岩手の平泉から山形の米沢へ出発だ。
もちろんレンタカーのナビ頼り。
途中一か所だけ、人間の勘に頼ってナビを無視した。
結果はどっちが良かったかわからないが感じたままに軌道修正。
ナビは目的地までの距離はもちろん、到着予定時刻まで出る。
現在のスピードによって若干予定時間が早まったり遅くなったりするみたいだ。
予定ではぎりぎり明るいはず。何とか明るいうちに着いてくれれば・・・。
到着!
夕方近くにはなってはいたがまだはっきり見える。
そして、この旅を東北にしようと決めた最大の要因が
10年ほど前に読んだ「小説 上杉鷹山 上・下巻」であった。
米沢藩は藩祖上杉謙信の名家に仕えることを誇りとしたが
当時の米沢藩は既に財政難で窮乏の極みにもかかわらず
栄華を誇った時代と同じ暮らしを役人たちが維持しようとして
仕事はそこそこなのに税金(年貢)はたくさん取りあげ、民から悲鳴が上がり
国が疲弊していたところへ鷹山が救世主のように現れたわけだ。
特に上杉鷹山は17歳で藩主となり当然家臣からは抵抗に次ぐ抵抗にあいながらも
倹約と粛正を繰り返し、思い切った改革で立て直す姿に共感したのだった。
そして彼の思想に触れたときにこれは是非会いに行かねばと誓ったのである。
もちろん会うと言っても今はいないので彼を祀ったこの上杉神社とその中の
彼のお墓に出向き彼の遺志にすこしでも近づきたい思いではるばるやってきたのだった。

有名な「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」は鷹山の座右の銘。
第35代合衆国大統領のケネディ大統領いわく「日本で一番尊敬する政治家は上杉鷹山」というのは有名な話だ。
ちょっと遅くはなったけど、ようやくこれて感激でした。
逆に遅くだったためあたりに人影も少なく静かでゆったり流れるときの中で
心が通じ合えたような勝手な想像をしたのでした。
そして魂喜村の未来にきっと力を貸してもらえると確信し、この地をあとにした。
今日の泊りは蔵王温泉。さらに癒されようね。
ここでもお腹いっぱい、温泉最高!
しかも宿のオーナー?はご同輩で何かと気にかけてくれてありがとう!

明日の青森も楽しみだね!