北京オリンピックのスキージャンプの新種目、団体混合で、思わぬ
ことが起きました。1回目1人目の高梨選手が103メートルを
マークしましたが、その後、スーツの規定違反で失格になり、
ポイントが0になりました。これが響き、日本は1回目、4人の合計
ポイントが359.9で、10チーム中、2回目に進めるぎりぎりの
8位でした。それでも、高梨選手は2回目も力強く98.5メートルを
飛び、佐藤、伊藤、小林選手とつないで、4位まで盛り返しました。
高梨選手は「申し訳ありません」と泣き崩れましたが、チームメイト
が抱きしめたり励ましていました。中継を見ていて、何が起きた
のか、よくわかりませんでした。スキージャンプでは、スーツの
サイズが体に合っていないことで空気抵抗が変わり飛距離に
影響するとして、国際スキー連盟は用具についての規定に沿って
選手が競技を行う際に違反がないかチェックし、規定に会わない
スーツを着用した場合は失格にするそうです。体のサイズに対して
男子は「プラス1~3センチ以内」、女子は「プラス2~4センチ
以内」と定められていて、高梨選手は太ももの部分が2センチ
大きかった、とのこと。抜き打ちで検査は行われ、昨日のジャンプ
複合団体では、高梨選手の他、オーストラリア、ドイツ、そして
ノルウェーの2人と、すべて女子選手が5人、失格になって
います。日本チームのコーチが、高梨選手の責任ではなく、
サポートする自分たちの責任だと話していました。高梨選手は、
個人で4位となった時と同じスーツを来ていたそうですが、
ストレスなどで大会中に体重が落ちることもある、とのこと。
そんなに微妙な中で、闘っていると初めて知りました。テレビの
コメントでは、この規定は見直すべきという人もいました。確かに
規定は必要と思う一方で、競技を終えてから急に失格を宣告
され、見ている方も興ざめしてしまう、このような規定が
ほんとうにスポーツを楽しむために必要なのか、考えさせられ
ます。