東北DC(東北デスティネーションキャンペーン)は、2021年4月1日から、9月30日まで、東北6県の自治体や観光関係者とJR6社などが一体となって行う大型の観光キャンペーンです。コロナ禍が落ち着き、多くの方が東北を訪問し、復興に向けて歩む姿を見ていただきたいです。一日でも早くコロナウイルスが収束し、日常生活が取り戻せる日になってほしいです。
今回、東北DCのTOHOKUサポーターとして、豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」に乗車したら、どこを観光するのかどこでおいしいものを食べるのか、東北にはたくさんの観光地がありますが、旅行プランの一つとして、見ていただければ幸いです。
まずは、豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」で、いままででいちばん参加者が多い1泊2日コースで訪れる福島編です。(ちなみにこのコース、最高5回乗った人がいるそうです。)
このご時世、旅行にも行けないので、旅行を思い出す意味で、ブログを書いてみました。
前回、「TRAIN SUITE 四季島」1泊2日コースの1日目、長野県の姨捨駅で、「日本三大車窓」のひとつ姨捨駅から眺める善光寺平を見た後、福島を観光しました。
ところで「日本三大車窓」って、どこなの?
① 長野県千曲市八幡姨捨駅付近
善光寺平を一望にする絶景…姨捨の棚田が拡がり、江戸時代から水の入った田に映る「田毎の月」が有名な景勝地で、姨捨駅は明治33年11月1日鉄道省篠ノ井線の駅として開業し、善光寺平との標高差を克服するために、スイッチバック駅になっています。
長野県千曲市・篠ノ井線「姨捨駅」は、駅ホームからも眺められる絶景が特徴です。全国でも希少なスイッチバック方式の駅で、通過列車は駅に入らず、ホーム下の本線を通過していきます。ホームから見下ろせば、この本線に加えて、かの「川中島の戦い」の戦場ともなった善光寺平が一面に広がっています。現在は無人駅となっている姨捨駅ですが、展望台が設置され、駅舎も昭和9年の完成時の姿に復元されました。また、4~11月ごろまでの土・日・祝日には、硬券の記念乗車券も販売されています。

前回と同じですが、姨捨駅内にある案内板です。
夜景はきれいでしたが、日中も見てみたいです。

姨捨駅の駅舎内の看板です。

姨捨駅の駅舎内にあるラウンジ「更科の月」

夕食後、更科の月にて夜食とカクテルタイムです。
② 宮崎県えびの市昌明寺~熊本県人吉市付近 肥薩(ひさつ)線の矢岳(やたけ)越え
加久藤(かくとう)カルデラ越しの霧島連山とえびの高原の絶景…もともと、日本三大車窓っていうのは日本国有鉄道(国鉄)が選定したものですが、明治42年11月20日、鉄道省鹿児島線として開業し、昭和2年八代~鹿児島間の海岸沿いに新設され肥薩線になりました。
この肥薩線は、熊本県人吉市・JR肥薩線「矢岳駅」付近の矢岳第一トンネル~矢岳第二トンネル間では、霧島連山とえびの高原を望む絶景が楽しめることで有名です。(ここが、日本三大車窓)
なお、矢岳駅手前の大畑駅は、日本で唯一ループ線内にスイッチバック構造を併せ持っている珍しい駅です。自分の名刺を貼ると出世するという話から、駅舎には大量の名刺が貼られています。大畑駅は日本で唯一、ループ線の中にある駅なのです。大畑駅に入線すると、運転士は車内を移動し、今進んできた方向とは反対側の運転席に座ります。駅を出発した列車は大畑駅からバックで進んでいき、ループ線の引き込み線まで進みます。ここで運転士は再び車内を移動し、はじめの進行方向の運転席に乗り込みます。ここからループ線を上っていき、肥薩線でもっとも標高の高い矢岳駅に向かっていくのです。また、JR九州管区内で最多を数える木造駅舎、日本三大急流の球磨川の景観など見どころ満載である。また、矢岳駅の次の真幸駅には、縁起のいい駅名にちなんで「幸せの鐘」が置かれています。
残念ながら、現在ななつ星ではこのルートは運行しておりません。

線路の途中にある案内板です。
ななつ星の運転手さんが、写真撮影のために、列車を止めてくれます。

ななつ星車内からの車窓風景です。

名刺を貼ると、出世するという大畑(おこば)駅です。
いろいろな名刺を、見ていると楽しいですよ。
みなさん、出世できましたか?

ななつ星での写真撮影のポーズです、手で数字の七を作ります。

ななつ星DXスイートAの外から撮った客室内です。

またもや案内板、肥薩線です。

令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県の球磨川です。
③ 北海道上川郡新得町狩勝高原
十勝平野を一望、日高山脈・阿寒の山並みを眺望…残念ながら1966年にすでに廃線となっています。
北海道・JR根室本線の新内駅近く、狩勝峠を越える(旧)狩勝トンネルを十勝側へ抜けると、一面に壮大な十勝平野が広がります。急勾配と急カーブの多いコースですが、特に「大オメガカーブ」と呼ばれる大回りで急勾配を上るカーブを走る列車の姿は、写真にも多く残されています。
現在の根室本線はここから4km程離れた勾配の緩やかなコースとなっていますが、往時の絶景を求めて旧線跡を訪れる鉄道ファンも多くいます。
実は、学生時代同級生に連れられて、夏休み期間中、夜クワガタを取りに毎夜、毎夜、狩勝峠付近に通っていました。ミヤマクワガタの雄が100~150円、雌が20円で、業者に買い取ってもらうというちょっとしたバイトです。その値段で買い取られ、お店では雄1000円ぐらいで売られていたので、大きな公園の入り口で、虫取りに来た親子連れに、雄雌セットで1000~1500円ぐらいで売っていました。結構、虫取りに来てもいい虫が取れないことが多いので、子供連れのお父さんはよく買ってくれました。鉄道に興味がなかったころ、知らず知らずのうちに、日本三大車窓の一つを、眺めていたことは、不思議なご縁があると感じました。改めて、このあたりを訪れたくなりました。