何年ぶりだろう。
実家に泊まるのは。
そして、
この道を歩いてお寺に行くのは。
しかも
長男とふたり。
まだ
祖父が元気だった
私が小学生の頃は
祖父を先頭に
大名行列バリに(笑)
この道をぞろぞろと親戚一同総出で
お寺へお参りに行っていたことを思い出す。
楽しかったな。
いろんな光景が
変わった。
実家へ戻ると
父が
大豆を殻から出す作業をしていた。
「ふくゆたかだね〜」
と言うと
「ほ~
よく知っとったね〜」
と父。
「ほれっ」
美しい大豆をみて
「こんなに手間がかかると?
じいちゃん
すごかね〜」
と長男。
次男の発熱がきっかけで
実家に息子2人とお泊まりすることになり、
今日は
家族5人で自宅から1時間ほどのお寺へ
お参りする予定だったものを
主人と義母に任せ、
わたしは実家で
猫のゴンちゃんと遊んだり、
父と母と一緒に
大福を作ったり。
歩いてお寺へ行った時、
長男は
自分のお年玉からお賽銭を入れていた
お昼は焼肉を焼こう
と父が言い、
母がちゃかちゃかと準備してくれたり、
みんなで箱根駅伝を観たり
ゲームで脳トレして遊んだり、
普段しないことがたっくさんできた。
体調があまり良くない父も
外の陽気に誘われ
大豆の処理を終え
「やればできるね。
やらなければそれまで。
動く
動く。」
と言っていた。
うん、
本当にそうだね。
と
父の底力を感じたりもした。
夕方前に帰るとき
父に
「帰るよ〜」
「……」
「帰るね~」
「……」
聞こえないふりをする
父。
子供たちが声をかけると、
「なんで帰ると〜?」
という父の声。
隣の部屋にいた母と目を見合わし
クスリと笑う。
お父さん。
また来るよ。
帰宅すると、
義母がニコニコと
主人が天山までまわってくれて
綺麗な景色がみれたと
嬉しそうに話してくれ、
お互い
親と仲良くできた一日だったな
と
体調が優れなかった次男がもたらした
想定外のプレゼントみたい。
ご先祖さまに
ありがとうございます