SDGsの3・4番目は

 

3)すべての人に健康と福祉を

4)質の高い教育をみんなに

 

です。

3番目から考えてみます。「健康と福祉を」といった場合、死んでしまったらおしまいですから、先ずは「死に至る病」を取り除くことがポイントだと思います。具体的には結核・マラリア・エイズ・水が原因の感染症などです。

 

そのためには

①該当する病気の薬を作っている製薬会社は、開発途上国に出来るだけ安く供給することを条件に各国が減税処置を講じる。

②投資ファンド・投資信託に該当製薬会社の株を長期的に保有することを義務付ける。

③航空産業は新型コロナで大打撃を受けているので、薬を開発途上国へ輸送する仕事を回し、win-winの関係を築く。

といったことを検討したら、どうかなと思います。

 

④感染症・衛生に関する教育を普及させる。

というのも重要ですが、これは次の項目と被ります。

 

4番目を考えてみましょう。我々が「質の高い教育」と聞いた場合、どのような教育を考えているでしょうか。無意識的に近代学校制度を考えているのではないでしょうか。学校というかなり規模が大きなものを作り、そこに何百人の生徒が通い、文部科学省などによって指導内容が決められているというような……。このような学校制度は近代・現代に適しているから存続しているわけですが、近代学校制度というのは歴史的にはそんなに古くからあるものではありません。

 

またそれぞれの国の現在の立ち位置(開発途上国か否か、女性に対する教育の必要性が国民的合意になっているか否かなど、紛争が激しい地域か否か)によっても教育「戦略」は変えられて当然でしょう。

女性は教育しなくてよいという選択肢はあり得ませんが、日本にも共学の他に、男子中高・女子中高大などがあります。

日本の明治維新を支えた(福沢諭吉などを出した)適塾や(伊藤博文などを出した)松下村塾は現在の学校制度から見れば非常に小規模な学校です。教えている科目(テキスト)もそれほど多いわけではありません。

 

それぞれの国が、自分の国の立ち位置を考え、柔軟に対処する所から始めるべきでしょう。

教育科目も読み書き算盤の他に「飲料水科」とか「公衆衛生科」とか「ケータイ使い方科」とか必要な物を切り分けて、その科目を優秀な成績で卒業した人にはそれぞれの科目限定の「布教師」の資格を与え、集会を行ってもらうとか、考えてもいいのではないでしょうか。

紛争が激しい地域ではラジオでの基本教育の充実とか、配布できる地域に「生活実用百科」のような本を配るとかでしょうかね。

 

SDGsの3番目と4番目、私はこんなことを考えました。