「自由とは選びとること」(村上龍著書)を読了。
若者の悩み相談を村上龍氏が受ける内容。
こういう本を読む自分も、きっといろいろ悩んでいるのだろう。
給料が安い、仕事がきつい、老後が不安、そうした悩みは多くの人が抱えていると思う。
でもこれは悩みではなく、現実。多くの人に立ちはだかる現実。
悩みが現実に言い換えられたからと言って、気持ちが晴れ晴れとするわけでもない。
むしろ、答などないと言わんばかりに突き放された回答に、でてくるため息。
でもそうした回答の中にもヒントになるようなことは書かれてあった。
国や社会、会社に頼るのではなく、自ら考え、行動すること。
仕事がない、収入が低いと嘆く人がいる一方で、これまでにない業績を上げている企業や、起業や独立をして成功している人だっている。
自分の目の前にある現実に直視し、自分はどうすればいいかを考える。
一生懸命に考える。
すぐに答えは出ないだろう。1週間でも1か月でも考え続けて、できるところからでいい行動に移す。
自分にできるところから改善していく。行動していく。
その積み重ねが、乗り越えられなかった現実の課題を乗り越える唯一の道。
その道のりが困難であったとしても、現状から抜け出したいなら、心底そう思うなら、自ら考え、行動すること。それを積み重ねていくこと。
自分の人生の責任を自分でとって行動していく。
自由ある人生を生きたいなら、そうした覚悟が必要だ。