主人に救われたことは
これまでも数え切れないほどあって、



今もなお、
その時のひとつひとつに感謝しかありません。






先日
主人との会話の中で
母乳が出なかった時の話になりました。



母乳がでないなんて
考えもしなかった当時のわたしは
本当に悲しくて
辛くて
母親失格の烙印を自分で押してしまっていた頃があり、



産婦人科での母乳を与える前とその後の
体重測定の数値を見る度に



ごめんね…




とポロポロと涙している自分がいました。



母乳が出たら
免疫力もプレゼントできるのに…。





諦められなかった私は
母乳のことを調べて
桶谷式マッサージの存在を知り、


そこで初めて
なぜ母乳が出ないのか
母乳の意味
食事の大切さ
など
知らなかったことをたくさん教えてもらいました。





食生活を改善し、
マッサージにも通い続け、
とにかく必死だった私を支えてくれたのは




主人でした。





なんで出ないの?
とか
もういいじゃないか
とか
どうしてそこまでするんだ
とか
ミルク飲ませたらいいじゃないか




そんな言葉は
ひとことも言わず




マッサージを受ける時も送迎してくれ、
試みる私をいつも尊重し
見守ってくれました。




結果、
どんどん出たわけでもなかったのですけれど、
(あまりにもこだわり過ぎてストレスが大きかったのもひとつの原因だったと思います。)




やりきったし、
食生活の大切さや
自分の身体をいたわること、
執着し過ぎないことなど
たくさん知らなかったことを勉強できたのは
とてもいい経験でした。



「あの時、
パパが
わたしがやりたいことを存分にさせてくれたのは、本当に感謝してる。

異常なほどこだわってたのに、
何ひとつ咎めることもなかったもんね。


もし、
あの時
やりきることをとめられて、
諦めていたら



後悔しか残らなかったはず。


でも、
やり切らせてくれたから
パパに感謝しかない。」





そうわたしが言うと



主人は
いつもの穏やかな口調で
こう話してくれました。




「とんでもないよ。

あの時、
母乳が出ないと悩んでいるママの気持ちを
なんで悩む必要があるのか
初めはまるで分からなくて、


母乳出ないんだったら
ミルクがあるから
それで済むじゃない
って正直そう思ってた。



でも、
ゆーたに母乳を飲ませてあげたい
って一生懸命に
いろんな試みや
勉強をしているママをみていて、



俺も勉強しなきゃ
って思って調べてみたら
母乳ってこんなに凄いんだって
初めて知ったよ。



父親って
無力だ。
なんにもしてあげれない
って思い知らされた。


せめて
ママがやりたいことをやらせたいって
そう思った。」






知らなかった。




主人がそんなことを思ってくれていたなんて
何も知らなかったから、




思わず涙が出てしまった。





最初、
流産した時も
わたしはすぐ次の希望がもてていたけど、



主人は
私の身体が弱かったから
もしかしたらと
子供を授かるのを
諦めていたらしく、



でも、
そんなことを話すと
私を傷つけてしまうと思って



心の奥底にしまっていたと。









長男くんを
私の落ち度で入院させてしまった時も、



わたしがインフルエンザをこじらせて入院した時も



どんなときも
私を責めることなく
わたしの盾となって
守ってくれていたのを後で知りました。




まだまだ数えきれないほど
たくさん
たくさん
私を救ってくれたことがあったから、




喧嘩して主人に落ち度があっても
堪えきれないことがあっても
家出するくらいのことがあっても



してもらってきた感謝があまりにも大きくて
それを思うと
何でもちっぽけなことに思えて



素直になれるわたしがいます。





今日も主人は
私を喜ばせようと
いろんなことを考えてくれてる様子



ズルいよね~

それだから
何でも許さないといけなくなるじゃない





今日も幸せ
おかげさま
感謝。






千恵子