戦後、

10人兄妹の末っ子に生まれた母は、




7人兄弟の四男でありながら、

実家を継いだ父と結婚。



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祖父母のいる農家に嫁ぎ、

3人の子育て、

慣れない農作業、

ことあるごとに

本家に集まる大勢の親戚のお世話、






そして、

祖父母の介護。







ずっと

ずっと





自分のことは後回しで

家のために身を粉にして

尽くしてきた。






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そんな状態だったにも関わらず、

わたしは母の口から

愚痴ひとつ聞いたことがなかったし、





人を批判することも

悪口を言うことも





一切なかった。






そんな母を

わたしはずっとみてきたのに、






母の偉大さに気付いたのは、

私が結婚し、

子育てがひと段落したあたり。








もうすぐ50年が経つ今もなお、






父とふたりで

お天気と仲良くしながら

農業に携わり、

日々料理をつくり、

家事をこなし、

元気に暮らしている一方、








私達子供や孫のことをいつも気にかけ、





自分に何か出来ないか。






そればかり考えている。






私達が遊びに行くと




美味しい手料理を

たくさん

たくさん

用意してくれるものだから、





子供たちはもちろん、

わたしも

主人も

実家に行って、

母の作る料理を食べるのが

とても楽しみで、






その度に





「ばあちゃんの料理美味しいおねがい





と子供たちは喜んで美味しそうに箸をすすめる。







母はその度に

嬉しい顔をするのだけれど、







そんな母が最近、





「リズムダンス楽しかよ~ラブ







「千恵子ちゃん、

お母さんにも、

そのリップ買ってきてくれんね☺」


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「千恵子ちゃん、

これ塗りやすかね~

良かったよ〜✨





手もね、

みてみて~

白くなったやろ~✨」


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と美しくなること、

自らが喜ぶことを




それは

とても嬉しそうに話してくれる。







そんな笑顔は

わたしが

未だかつて見たこともない

少女そのものの無垢で天真爛漫なもので






こんな風に笑うんだなぁ





今までの笑顔が


【母】という立場での笑顔




というのであれば、





この笑顔は

まさに

湧き上がるものそのもの。






まるで違う笑顔をみて、






笑顔って、

こんなに内面がでるものなのだと

母を通してあらためて気付かされた。






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73歳。






これからはもっと自分の好きに目を向けて

人生謳歌するであろう母の姿をみれるのが

本当に嬉しい。





そして、


いくつになっても


「今さら」

「どうせ」


と言わず、

楽しみながら

美しくなることの意識をもつ女性は

素敵だと


母の姿をみて思う。





いくつになっても、
美しくなることに許可をして
ピカピカに自分磨きしましょうね。
どんどんミラクルがおきだすからおねがい