「ママのメロンパンが食べたいな〜」
もうどのくらい前に
そう言ってくれたのか。
気にはなりながらも
ずっと作ることなく、日々が過ぎ、
年を越してしまった。
年が明けて
ぽーん
と1日予定が空いた時、
今日メロンパン作るからね〜
と
リクエストくれていた次男へ
朝、登校する時に声をかけていた。
久しぶりのパンの生地のてざわりと
ゆっくりとした時間が
なんとも心地よく、
ルンルンで
パンの発酵を待つ。
次男が
帰ってくるなり
「メロンパン作ってくれたと~
めっちゃいい匂い~」
小ぶりなメロンパンが
24個焼き上がり、
もちろん、
焼き立てを次男は瞬く間に3個ほおばって
ご満悦でスイミングへ
出かけていった。
実家へも届けると
父も母も
「千恵子ちゃんのパン食べたかね〜
って
今話しよったよ~」
と。
月に1度は
またこうやってパン作ろう。
待っていてくれる人がいてくれて
美味しいよ〜
と言ってくれる人がいて、
あったかい気持ちでパンを作れる時間をもつことは
わたしにとって
大切なことだな。