大槻義彦名誉教授、現代マジックをナメてはいけません

先日、テレビ朝日の番組で「ビートたけしの超常現象（秘）Xファイル」というのをやっていたのですが、その中で「相手の考えを瞬時に読み取る」という自称超能力者、ティモン・クロース氏が出演されていました。

これに対し、超常現象否定派の大槻義彦名誉教授は、ティモン氏に「私のiPadの暗証番号を当ててみろ…もし当てることができたら私は早稲田大学の名誉教授の称号を返上する」と宣言したのです。

そこでティモン氏は、大槻氏に暗証番号を紙に書くようにと言って紙を手渡します。

しかし、大槻氏は「それが圧電紙ならどこかのスマホとかに送れてしまう」と言ってジャケットの内ポケットからメモ帳を取り出し、自分が用意した紙に暗証番号を書きます。

もうインチキはできなと思われたティモン氏のパフォーマンスですが、なんとティモン氏は見事に大槻氏の暗証番号を読み取りiPadを開いたのです

大槻氏には約束事がありましたよね…

そう、名誉教授の称号を返上しないといけません。

周りに迫られた大槻氏は、「名誉教授は返上します…」と言ったあとに、「ただし1カ月考えます」という。

私が思うに、大槻氏は現代マジックをナメ過ぎています。

見たところ、ちっとした手品すら見破る目を持っていないのに、世界レベルのマジックに真っ向からぶつかっても勝てるわけがない…

アメリカとかでプロ専用のマジックショップへ行くと、巧妙にできたグッズがたくさん販売されています。

たとえば、えんぴつ立てに立ててある「赤」「青」「黄」の油性マジックがあります。

マジシャンは目隠しをしているので観客が何色のマジックペンを手に取ったかわかりません。

観客は自由に選ぶのだが、ひとつ取るたびに家の図が書いてある塗り絵に対して「そのペンで屋根を塗ってください」、次ペンをとると「そのペンで壁を塗ってください」、そしてまた次のペンをとると「そのペンでドアを塗ってください…」と指示をされる。

塗り終わると、マジシャンは「私は予言ができるので、あなたが赤で屋根を塗り、黄色で壁を塗り、青でドアを塗ることは、わかっていました」と言って、あらかじめ用意してあった予言の文章、または観客が塗ったものと同じ色の家の塗り絵を見せるのです。

誰でも驚くと思います。

でも、実際にはペンに電子センサーがついていて、人が触るだけでマジシャンの背中に張り付けてある小さなバイブレーションが振動して、観客が何色を手にしたかわかるのです。

背中の右に付けてあるバイブレーションが振動したら赤、左に付けてあるバイブレーションが振動したら青、真ん中なら黄色という具合に…

ペンの色を選ぶのは観客の自由ですが、そのペンでどこを塗るかはマジシャンが指示をするので、結局はマジシャンの思った通りの配色になるわけです。

ここで、「私はもう何日も前からあなたがこの配色で家を塗ることをわかっていました」などと言えば予言者になるし、「私の話術であなたを誘導したんです」と言えば心理学に特化した人間だと思わせることができる。

ただ、この程度のグッズはそれほど大したものではなく、耳に入れていても外見からはまったくわからないイヤホンなど、驚くほど巧妙にできたものがたくさんあります。

ちなみに、テレビに出るようなマジシャンは、専門業者から数百万という金額でグッズを購入するそうです。「ほかのマジシャンには絶対に売りません」といった独占契約の場合は数千万という金額になるときもあるといいます。

ちょっとした手品すら見破れない眼力で、世界レベルのマジシャンに立ち向かったりするから男らしくない発言をしなければいけなくなるんです。

今後も超常現象否定派として戦っていくのなら、優秀なマジシャンとタッグを組むとか、味方になってもらうとかしたほうが良いのではないかと思います。

※ただいまAmazonキャンペーン実施中

キャンペーン期間中、書籍『最強の催眠術』をAmazonで購入された方には、催眠にかかったことのない被験者が初めて催眠にかかっていく様子を収録した特典動画『催眠術のかけ方-ラポール形成から深催眠まで』（約17分）をもれなくプレゼント致します。

一回目の催眠誘導では、まったくの覚醒状態からラポールを構築し、名前が思い出せなくなる記憶支配の時期に到達するまでの作業をノーカットで撮影しています。二回目の催眠誘導では、カタレプシーから入り、数字の7が記憶から無くなるまでの誘導を行っています。

この特典映像を入手したい方はAmazonキャンペーンに参加して動画をGETしてください。

【書籍】

***********************************************

催眠全般の基礎作りと技術向上のための本です。