心斎橋コムロ美容外科 院長 池内秀行のブログ

”痛みを極力抑えた安心できる施術”は麻酔科医ならではの心掛けです。
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みなさんこんにちは。

前回に投稿したあと投稿が長く空いてしまいました。

その間に数多くの症例と治療結果が出ましたので、ご報告します。

 

FGFとは日本語で繊維芽細胞増殖因子と呼び、

血管新生、創傷治癒、胚分化の過程で作用する成長因子です。

身近なところでは、ケガをした際、FGFが働き傷や皮膚の再生を

促す形で働き、治癒する効果がある因子です。

 

市販されているFGFとは

PRPやFGF単独で使用されているFGFは、

日本の科研製薬で製造されているフィブラストスプレー™の

内容物そのものです。

 

本来の適用は、褥瘡(寝たきり高齢にできる皮膚潰瘍)や、

熱傷による潰瘍(表皮、真皮欠損)の部位にスプレーをすることで

傷の再生を促すために使われます。

 

主成分であるFGFは、表皮細胞、血管細胞、線維芽細胞などを

増殖させる作用があり、欠損した皮膚表面に肉芽組織を増殖させる

ことで傷を修復させます。

 

私自身も経過の悪い褥瘡に使用し、

劇的な効果を実感しており、他の薬では代用の効かないものです。

 

美容外科におけるFGFの使用方法とは?

当院ではFGFは使っていないので詳しくはわからないのですが、おそらくPRP(血小板濃縮血漿)療法の際にFGF(フィブラストスプレー)を

混入されるクリニックさんがあるとよく聞きます。

 

他院でFGF添加PRP治療を受けしこり形成した患者様が多数
治療のご相談に来院されました。


最初にお断りしておくと、PRP単独で行う場合には、

しこりや瘢痕形成を起こすことはほとんどありません。

PRP療法では、数か月かけて血小板による瘢痕形成により小じわを
伸ばしたあと、その効果は消失します。

言い換えれば、PRP療法をやめれば瘢痕を作ることもありませんし、

想定の範囲内の治療効果に落ち着きます。

 


しかし、問題のFGFとしてよく使われるフィブラストスプレーは、

日本国内で簡単に入手できるため広く使われていますが、

通常は床ずれや重症皮膚潰瘍の治療に使われ、皮下への注入は、

厚生省では認可されていません。


フィブラストスプレー(科研製薬株式会社) HPより引用
http://fiblast.jp/faq.html 
本剤の主成分であるヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growthfactor:bFGF)は生体内物質の一つで、創傷治癒を促進します。bFGFは線維芽細胞、血管内皮細胞および表皮細胞の増殖を

促進する作用を有し、創傷部位における良性肉芽の形成および

上皮化を促進することで、治癒期間を短縮させます(図1)。

これらの作用は各細胞のFGF受容体を介した直接的な細胞増殖作用によるものです。また、最近bFGFが創傷治癒を促進するだけでなく、瘢痕の質を改善(治癒後の瘢痕組織が柔らかい、色素沈着が
少ない等)し、創傷治癒の質(quality of wound healing:QOWH)を

向上させることも明らかになってきています 1,2) 。

フィブラストスプレーを皮下に注射した際の瘢痕形成の程度の予測が難しく、コントロールが難しいのです。


1. PRPの注入部位とは数センチ離れた場所にしこりができる場合が

ある。

ヒアルロン酸やボトックスは、重力の影響を受け、

注入部位よりも下側に流れることが多いのですが、

FGFの場合は2cm以上離れた部位にしこりができることが多いです。


PRP治療の際、やや強いめに内出血された患者様の場合、

FGFが原因と思われるしこりが5cm程度離れた部位にできてしまいました。おそらく動脈内に誤注入してしまい、血流にのって離れた部位に

効果が発現したと考えています。


2.ケナコルト注射はFGF由来のしこりによく反応する
 ケナコルト注射は、瘢痕組織や脂肪組織に作用し注入部位のボリュームを減らす効果があります。

すべての患者様で、1回の注射でしこりをほとんど触れなくなったり、

縮小を認めました。

1回の注射でしこりが消失し、数か月再発を認めない症例もあります。
 しかしFGF自体の効果を打ち消すものではなく、しこりが大きな場合、改善が自覚できない可能性があります。
 
3.FGF混入PRPを行ったクリニックの対応は様々
 FGF混入PRPを行っているクリニックは、チェーン店を多く持つ大規模クリニックが多いのですが、治療方法はないと突き放されたり、

しこりのある部位にしかケナコルト注射をしないという対応が多いようです。


4.ケナコルトの副作用はコントロールできる
 ケナコルトの瘢痕収縮作用は他の薬ではなく、当院ではもともと

鼻尖形成、目頭切開など、手術後の腫れをコントロールするために、長期間使用していました。


極細の針を使うことで注入量を最小限にし、局所麻酔と混ぜて

2~3倍に希釈して、注入の間隔を2週間で行っています。
FGF添加PRP療法は、PRP単独注入した場合と比較してリフトアップ

効果が高いため、今でも行っているクリニックが多いようです。
時間が経てば効果の消えるボトックスや、溶解剤のあるヒアルロン酸注射と違い、副作用を完全に消す治療法は現在までのところ

ありません。
 

ケナコルトにもいろいろな副作用がありますが、注意を払いながら

使用すれば、FGFによるしこりに対しても高い効果を発揮します。
FGF添加PRP療法を行ったクリニックできちんとした対応が受けれない場合には、一度当院へお越しください。

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