ダボス会議開催で知られる世界経済フォーラムが、毎年出して

 

いる報告書の最新版で、男女格差(ジェンダーギャップ)が、日本

 

は、153ヶ国中121位と、過去最低になりました。これは、政治、

 

経済、教育、健康の4分野のデータを総合したもので、日本は、

 

昨年の110位台から120位台へと格差が悪化しています。この

 

1年で108ヶ国が格差が改善している中で、情けない限りです。

 

世界経済フォーラムでは、「女性の政治参画が著しく進んだ」と

 

分析している、と報じられています。日本が、格差がさらに広がり、

 

先進国では最下位にあるのは、特に政治分野での格差が大きい

 

からです。各国の第一院を比較すると、日本では衆議院になり

 

ますが、衆院の女性議員の比率は約1割で、世界各国の平均2割

 

台の半分にも及ばず、途上国に次々に抜かれています。また、

 

閣僚の女性比率も、今年1月時点では19人中1人だけです。

 

北欧のフィンランドでは、今月、34歳の女性首相が誕生し、閣僚

 

に占める女性の割合も19人中12人と高くなっています。多くの

 

国民は「ごく自然なことだ」と受け止めている、とのこと。この違い

 

は、どこからくるのでしょうか。仕組みも意識も変えていく必要が

 

あると思っています。フィンランドでは、女性国会議員は46%を

 

占め、男性の育児休業取得率も80%と高くなっています。男女

 

平等の実現度では、153ヶ国中3位で、男女格差が少ない国

 

ベスト3です。日本でも、候補者の男女平等法が、議員立法で

 

昨年成立しましたが、罰則のない理念法で、今年の参院選で自民

 

党が立てた女性候補は15%にすぎませんでした。小選挙区と

 

比例を併用している日本の選挙制度では、難しい点もあります

 

が、世界の多くの国が採用しているクオータ(割当)制が必要だと

 

思います。経済面でも、男女の賃金格差、女性管理職の少なさ

 

で、世界の中では低い位置にあるのが、日本の現状です。超少子

 

高齢社会の先頭を走っている日本で、毎年、労働力は1%ずつ

 

減っている現実をしっかり見据えて、真の意味の男女平等な社会

 

にしていかないと日本の将来は危ういものです。女性が輝く社会、

 

などというスローガンだけを掲げるのではなく、地道な仕組み

 

作り、意識改革が求められています。