∵ 工事

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 私は以前地元の小さな土建会社に勤めていた。

今は、好きな時に休んでいいから・・という条件で、バイト的に行っている。


現場代理人・現場責任者として三十年以上、現場を預かる立場で監督官庁や地元の人達と接してきた。


“良いものづくり”・“地元に喜んでもらえるものづくり”を心がけると共に、会社として利潤を上げることにも努力して来たつもり。


 発注者の監督員には、いろんな人がいた。

契約書には「発注者と受注者、対等の立場に立ち・・云々」という文言があるが、対等などと思っている人は誰もいないだろう。

請負(うけおい)は請負(うけまけ)という言い方がある。


 妻籠宿の裏で工事をしたとき、発注者・受注者による地元説明会で、私が地元の人を代弁したり、地元の立場で疑問点を質問するので、終わって外に出たとき発注者の人から、

「我々に協力して、我々の立場で話をしてもらわないと困る」

と強くなじられた。

南木曽町の仕事をしたときも、後々のことを考えて工事をしようとすると、二十歳ほど年下で高卒四年目ほどの職員から

「なんであなたはそうなんですか!」

「言ったとおりにやってくれればいいじゃないですか!」

と言われ、

「図面の前で考えたことと現場は違う」

「言うとおりに作れば、後々困ることが目に見えている」

「地元の人たちが使いにくく、困るものを作ることがよいことだろうか」

と、言い返したかったが“うけまけ”である、無言で抗議した。


 今日、仕事に行った先で地元の人から、

「発注官庁の監督員達は、どこを向いて仕事をしているんだろう」

「地元のことを考えて仕事をしているとは到底思えない」

「自分達の仕事を作るために仕事をしているんじゃないか」

という話を聞いた。


 一生懸命やっている人たちも沢山いる。

しかし、発注者側の体質的に、批判どおりの人が多いと私も思う。