漢字は四つまとまって四字熟語になると、かなりまとまった意味を表すようです。

面白いですね。

ご一緒に四字熟語の世界を楽しみましょう。

 

晴好雨奇(せいこううき)

晴れても雨でも自然(の眺め)はすばらしい。

 

一見類似している四字熟語に晴耕雨読があるが、両者の心境は決定的に異なっているように思われる。

晴好雨奇の主体はあくまで自然にある。

これに対して、晴耕雨読は晴れれば耕し、雨ならば読書するというように環境に応じて流れるように適応する人間の心境が主体である。

重なる部分はあろうが、違いを強調して言えば、自然主体か人間主体かの決定的相違がある。

前者の方が行雲流水に近いとも言えるかもしれない。

前者の方が自然と人間の相対的観念の障壁が低いとも言えよう。

前者の方が「から」(理由)がさしはさみにくいとも言えるかもしれない。

 

人によってそこまで差異を認める必要はないという意見の人もいるかもしれないが、私にはこのように感じられる。