パソコンの中を整理していすと懐かしい文章が出て来ました。
無錫で暮す生活を書きとどめて置きたいと2004年からホテルで書き始めました。
かなり古いので参考にはなりませんが、
定年後を楽しく過ごした生活が少しはご理解いただけると思います。
現在の中国の躍進と比べて見てください！！
76歳を過ぎるまで働くことが出来ました。
2007年記
今日は高速バスで済南から3時間かけ
滕州市の工作機械製造の会社まで行くそうです。
ホテルを7時15分に出てバスターミナルへ、確か滕州まで54元のバス代でした。
7時45分発に乗りましたが街中をのろのろと30㌔弱で走る高速バスです？
おかしいと感じてはいましたが。
高速道の入り口でストップしました? 停留所は有りませんよ！
車掌が降りて大声で人を呼んでいるみたいです？
数人が集まってきて、何か話をしています？
バスに乗る人と交渉をしているみたい ！
まもなく4人が乗車してきました。
すると次の客探しに50メートル程走り交渉しています。
その間5、6分は止まっていましたよ。
やっとバスは走り出しました。
あとで判りますが大変な高速バスに乗ったのです。
1時間ほど走るとクーラーが故障です。
この時、私たちは燃料節約で切ったものと思っていましたが？
側面の窓は開きません、天井の小さな30センチほどの窓が開くだけで
車掌が２ケ所の扉を開きましたが、車内は35.5度の蒸し風呂状態です。
エアコンなしのバスに乗るのは何十年ぶりでしょうか。
私は車窓から珍しい光景を見ながらの旅で飽きません。
高速道路を走って滕州市へ行くはずですが・・・・・
何故か国道に下りて走り始めました？
露天の青空市が見えるのはおかしいと崔さんが話します。
乗客の一部から大騒ぎになりました。
予定時間に着かないことを怒っているのだと崔さんから説明がありました。
てっきりエアコンを止めているので怒っていると思ったのは私の勘違いです。
これは故障のようです。
しばらく走ると途中で乗ったお客が降りて行きます？
違法乗車をさせ廻り道をしていたので時間通りに到着しないわけが理解できました。
高速バスはバスターミナルからターミナルまで走り、
高速道に停留所があれば止まりますが・・・・・
これが認可された中国のバス運行ですよ。
私たち3人は始めて訪れる地ですから国道を走ることが違反だとは気がつきません。
乗車賃は運転手と車掌の懐へ入るのでしょうね？
少し走ると大きな城壁が見えました。
曲阜城だそうです！
この城壁の中に孔子廟があるそうです！！
工事をしていますが、まもなく復元のようです。
この近くで孔子が誕生したと崔さんから説明がありました。
不正乗車のお客さんが乗ったために私たちはこの様なものが見えてラッキーです。
国道をもう少し走りますと街のはずれになり
見えた光景はこれですよ！！
この辺りも今が麦の収穫時期です。
やはり道路に麦を干しています、それも国道ですよ！！
面白い光景を見ることが出来ました！！
最初にパトロールカーが赤色灯をつけて走り、
その後に泥水を積んだ散水車が続き、最後にまたパトロールカーが護衛しています。
道路不正使用で干した麦に泥水を麦に掛けていくのです。
農工は慌てて麦を道路の隅にかき集めていますよ！
これぐらいの強行手段をしないと国道が狭くなり交通停滞を起こすのでしょう。
さて泥水をかけられた麦はどうするのでしょうか・・・？
乾燥するとそのまま出荷ですよと崔さんはケロリとして答えました。
自分の事しか考えない中国人の悪い癖でしょうか？
次々に中国の問題点が浮き彫りになる光景をこのバスは見せてくれますね！！
