猫とブコウスキー | Be all you can be

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money never sleeps/金儲け研究および雑記

http://blog.goo.ne.jp/louloucchi/e/eae23f302c5e9786f525c4162ae7f760

ブコウスキーの詩篇で、すっごいかわいいネコが出てくるのがあったの
この詩、いいよ~。。勝手に訳してみた。。


キチガイにばっかり愛されるオレ

あとは、テイノーとか。
小学校のときからずーっと
中学
高校
短大
ヤバいヤツばっかりに
くっつかれるんだナ
オレって。
一本腕のヤツとか
痙攣するヤツとか
言語障害のヤツとか
白い膜かかっちゃったヤツとか
片目にね、
臆病者
人間嫌い
殺人鬼
ノゾキ魔
でもってドロボー。
ずーっと
工場勤めしてても
ホームレスしてても
オレっていつも引き寄せちゃうのね、
ヤバいやつを。アイツらオレを見た
瞬間にもうベッタリくっついて
くるんだよナ。そりゃあ
今でもさ。
この近所でもいま
約一名いるんだな、
オレのこと見つけちゃったのが。
そいつ、なんか押しながらウロウロしてんだよね
ショッピング・カートだよ
ガラクタがいっぱい詰まってるワケよ:
折れた杖とか、靴ひもとか、
空っぽのポテチの袋とか、
牛乳パックとか、新聞とか、ペン立てとかさ‥
「ヨ~、ニーチャン、ゲンキやったか~~?」
オレも立ち止まって、ちょっとハナシなんか
しちゃったりして。
で、じゃあな、って言うワケ
でもそいつまだ付いてくる
んだよ
ずーっと飲み
屋とか
愛の小部屋とか過ぎても‥
「なんかあったら言うてナ~、
 ニーチャンや~。。なんでも言うてくれや~。。
 ワシもサイシンジョーホーとか仕入れておきたい
 やんナ~~。。」
コイツがオレのおニュー。
オレ全然見たことないんだよねアイツが
ほかの誰かとしゃべってる
ところ。
カートがガタガタいい
ながらほんのちょっとばかし
オレの後ろをついてきて
そんで、なんか
落ちる。
ヤツは立ち止まって拾い
上げる。
ヤツがそうこうしてる隙にオレは
にあるグリーンホテル
の正面玄関
を入って
ロビーを
突っ切って
口から出ると
一匹の猫が
フンバってた
めちゃめちゃうれしそうにさ、
ニヤッとして見るんだよナ
オレを。

"the insane always loved me" by Charles Bukowski
Love is a dog from hell, ecco 2003.

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http://kayto-006.livejournal.com/28419.html
The History of One Tough Motherfucker
あるタフな野郎の歴史

あいつは濡れて痩せ細り、打ちのめされヨレヨレになって
ある晩俺の家の戸口にやって来た
尻尾のない寄り目の一匹の白いネコ
中に入れてやって、食べ物をやったら、居付いた
やっと俺になついて来たころ、家の前の道路で
俺の友達の車があいつを
轢いちまった
残骸みたいなあいつを獣医のところに持って行った
「あまり見込みはなさそうです・・・この錠剤を
飲ませてみて下さい・・・背骨が潰れていますね、でもこれは
昔の怪我です、何とか自然に治っているようですが、
今回は生き延びても、もう歩くことはできないでしょう、
このレントゲン写真を見て下さい、銃で撃たれた
こともあるようですよ、ほら散弾がまだいくつか
残っています・・・それから、以前は尻尾もあったけれど、
誰かに切り落とされたようです・・・」
俺はあいつを家に連れて帰った
何十年ぶりかの猛暑で暑い夏だった
あいつを風呂場の床に寝かせ、水と錠剤をやったが、
食いもしなけりゃ、水に触れようともしなかった
俺は自分の指を水にひたし、
あいつの口を濡らしてやって、話しかけた
どこにも出かけず風呂場に居る時間を長くした
話しかけたり、そっと背中に触ったりした
あいつはあの淡いブルーの寄り目で俺を見返した
そうやって何日か過ぎたある日、あいつは初めて行動を起こした
前足で体を引きずって 
(後ろ足は動かなかった)
ネコ用の砂箱までたどり着き、
這い上がり中に入った
勝利への希望のファンファーレの音が
風呂場から街中へと高らかに響き渡った気がした
俺とあいつは似たもの同士だ -- 俺もひどい目に
あっている、あれほどひどくはないが、
ひどいと言うには充分だ
ある朝あいつは起き上がり、それから立ち上がったが、
へたり込んだ
そして俺をじっと見た
「お前はやれるさ」、俺はあいつ言った
その後も何度も立ち上がっては、へたり込んだ
ついに何歩かまるで酔っ払いみたいな足取りで歩いたが、
後ろ足が言うことを聞かず、また転び、しばらく休んだ、
そして、立ち上がった
その後はご承知の通りだ: 今まではすっかり
元気になった、寄り目でほとんど歯も無いが、
優雅さも復活した、しかしあの目つきだけは
ずっと消えたことはない・・・
最近俺はたまにインタビューをされることがある、
やつらは人生とか文学について聞きたがるが、
俺は酔っ払って、撃たれて轢かれた尻尾無しの
寄り目の俺のネコを持ち上げ、「見ろ、
これを見ろ!」 と言う
だがやつらには理解できない、「セリーヌ*の影響を
受けたというのは事実ですか?」などと聞く
   (*注:作家のL.F. CÉLINE 1894-1961)
「違う」、と俺はネコを抱き上げ、
何かが起こることが理由なんだ、
こういうことなんだ、これだ、これだ!」
煙で霞み、酔いの回った光の中で
俺はネコをゆさぶり、高く掲げるが、
あいつはリラックスしたままだ、解っているから・・・
そこでインタビューは終ってしまう
後になって俺とあいつが一緒に並んで撮られた
写真を見たりすると時々誇らしく思うこともある。
あいつもそれがバカげたことだと知っているが、
そんなこんなで何故か俺の気持ちは救われる。





The History of One Tough Motherfucker

he came to the door one night wet thin beaten and
terrorized
a white cross-eyed tailless cat
I took him in and fed him and he stayed 
grew to trust me until a friend drove up the driveway
and ran him over
I took what was left to a vet who said,"not much
chance…give him these pills…his backbone
is crushed, but is was crushed before and somehow
mended, if he lives he'll never walk, look at
these x-rays, he's been shot, look here, the pellets
are still there…also, he once had a tail, somebody
cut it off…" 
I took the cat back, it was a hot summer, one of the
hottest in decades, I put him on the bathroom 
floor, gave him water and pills, he wouldn't eat, he
wouldn't touch the water, I dipped my finger into it
and wet his mouth and I talked to him, I didn't go any-
where, I put in a lot of bathroom time and talked to 
him and gently touched him and he looked back at
me with those pale blue crossed eyes and as the days went
by he made his first move
dragging himself forward by his front legs
(the rear ones wouldn't work)
he made it to the litter box
crawled over and in,
it was like the trumpet of possible victory
blowing in that bathroom and into the city, I
related to that cat-I'd had it bad, not that
bad but bad enough 
one morning he got up, stood up, fell back down and
just looked at me. 
"you can make it," I said to him. 
he kept trying, getting up falling down, finally
he walked a few steps, he was like a drunk, the
rear legs just didn't want to do it and he fell again, rested,
then got up. 
you know the rest: now he's better than ever, cross-eyed
almost toothless, but the grace is back, and that look in
his eyes never left… 
and now sometimes I'm interviewed, they want to hear about
life and literature and I get drunk and hold up my cross-eyed,
shot, runover de-tailed cat and I say,"look, look
at this!" 
but they don't understand, they say something like,"you
say you've been influenced by Celine?" 
"no," I hold the cat up,"by what happens, by
things like this, by this, by this!" 
I shake the cat, hold him up in 
the smoky and drunken light, he's relaxed he knows… 
it's then that the interviews end
although I am proud sometimes when I see the pictures
later and there I am and there is the cat and we are photo-
graphed together. 
he too knows it's bullshit but that somehow it all helps.


Source: oldpoetry.com

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http://moon.ap.teacup.com/nekodure/439.html

この猫は“The History Of One Tough Motherfucker”のモデルではないかと推測されている猫のマンクス君です。この詩に出てくる猫は野良出身で、虐待や二度の背骨損傷から奇跡の回復を遂げた「寄り目の白猫」。猫に対する愛情や敬意が伝わってくる詩です。


さらりと獣医に連れて行ってレントゲンを撮ったとか言ってますが、医療費の馬鹿高いアメリカでこれをやると一か月分の家賃くらいは飛んだ筈。ブコウスキーの特徴である底辺労働者の生活風景と考えるとかなり気張ってる...この頃にはもう経済的に安定していたのでしょうか。

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http://gamy.jp/archives/9484

“when I am feeling low
all I have to do is
watch my cats
and my
courage
returns.
I study these
creatures.
they are my
teachers.”
—Charles Bukowski, “My Cats”