だって・・・「毎日に夢中だから 息してることさえ忘れてるんだ」

 

某天然水のCMキャッチコピーです。

 

 

・・・と言いましても、映画の中でのお話。

 

Daddy さんてば、何の脈絡もなく無性に「泣ける映画」を観たくなる時がありましてですね。

 

GReeeeN にも、横浜流星くんにも清原果耶ちゃんにも、特にコレと言って思い入れは無いんですが、前に観た『キセキ あの日のソビト』がそれなりに良かったので、どんなもんかな〜と・・・

 

で、こちら『愛唄―約束のナクヒト―』です。

 

 

平凡な毎日、他人を夢中になるほど好きになったこともなく、ただ過ぎていく日々の中、大人になってしまったトオル。
そんなある日、自分の人生のタイムリミットを突然告げられる。失意の中、元バンドマンの旧友・龍也との再会と、偶然見つけた“詩”との出逢いによって彼は、生きる勇気をもらい、恋というものに生涯をかけて全力で駆けてみたくなった―。
トオルを変えた詩。そしてその先にようやくめぐり逢えた運命の少女・凪。しかし、詩を綴ることをやめたその少女には誰も知らないある秘密があった…。
終わらない命など存在しない中で、今を夢中で生きるとは。刹那に輝くその運命が、名曲誕生の奇跡を起こす。

 

*映画『愛唄―約束のナクヒト―』公式サイト

https://aiuta-movie.jp/

 

 

・・・というお話。

 

ぶっちゃけ、よくある「余命もの」でして。

 

彼か彼女か、あるいはどちらもか、余命幾ばくもない中、例えば病院抜け出して、行きたいところへ行き、やりたいことをやって、途中で倒れて親にどん叱られて・・・みたいな、その筋の王道きちんと踏んでおります。

 

が、この映画は、そこにあと2回半ひねりほどが加えられてまして、期待に沿いつつ、ちょっと斜めを攻めてくれました。なかなか良かったです。

 

 

Daddy さん的に「ほほう」と思ったシーンのひとつ。

 

序盤ですが、これから初(?)デートに向かうトオルと龍也の掛け合いで・・・

 

龍也:あと、お前、気がついたらすぐ下向いてるから、そういうの絶っ対ダメ。

トオル:か、考え事しえんだよ。

龍也:あー・・・じゃ、そういう時は、むしろ上見ろ。

トオル:・・・

龍也:気が晴れる。つーか、どうでも良くなる。はっはは。

 

・・・とありまして、実際トオルが空を見上げたりして。

 

ただ、それでオシマイとはせず、すぐに続けて・・・

 

トオル:でも、下向いてたから、彼女が落とした本見つけられたんだよ。

 

・・・と、世の中何であれ、上面だけじゃないよ下面もあるんだよ、っていう切り返しがあったり。

 

 

その他、先立たれることを知ってしまった親の想いとか、先立つと判ってしまった子は親に何を残せば良いのかとか、「うっ」とか「あぁ」とか、思わずため息が出ちゃうような台詞もちょくちょくありました。

 

財前直見も富田靖子も、めっきりお母さんです。

 

 

そんなわけで。

 

 

映画全編を通して伝わってくるのが、まさに「思いを伝えること」だったりするんですが、たぶん、詩であれ、歌であれ、それこそブログであれ、伝えたいことが伝わるとは限らないよ、それでもやっぱり伝えたいんだよ、人は表現せずにはいられないんだよ、ということを伝えたいんだろうなあ、という物語でした。

 

ああ、何かややこしい。

 

 

「毎日に夢中だから 息してることさえ忘れてるんだ」

 

自らが書いた詩の一節がCMのキャッチコピーとして使われ、TVで流されているのを視て複雑な気分になる、ひょっとしたら「そうじゃないのにな」と思っているのかもしれない、そんなシーンもありました。


 

 

何かを伝えたい。

 

その時、分量の問題ではなく、送り手が言葉を尽くすのは当たり前のことだとしても、受け手がそのとおりに読み取り感じ取るとは限らない。

 

受け手の置かれた場所や状況によって違ってくるし、時を経ることで見えてくるものだってある。

 

そういうところで人と人とは意気投合したり、また擦れ違ったりもします。

 

けれども、たぶん、それはそれで良いんだ。

 

本当に大切なことは、送り手と受け手との、その間にあって絶えず変化して、そしてずっと変わらない。

 

すぐ傍にいても、遠く離れていても、あるいは此岸と彼岸とにいても・・・

 

 

同じ詩の全部を読んだとしても、やはり受け止め方は人それぞれ。

 

人の気持ち、癒やし、励まし、愛しい、哀しい、たぶんどれもが合っていて、おそらくどれもが違っている。

 

凪の詩「K」は、映画の冒頭、ナレーションとして全文朗読されるのだけれども、中盤、終盤と進むにつれて、自ずと別の意味を帯びてくる、そういう仕掛けになっているのでした。

 

 

「K」

 

息を吸って、吐く

そんな当たり前のこと、誰かに教わらなくても、

毎日繰り返してる

歩き方も、喋り方も、食べることも いつのまに覚えた?

人はいつか死ぬ… 小さい頃、誰かに教わった

 

当たり前のことを、人は自然に覚えたり、誰かに教わったり…

 

人を好きになる 愛し合う

それは自然に覚えた? 誰かに教わった?

きっと答えには気づけなくていい だって

 

毎日に夢中だから

息してることさえ忘れてるんだ

 

 

 

蛇足ながら、ナクヒトとは「泣く人。 涙するほど全力な人のこと」という意味なんだそうですが、何か、あまりにもそのまんまですね。

 

 

こちら、トレーラーです。

 

 

 

 

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ちなみに、「K」って何じゃらホイという方も多いと思いますが、映画の中でこんな「公式」が出てきました。

 

 

「i」はアタシで「y」はアナタ。ま、数学というより“なぞなぞ”なんですが、答えは映画を観ていただければ分かります。たぶん。

 

ヒント・・・

 

①可能性

②2人が近付く努力

③この公式は凪がトオルに出会ってから閃いた。

 

・・・ということで。

 

 

こちら、映画の主題歌「約束×No title」

 

GReeeN のアルバム『第九』に入ってまして、そうとは知らずに聞いた時には「ふ〜ん」くらいに思っただけだったんですが、映画を観てから聞くと・・・はい、違って聞こえますね。

 

 

 

おまけの Movie ver. ショートです。

 

 

 

映画は「もうひとつの愛唄」ということで、こちら、もとの「愛唄」。2007年発売のシングルですが、既に懐かしい、と言うか、これもまた違って聞こえます。