こんにちは。松田環です。
さて、今回は金属とガラスを使って
立体作品を制作している若林真耶さんに、
長年の友人である私がインタビューいたします。
彼女のご実家は、ステンドグラスをはじめとする
ガラス作品を作る工房を営んでいらっしゃいます。
そんな環境の中で生まれ育った
若林さんならではの考えや、
コモゴモ展でのお話を伺いたいと思います。
それでは、まずは第一部。
【プロフィール】
(東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻 卒業 鍛金・ガラス造形作家
彫刻作品の制作・発表を中心にインテリア・エクステリアの他、ジュエリーも手掛ける。)
松田 環 Tamaki Matsuda
(東京藝術大学美術学部工芸科卒業の漆作家。コモゴモ展運営メンバーのひとり。)
松田 環(以下 T)
制作するようになったきっかけを聞かせてください。
若林 真耶(以下 M)
私の父は、アートグラスの工房を営んでいて、
一般的な家庭と違い、父親が仕事をしている
様子を常に見ていました。
そういうこともあって、会社員のような
普通の職業に就くイメージが無く、
もともと絵を描くのが好きで自然と
美術の道に向かって行きました。
T
少し自己紹介をお願いします。
M
大学では鍛金という技術を学びました。
銅、真鍮、アルミなどの素材を中心に、
絞りという技法を使って立体作品を作っています。
T
作品のテーマを教えてください。
M
基本的には人にすごく興味があって、
人の精神などをテーマにした作品を作っています。
(写真の作品:東雲)
作品の多くは自然物の持っている印象と
人の心の動きの似通ったイメージから彫刻や
レリーフ、蓋物として制作しています。
例えば、夜が明けて日が昇る様子と、
とても辛い気持ちが、いつか癒えるという想いを重ねあわせ、
造形や色彩を考えています。
T
なるほど。金属とガラスを用いるのは?
M
ガラスは色の鮮やかさ、透明感、
冷たさや温かさも表現出来ます。
それを鍛金という自由度の高い技法を用いた
金属造形と組み合わせることで、
よりそれぞれの特徴が際立つ自分にしか
出来ない作品が作れると思っています。
T
コモゴモ展ではどういった物を?
M
絞り技法の作品というのはどうしても
時間がかかるので、同じ素材を使って身に付けたり
手元に置いて楽しめる物を作っています。
そこから、この人が作った大きい作品も
見てみたいなと思ってもらえる機会になったら
いいなと思っています。
作家が作った物を所有して楽しむという
感覚を持ってもらえる場になれば…
T
それ!コモゴモ展の基本理念です!
生活の中で楽しみとして作品を買うという感覚が
あんまり一般的ではないけど、洋服を買う様な感覚で
コモゴモ展に来て下さる人が少しでも増えたらね。
それで、若林さん、何度かコモゴモ展に
出展してみて如何でしたか?
M
コモゴモ展で買って下さった地方の方が
個展に来てくれて、また買ってくれて…
T
上野公園だから出会えた感じだね。
M
その後もやり取りが生まれて。
上野っていうアートに興味がある人が
集まる場所だからこそ。
T
続きは第二部にて!お楽しみに~
告知
次回のKOMOGOMO展は、いよいよ来週です!
今回のポスターは私、環がモデルになっている
デザインとなっています。
●第6回KOMOGOMO展
3月5日(土)-6日(日) 10時-17時30分