東京地検特捜部は、一昨日25日、日本でのカジノを含む統合型
リゾート施設(IR)事業への参入を目指していた中国企業「500
ドットコム」側から、現金300万円や約70万円相当の利益供与
を受けたとして、収賄容疑で衆院議員秋元司容疑者(48)=東京
15区=を逮捕しました。秋元容疑者は、2017年8月から2018
年10月まで内閣府副大臣でIRを担当していて、観光施策を所管
する国土交通副大臣も兼務していました。秋元容疑者は、25日、
自民党を離党しました。中国企業を巡る外為法違反事件は、政界
の汚職事件へと発展した、と報じられています。秋元容疑者は、
中国企業側から賄賂とされる現金300万円を衆院議員会館の
事務所で受け取った、ということです。また、2018年2月中旬頃、
北海道留寿都村への旅行の招待を受け、旅費など約70万円
相当の利益供与を受けた疑いが持たれています。500社は、オン
ラインカジノなどの事業を手掛け、2017年7月に都内に日本法人
を設立し、留寿都村が誘致していたIR事業への参入に意欲を
見せていました。野党は、年内の閉会中審査を要求しています
が、与党は応じていません。また、野党は、1月20日招集予定の
通常国会でカジノ禁止法案を提出し、IRを成長戦略の柱として
進めてきた安倍政権の責任を追及する方針です。現職国会議員
の逮捕は、約10年ぶりのことです。秋元容疑者は、カジノを含む
統合型リゾート施設(IR)事業の法案を強行採決した時の内閣
委員会の委員長でもありました。秋元容疑者は、潔白を主張して
いる、ということですが、徹底的な解明が求められます。IR開設に
あたっては、自治体が事業者1社を選び、一緒に政府に申請する
決まりで、売り込み競争が繰り広げられています。担当副大臣が
賄賂を受け取り、職務権限を行使したとすれば、大問題です。そも
そもカジノは、ギャンブル依存症や、不正な資金洗浄(マネーロン
ダリング)、治安の悪化などの懸念がありました。それを解決
しないまま強行に進めようとしている政権の姿勢は、問題です。
野党が禁止法案を提出することもあり、カジノ利権が指摘される
中、立ち止まって、考え直す機会にしてもらいたいと思います。