先日、
父が誕生日を迎えました。




73歳になります。


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私の父は
愛情が深すぎて、
それがもとで
母とも
家族
親戚
地域
職場
あらゆるところで
いろいろなことがありました。






想いが
強いんです。







そんなところは
父に似たのかな。




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愛情表現というものは
人それぞれいろんなカタチがあるから、





もし、
その表現が
自分にとって求めていないものだったりすると
それを
【愛】
として
受け止めることは難しいかもしれない。





それが
親であったり
近ければ近いほど。



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長男がまだ小学生の頃、
5年生くらいだったかな、





実家に行った時に、
お酒も入った父が
よかれと思って
長男に話すのだけれど、





よくあって欲しい
という想いがあまりにもエスカレートして
追い詰めてしまうような口調になり、





あぁ
また…。






こうなったら
誰も止められない父。





母が何度も
この子をかばう度に





逆に母が攻撃される。







帰りの車の中で




「ママ、
もう
じいちゃんイヤだ!

もう
じいちゃんとこ行きたくない!」





助手席でワンワン泣きながら
わたしに全身で訴える長男。





そんなこの子に、






「ゆうちゃん、
ごめんね。


そうよね、
イヤだったよね。


でもね、
おじいちゃんね、



ゆうちゃんのことが大好き過ぎて、
ついあんな風になっちゃう。




ゆうちゃんにとっては
いらんことよね。




ホント
イヤだったね。




ただね、
あんなじいちゃんでもね、





ママにとって
たったひとりのお父さんで、




ママをね
大事に
大事に
育ててくれたんだよね。




ほんとはね、
とっても優しくて
優しすぎて
あんな風になっちゃう。




でも、
ゆうちゃんにとっては
そんなの分かんないよね。




ごめんね、
ゆうちゃん。」






すると、
それまで泣きわめいてわたしに
訴えていたこの子が






ピタリと泣くのをやめ、
そのまま何も会話がないまま
自宅へ到着。




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その後、
この子が実家へ行くことを拒むどころか、




自ら
父に話しかけるようになった。





もちろん父は
おおいに喜び
本当に嬉しそう。








それだけではなく、
驚いたのは、
あの時のように
父がエスカレートする時にでも




上手に
笑って
上手くかわしている。






そんなこの子に
父は






「あ〜
もうじいちゃん
参った参った照れ







嬉しそうに降参状態。





そして、
中学校になっても





高校生になった今もなお、




自ら
自転車で実家へ行き、




時には



「じーちゃーん、
なんかてつだおーかー」




と農業を手伝ったり、




誕生日には
自分から




「じいちゃん、
誕生日
おめでとー」




と電話をしてくれている。







「はい、
これ
ばあちゃんからおみやげー」




よく
私には何も言わず
実家へ寄って
顔を出してくれている。






両親2人だけの生活をしているから
こうやって
ふらっとでも来てくれると
とても嬉しいと




母は
よく
わたしに話してくれる。






今年この子と一緒に
父へのプレゼントを選び、





「じいちゃん、
はい、
誕生日プレゼントー」





この子が渡すと






それはそれは子供のように嬉しそうに
包をあけ、




「おっ!
こいはよか!

ぬっかねー!

似合うねー!

ありがとう!

ゆーたくんラブ


ね!

ほらみて!


お母さんラブ




何度も
何度も

ありがとうを繰り返し


子供のように
無邪気に喜ぶ父。





帰りの車の中で長男は






「じいちゃん可愛かったね~ウインク





と嬉しそうに私に言うその眼が
また優しくて。


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あの時
まだ小さくて
全身で
イヤだ
と泣きわめいていたこの子が







車の中のわたしとの会話で
何を感じとってくれたのだろう。






子供だからと思わず、
いや
むしろ
子供だからこそ





私が思う素直な気持ちを伝えられたことが
良かったと




そして、
その想いを汲み取ってくれたこの子に
私は今でも感謝し、
それは
一生忘れることはない。






私の悲しむ姿をみたくなかった
のかもしれない。




父の愛を素直に受け取ってくれた
のかもしれない。





それは実際分からないし、
聞いたところで
この子は
それについて何も言わないだろう。





そういう子だから。









そして、
わたしは
この子が1歳の頃くらいから
私の誕生日には





「わたしを育ててくれてありがとうねおねがい


実家に行くと
父に
そう言って
握手をする。






そんな声掛けをするようになったきっかけは
またおいおいと…。


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自分の気持ちを素直に伝えていますか。
悲しい時は悲しいと。
辛い時は辛いと。
そして、
嬉しい時は嬉しいと。
素直になってね。
素直は最強の武器よ。
子供にも
パートナーにもね。
ちゃんと自分の気持ちを伝えるの。
by ちえりん