今日、3月11日は、東日本大震災から11年目の日です。全国で
関連死を含む死者・行方不明者は2万2207人。行方不明者が
岩手・宮城・福島の3県で、いまだに2519人もいます。避難者
は、3万829人です。大震災前のようには戻っていない中、10年
を過ぎた今年度から、復興の中心は原発事故被災地の支援や
被災者の心のケアに移り、復興予算は大幅に減り、被災地への
支援は細りつつある、と報じられています。テレビや新聞などは、
この日の前後に特集を組んだりしていますが、今年はウクライナ
へのロシアの侵攻がニュースの多くの時間を占めていて、量が
少ないように感じます。各地とも復興は、まだ道半ばですが、特に
原発事故があった福島は、まだまだ大変です。原発事故で福島
県内11市町村に設定された計1150平方キロの避難指示区域
はピーク時の約3割に減少しています。今年春には、帰還困難
区域の一部で居住再開につながる避難指示解除が始まる、という
ことです。しかし、10年以上避難している人たちは、子どもたちの
学校や自身の仕事、放射能への恐れなどから、帰還する人は
少なくなっています。福島の復興を進めるためには、福島第一
原発の廃炉への道のりを説明することや、脱原発の道を示す
ことが必要だと思います。ところが、脱原発は、与党自民党の中
では骨抜きになりつつあり、安倍元首相などが原発の再稼働や
新設などを声高に言っています。当時の民主党政権が、国民の
みなさんとの討論的世論調査で2030年代までに原発ゼロに、と
打ち出したことに、戻ってもらいたいものです。また、大震災から
10年以上経ち、語り継いでいくことの大切さを、メディアは取り
上げています。語り部となっているのは、高齢な人が多いですが、
10代で、気仙沼市で語り部をしている人のことが、伝えられて
います。あれだけの被害があった大震災について、語り継いでいく
ことの大切さを、改めて感じます。