スイスのシンクタンク、世界経済フォーラムは、昨日21日、各国の
男女平等度を順位付けした「男女格差(ジェンダー・ギャップ)
報告」を発表しました。日本は、調査対象の146ヶ国中125位で、
前回の121位を下回り、過去最低の順位です。先進7ヶ国(G7)
では79位のイタリアに大きく引き離され、東アジア・太平洋地域
でも最下位だった、と報じられています。日本での男女平等の
進み方が、あまりに遅く、他の国に追い越されています。教育は
47位、健康は59位ですが、政治が138位、経済の123位が、
足を引っ張り、総合で125位になっています。男女が平等な状態
を100%とした場合の達成率は64,7%です。経済は、女性の
管理職比率が低いことや男女の賃金格差などが、低い順位の
原因になっています。政治は、各国の第一院で比較するので
衆議院の女性議員比率が10%しかないこと、女性閣僚も
わずかで、過去に女性首相が誕生したことがないことも、大きく
順位を引き下げています。多様な価値観が重要なのに、この現状
は、困ります。特に議会で多数を占める自民党の女性議員比率を
本気で上げないと、閣僚も首相も出にくいことになると思います。
企業経営にも多様な価値観が求められています。依然として
主導権を、政治、経済分野で握っている男性たちが、危機感を
もって取り組まないと改善しないと思います。