結婚式前日になった。チャペルを訪れた二人。緊張が増す。

空はこの日レンタカーを借りて星と二人で来た。
前夜は教会に住んでいる牧師の家に泊まらせてもらった。
寝室は二人別々の部屋。

「離れて寝るなんて久しぶりだ…寂しいね」

朝。
星は両親への手紙を完成させた。Kiroroの「未来へ」と言う歌の間奏に読むのだ。

朝食を食べたら星はヘアメーク。教会はバタバタ。質問が全部教会に詳しい星にくる
さすがテンパって星は泣きながら喚いてしまった。

二人で区役所に婚姻届けを提出した。しかしごちゃごちゃと担当がつぶやく
結婚を認めてもらえないと勘違いした星は大声で泣いた。
空も悲しんだ。

土曜日の提出なので認められるのが月曜日になるというのだ。
しかし何とか提出日を今日にしてもらい二人は教会に戻った。


ドレスを着た星。空は「綺麗だ…」と溜め息をついた。

チャペルに入る。知った顔がぼちぼち揃う。いつも会ってる人、久しぶりの人、なかなか会えない人…

入場のリハーサルを終え少し待機、いざ本番。
ベールをつけた星が父親と登場。フラッシュの嵐。

ウェディングドレスは普通に歩くと裾を巻き込んでしまうため蹴りながら歩く
想像と全然違う歩き方に笑いが出そう。

式の進行は星を娘同然に可愛がる牧師が担当。
牧師と言うより父親的な説教に涙がこぼれる星。

式の次はレセプション。星の大好きなゴスペルを皆で歌い盛り上がった。
ウェディングケーキはコストコの四角いケーキ。幸せいっぱいの空と星によるケーキカット。

両親への手紙になった。涙もろい星の父が男泣きしていた。


式もレセプションもあっという間に終わった。夕方になりレセプションの残り物で食事を済ませる二人

外に出てみた。満月だった。空と星は二人の結婚を満月が祝福してくれたように思えた。


~おしまい~
結婚式が近付く。

11月

空の母親が結婚式のプログラムに関わりたがるが空が却下した。

星は昼休みの時間を利用して教会のメンバーと結婚式の打ち合わせ。

帰宅したら招待状の作成、歌の練習。

その他もろもろ

二人は一緒に暮らしていて良かったとつくづく思った。
準備が思った以上に大変で、二人で力を合わせないと無理だし打ち合わせをマメにする必要があった。

短い時間で行う準備だから…

そんな中、星を落ち込ませる出来事があった。友人Mからのメールである。

「寿退社なんて甘えるな!」

と言うものだ。
おまけに星は教会の友人Y子とR子について喧嘩をしてしまい、絶縁状態になった。
Y子からは以前「空君と付き合ってから星ちゃん付き合い悪ーい」と言われて傷付いていた。

友達が離れていく。星は自分の結婚が皆とのつまづきのもととなって行く気がして辛かった。
結婚しない方が良かったのか…と嘆く時もあった。

しかし後には引けない。幸せになりたい。

そんな中、空と星はウェディングドレスの試着に行った。
何でも即決出来る星はウェディングドレスも即決するつもりだった。

しかしやはり星も女性。それは難しかった。
散々悩んで二回見に行き、サテンのドレスを選んだ。

空は白のタキシードを選んだ。



星の派遣先の部署のフロアが移動になった。隣の部署にヒステリックな女性社員がいる。

周りに嫌みを撒き散らす女性社員。星にではないが後ろから聞こえてくるその内容に星は耳をふさぎたくなる毎日。

星は部長に耐えられないと伝え、早めに退職する事にした。

本当は星は辞めたくなかったが寿退社は空の願いだった。
星は派遣先で随分可愛がってもらった。丁寧にお礼を述べ、職場を去った。

退社した日はビルの一階まで空が迎えに来た。部長と課長が偶然空に会った。

課長「あ、旦那さん?」
部長「(星を)幸せにしてあげてください…」

二人は深々と頭を下げた。感謝の思いでいっぱいになった。
結婚への準備が進む。

牧師先生から日程の提案があり挙式は10月24日となった。
空の父は結婚を喜び、資金を出資してくれた。

星はブライダルエステに行きたかったが遠慮し、岩盤浴に通い始めた。
スリムになってウェディングドレスを着たいからだ。
通勤を自転車通勤に変えた。空と二人で夜にウォーキングしたりもした。

…しかしなかなか体重は落ちない…。
イライラする星。


10月1日から空は新しい会社に通い始めた。仕事は順調である。

レセプションで歌を披露することになりその練習も始まった。



10月末、空と星はディズニーシーへ行った。星にとっては人生初のディズニー。
仕事帰りに待ち合わせをして行った。

夢の国のようなディズニーシーに星はうっとり。
レストランでディナーをとり腕を組んで歩いた。

星は空を暗いところへ連れて行き「もう一度ここでちゃんとプロポーズして!」
と空を脅した。

空は恥ずかしくてうまく言う事が出来なかった。

何とか言えたその時、花火があがった。
婚約式前からR子が星に嫌な言葉を吐くようになった

「私は綺麗な身体だから~(星は汚い)」

星の家に空が来ていると知ると肉体関係があるんだろうと探ったり…

さすがに星も嫌になってきて友達に相談した。
R子はたまにしか教会に来ない。実は教会とは大した関係はないのだ。

R子が来たら友達が星を逃がしてくれるようになった。
とにかく絡んで来る。

空にまで絡んで来るようになった。
教会で歌の練習をしている星を待っているところを話かけてきたのだ。

空は無視した。

ある礼拝のあと、R子は必死に星に絡みついてきた。
「星ちゃん今度●●へ遊びに行こう!○○にも行こう!あと、うちに遊びにおいで!」

星が自分から離れるのがわかりかけたように。

星は返事をしなかった。ただ迷惑で迷惑で仕方なかった。

R子が実家に来たとき、挨拶もしないでドカドカあがりこみ大きな声でゲラゲラ笑うからただでさえ臆病な飼い猫が余計臆病になり
人が来ると隅っこに隠れ怯えるようになってしまった。
星は可愛がっていた猫にまで危害を加えられ、怒っていた。


ある日、星が母親と礼拝に出た。R子が寄ってきた。
星はもう心底嫌になり手で払った。

するとR子は他の人に星の悪口をたくさん言って帰り、それからもう教会に来なくなった。
空は無職になったが婚約式は9月2日に行われる事になった。

8月下旬から星が原因不明の熱を出した。
医者にみてもらっても熱は下がらない。

空はアイスを買ってきたり氷のうをかえたり必死に看病をした。

星は2週間近く会社を休んだ。

その最中に婚約式。
空は星にワンピースを買ってあげ、星はそれを来て式に望んだ。

式には70人近い人が集まった。星の親友のN子も家族を連れてやってきた。

式は盛り上がり、喜びのうちに終わった。