今まで家に泊まったお客さんで、クロアチア人は初めてだと思う。


今日で三泊目。


彼女はニューヨークに住んでいて、陶芸とか絵画のような仕事をしているらしい。(英語とジェスチャーを解釈したが・・)


外国人で三泊のお客さんは珍しくないので、いつも妻は同じ物を出さないよう献立に工夫をしているが大変である。


その上、彼女はベジタリアンで、肉や魚も駄目なので、いつもにも増して大変。


 今夜私は用事があって、八時過ぎに帰ってきた。


すると妻が、「今日も歌を歌って欲しいんだって!」


昨日、一昨日と、他のお客さんと一緒に「木曽節」を聞いてもらっていた。


部屋に行って声をかけたら、お風呂に行っているようで居なかった。


少し経ってから妻が呼んだらすぐ出てきた。


常連のOさんが撮られた、毎年11月23日に行なわれる「文化文政風俗絵巻の行列」の写真を見せながら、説明をしてから「長持唄」を唄った。


長持唄の囃し言葉があるが、右手を上げたら「ヤーレヤレ-」、左手を上げたら「ヘッチョーヘッチョー」と、予め協力を頼んでおいた。


彼女は私の声を聞くと、いつも「ビョォーティフル」と誉めてくれる。


今晩が最後の夜なので、落書帳に「クロアチア語」で書いていただいた。


   民宿親父の独り言


何と書いてあるか分からないが、最後に Arigato!Arigato と書いてあるから、喜んでくれているのだろう。


彼女を通じて、クロアチアの人たちが、日本に親近感や好意を感じてくれれば嬉しい。