福岡で開催された
日本PTA九州ブロック研究大会

24日、25日の二日間
参加する機会をいただきました。

二日目の全体会の会場は
マリンメッセ福岡。

実は、この日の基調講演は

女優の
藤原紀香さん。

『地球社会と共に』
という演題で

特定非営利活動法人
smile please☆世界子供基金

としてお話されました。




紀香さんは
全身で、
それはそれは力強く
私達に

なぜ、危険をおかしてまで
アフガニスタンへ行きたい
と思ったのか


ご自分が撮影した写真を通してお話されました。

そして、
芸能界へ入るきっかけとなった経験と
、先を見据えての決意、志、
自分が果たすべき役割を心に留めおき
今がある、
ということを知り、

私は最初から
涙がこぼれました。

そして、

紀香さんの話を聞きながら
私は
何も分かっていなかった自分がいることに
愕然としたのです。


~恵まれない子供達に~

というフレーズは
この日本でたくさん聞いたり
見たり
しているはずです。

かくゆう私も
そんな気持ちで募金をしていました。
(こちらは豊かだし、平和なのだからのような)

でも、
今日の紀香さんの話を聞いて、
私は
自分の頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。



恵まれない子供達

だなんて
私のとんだ思い違い。


平和で、豊かな日本にすむ私達よりも
はるかに

心」が豊かなのだと。

発展途上国に住む子供達の写真は
これまでまで何枚も見てきたはずなのに、

今日ほど
感銘を受けたのは
恥ずかしながら初めてでした。

写真に写し出されている子供達は
この過酷な環境の中にありながら、

みんな
希望に満ちあふれたキラキラとした瞳と、穏やかな笑顔。


役に立ちたい。
与えたい。
ひとの笑顔をみたい。
勉強したい。
働いて、自分も世の中の役に立ちたい。

そんな思い、志がはっきりしている。


ある時、
現地でガイドをしてくれた男の子に
紀香さんが

「あなたはどうしてガイドになろうと思ったの?」

と聞いたそうです。

すると
「ぼくは、いろいろな支援や、環境を整えてくれた日本人に日本語でお礼が言いたかった。でもその時、
ありがとう
って
日本語を知らなかったから
伝えられなかった。
だから、
日本語を勉強して、
そして、この国と日本人の架け橋になろうと決めて
ガイドになった。」


そう答えたそうです。

また、
ある女の子のお宅にお邪魔した時に、

チャイ

をいれておもてなしをしてくれた時、

大変な思いをして、やっと少し手に入れることのできる、こんな貴重な水は
あなた達が使って!
私は日本から持ってきた分があるから大丈夫よ!

そう紀香さんが言った時、
彼女は笑顔でこう言ったそうです。

飲んでください(*^^*)
お客様は神様からのプレゼントだから。




私は
日本に生まれ、
戦争の危険にさらされることもなく、
食べ物にも
なにもかもが手に入る生活を知っています。

知っているが故に
万が一
の時に
果たしてそんな笑顔で人に提供できるものなのだろうか。

そうとっさに考え、

この子供達は
あちこちに埋められている地雷の
命の危険が隣合わせの環境、
また、
物質にもなにもかもが最悪の状況の中、

無償の心で
笑顔をもって人に与えることができている。

なんて
心が美しいのだろう。


本当の意味の豊かである
というのは
こういうことだ。

可哀想なんかじゃない。

可哀想なのは

この平和な日本に住み、
あたりまえではないこのありがたい環境や社会を
あたりまえ
だと思い、
感謝の心がない自分勝手な人。

紀香さんは
絶対にこの子供達の前で涙はみせないそうです。

涙するときは
自分が無力だ
と感じた時、
誰もみていないところで、隠れて泣いてしまった。
そう話されました。

だから、
子供達はもちろん、
子供達と一緒に写真に写っている紀香さんは
いつも最高のsmile。



この基調講演の前に、
東北の震災地と交流を深めた
中学生達の話がありましたが、

メディアを通しての事実から
自分が感じ取ったり、思ったりしたことと、
実際自分が足を運んで現地の人と触れたり、自分の目で確かめたりすること
では、
全く違う事実があった。

復興ではなく「福興」
に力をいれ、
とにかく
忘れないでほしい。

そう、しっかりとした口調で
発表してくれました。

経験は宝。
そこで感じたことを行動にうつす。



紀香さんは
その中学生に向け、

自分は
世界の子供達の現状を伝え、
理解し、賛同してくれる人が増え、
学校ができた。

だから、
想いを伝えていってほしい。
自分だけにとどめないでほしい。

国の法律をも動かす力があるんだ
ということを知ってほしい。

そう力を込めて語りかけられました。


美しく
優しく
熱い方でした。




このようなチャリティー写真展で
集まった入場料を資金として、
学校をもう4校も建設され、
教員のトレーニングもサポートされているそうです。




食べ物を嫌いだからと残したり、
勉強がめんどくさいと言ったり
目標がない
そんな子供達にむかって、

「世の中にはね!
食べたくても食べられない。
勉強したくてもできない。
働きたくてもできない
そんな子供達がたくさんいるんだよ!
あなた達は贅沢なんだよ!」

そんな言葉で言ったって
わかるはずがないですね。

「だから?」

となります。

そもそも伝え方が間違っている。

今日、紀香さんのお話を聴けて
そこがはっきり分かりました。

帰宅したら、
子供達と語りあおう。

きっと、
感じ取ってくれるものがある、

そう信じます。

中学校の
PTA本部、副会長としての任期も
来年3月で終わります。

ここに携われたおかげで
私はたくさんの貴重な経験をさせていただきました。


してやっている
のではなく、
あらゆる人達のおかげで全てが成り立っているという

おかげさま。

という感謝の気持ち。


伝え、
繋げていくことが
どんなに大切なことかを
あらためて自分の中に落とし込め、

最期まで、
やれることは全てやろう。

そう誓った日ともなりました。



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佐賀
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愛と感謝を込めて。