・・」
「S君、バスが工事中って何!!!

はい、全員の注目はここですよ(^^;)。

「え、あ・・・」

一瞬口ごもるS君。
そして彼の口から出た言葉に、また全員がひっくり返ることになるのです。

「俺、そんなメール送った?」

お・・・おまええええええ(^^;)。

で、そのメールを受信した仲間の一人が、
「え、さっきこうやってメールしてきただろ!」と、携帯の画面をみせたら、
「えええええ?」と大声で叫びやがったんですよ(^^;)。
叫びたいのこっちだよ(^^;)。

「い、いやその。
 バス通りが工事で大渋滞してて。
 どうしよう遅れると思ってパニックして、
 とりあえず遅れることだけは知らせとかなきゃと思ってさ・・・」

り、律儀なんだけど・・・当たり前のことなんだけど・・・・(^^;)。

当然、まわりから「まぎらわしいわ!」の集中砲火が浴びせられたのは、
言うまでもないのでしたとさ、ちゃんちゃん。

いやね、うちの学校いいかげんだったから、
彼みたいな律儀で真面目な人間は天然記念物だったのですよ。
でも彼の場合、なぜかその行動がすべてツッコミどころ満載になるのです(^^;)。
なんたって「何かご用ですか?」というメールを打ち間違えて、
「何か用ですか」と目上の人に送ってしまった人だからね・・・・(^^;)。